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◆6月オプショナル行事
〝「㈱トーダン茨城工場&暦資料室」見学会レポート〟 


                                 平成26年6月25日(水) 11時35分頃
                                 集合=ひたち野うしく駅改札前 参加者=16名
          

昨年末に㈱トーダンの強口茂(こわぐちしげる)暦資料室長とお会いした折に、カレンダー工場と暦資料室の見学会を打診申し上げたところ、6月後半ならベターとのご快諾をいただきました。その後、何度かの具体的な打ち合わせを経て、この度の見学会が実現する運びとなりました。
11時35分、常磐線ひたち野うしく駅の改札口前に集合。工場で用意して下さった2台の車に分乗して、一路、昼食会場のフランス料理レストラン「木綿季(ゆーき)へ。事情があって3人の会員が指定の列車に乗り遅れましたが、その後の列車で順次駆け付けて来られ、出迎えに残った松原さんの案内で駅からタクシーを利用、食事が始まる直前のレストランへと無事に合流、めでたし、めでたしでした。自家用車で工場へ直行されるという1名の他の会員15名と、トーダンさん2名の計17名の昼食会となり、事前にメインが魚か、お肉かの希望を伺っておいた料理もそれぞれにおいしく、最後にケーキと珈琲を戴いて料金が一人千円と聞いて、二度びっくり……。そして、恒例によりお一人ずつ順に自己紹介をしていただいた後、1時に、再び車で工場へと向かいました。
工場は、昭和59年から平成16年にかけて4期にわたって拡張を図ってきた結果、現在、敷地が8千600余坪、建物が5棟で3千200余坪という大変大きな規模となっています。しかし、なぜ「トーダン」という社名なのか、その由来は? との質問が出ましたが、明治36年(1903)創立時の社名は「東京団扇合名会社(のち、株式会社)でしたが、平成5年、創立90周年を機会に社名の「東」と「団」の片仮名読みをとり、すなわち「㈱トーダン」にされたとのことでした。
社の一室で強口暦資料室長から、「会社案内」をもとにこうしたご解説をいただいた後、印刷、名入れ、製本、刷本・資材保管、配送の各部門を順に見学。注文先の企業名を刷り込む、いわゆる「名入れ」部門では、完成品のカレンダーを一枚ずつ手でめくりながら社名を印刷するというものでした。また卓上カレンダーの表紙などには、金色の箔押し作業で、これも一冊ずつ名入れをしていました。カレンダー上部の閉じ合わせは、板状のアルミで挟み込むものや、既にカレンダーに開けてある穴に針金状のものを一度に挟み込むもの、環境問題を先取りした紙製のバインダー等の機械が稼働していました。珍しい所では団扇(うちわ)の名入れです。てっきり、団扇の素材の竹や木、プラスチックなどに絵柄や企業名などが印刷された紙を貼り込むのかと思いきや、そうではなく、既に完成されたものに企業名などを直接印刷すると聞いてびっくり。軸の竹と竹の間のへこみにもインクが乗るようにソフトな版が使われているとのことでした。いやはや……。工場の中を見渡すと、未稼働の印刷機械が目につきましたが、繁忙期は夏以降のこれからの季節なのだそうです。
 そして、天井まで鉄骨で組まれた棚に、既に完成品が整然と積まれた倉庫を見学した後、もう一つの目的である「暦資料館」へと移動。大型のファイルに整理された江戸、明治、大正、昭和初期の引札暦、そしてガラス製のショーケース内には江戸時代の暦のほか、海外の珍しいカレンダー、そして万年暦などのたくさんの蒐集品を見て、参加者からも種々、質問が飛び交っていました。
予定の3時となり、事務所前で記念撮影。また来場記念にと、先ほどまで工場で裏面に「一般社団法人 日本カレンダー暦文化振興協会」の文字を印刷していた素晴らしい団扇がプレゼントされて、皆さん大喜びでした。そして再びトーダンさんの車に分乗し、自家用車で駆け付けられた長谷川さんともお別れし、荒川沖駅へ。3時36分発と3時46分発の2列車に分かれて家路へと向かいました。強口茂室長、工場のスタッフの皆さまには厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。それしても、岡田芳朗会長は体調の関係で、吉成勇世話人は仕事が重なり、揃って欠席されたのはまことに残念に思いました。岡田会長の早期ご回復を心より祈念申し上げます。

                                        (レポート=小川益男 暦の会理事)