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◎暦図書  
■新刊この一冊!【更新日 2010.12.10】  
 
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◎問合せ先=銀河社 ℡03-3263-9991
 『季節の便り 二十四節気 カレンダー』
製作発売元:美術出版 銀河社
A3判二つ折り 価格1,260円(税込)

先に紹介した『[図説]浮世絵に見る日本の二十四節気』の編著者が、今度は二十四節気がテーマのカレンダーを製作した。きっかけは毎日新聞に平成19年12月から本年3月まで、それこそ毎日連続掲載のコラム「季節の便り」が、想像以上に読者の共感を呼んだためという。  
今回は美麗な図版をA4判に拡大することで、失われつつある季節感と日本人の息づかいとの結びつきが、より強く伝わるように工夫されている。「二十四節気」を中心とした編成ゆえに、一年十二ヶ月が24枚で構成されているのもたいへんユニークである。カレンダー部分の月名や曜日名を欧文表記としているので、節気名にもローマ字をふれば、外国人にもいっそう喜ばれるのではないだろうか。いずれにせよ、半月ごとの季節の変化を目で楽しめ、冊子として保存も出来るのはありがたい。 (小川)

■新刊この一冊!【更新日 2010.10.06】
   『[図説]浮世絵に見る 日本の二十四節気』
〈ふくろうの本〉
解説=藤原千恵子・峰崎博次
発行=河出書房新社 
B5変型・128p 本体1,800円

『原色浮世絵大百科事典』全11巻(大修館書店)の編集者であり、最近では毎日新聞で好評連載の「季節の便り」の選者が、300点余の豊富な浮世絵図版を駆使しながら、二十四節気の示す季節感をやさしく、かつ視覚的に解説をしている。浮世絵を見開き仕立てにして、詳細な絵解きがなされているのも、「暦」の初心者にとってはありがたく親切な工夫である。
 そして、季節感が薄らぎがちな今日、とりわけ都会に住む人々にとっては、あらためて暮しの中の「暦」を見つめ直すよいきっかけの一冊となるに違いない。
欲を言えば、一部のモノクロ図版もカラーで楽しみたいところではあるが。
(暦の会 理事 小川益男)