キャリアな女のためのアメリカ大学院留学ガイド 24



アメリカの生活あれこれ 1

 

銀行口座をつくる

 

前にも書いたように、アメリカでは大概のものがクレジットカードで支払い可能である。大学の授業料はもちろん、15ドルくらいの食事の代金でも、カードが使えないところは珍しい。逆に、レンタカーやホテルの予約などカードがないとスムーズにことが運ばないシーンもある。だからクレカは必需品といっていいと思う。とはいえ、現金がまったくいらないわけではない。すべて現金でもっておくのも物騒なので、銀行口座をひらくことも必須であろう。

 

銀行は、郵便が受け取れるアドレスと身分証があればすぐに開設できる。口座は利息のつかない当座預金と利息のつく口座がセットでやってくる。当座預金にあるぶんだけ、小切手を切ることができる。小切手帳ももらえる。小切手は日本では大金持ちが3千万とかを支払うときに切るイメージがあるが、アメリカでは夫が妻に、あるいは妻が主夫に生活費を渡すときに使ったりすることもあるような日常的なアイテムである。最初はうれしいので、なんとなく使いたくなったりする。ただし、当座預金のお金がたりなくて「不渡り」になると(利息のつく口座のほうにお金があっても)20ドルくらい罰金をとられるので注意する必要がある。

 

ところで、アメリカでお金まわりの事務をするときには、いちいち注意が必要だ。日本ではよほどぼんやりしていても、銀行がちゃんとやってくれるが、アメリカは銀行員がぼんやりしているので、こちらがちゃんとしていないと損をする羽目になる。たとえば、私は口座を開設してしばらくして、「あなたのクレジットカードの申し込みは、信用調査の結果リジェクトされました」という通知を受け取った。おかしい。私は日本でカードは作っていたので、アメリカでカードを申し込む必要はないし、現に申し込んでいない。でも、まあ、いいだろう。どうせつくれなかったのだから関係ない。と思ったら、その一ヵ月後、カードの初年度会費が口座から勝手にひきおとされていた。くりかえす、

 

    私はカードなんか申し込んでいない

    その上「リジェクト」されている

    というわけでカードは手元にない

これでどうしてカードの会費がおとされるのか???

 

もちろん私はすぐに窓口にとんでいって、当然の権利として10ドルだか20ドルだかの小銭を取り返した。が、こんなことに時間をつかうのは損である。でも、これは普通のアメリカ。どうしてこんなことで?というような業者のミスが山ほどある。私の友人はホテルにカード番号を渡して予約したあと、キャンセルしたが、(時間があったので)本来はいらないはずのキャンセル料どころか、宿泊費がまるまるカードから落とされていた^^;日本でも名の知れた一流ホテルである。どんなときでも、すべての証拠を保存して、きちんと交渉なければならない。

 

銀行の話にもどるが、誰かから受け取った小切手を自分の銀行口座に入金できる。ATMからである。手書きなのに、どんなハイテク?と思いきやローテクである。ATMの画面には預金者が自分で金額をいれる。そして、備え付けの封筒に小切手を入れて、ポストのなかに落とすだけ(笑)。ATMのうしろに人間がいて(笑)、封筒をあけて金額を確認し、それを貴方が入力した金額とすり合わせて、記録するのである。現金の入金もまったく同じ方法。いちいち無駄な封筒が必要だ。だからATMマシンの前に鬼のような量の封筒が置いてある。無駄。ちなみにアメリカのATMには通帳記入の機能はない。というか「通帳」そのものがない。取引は月に一回送られてくるレポートで確認する。これがまた紙の無駄である。これに比べると日本のATM機械は目をみはるほど優秀だと感じる。ちゃんとお金を認識して、数を数えて、自動的に通帳に記入してくれる。そのつど確認できるので確実だ。通帳のあきページを自動的に認識するのはなかなか水準の高い技術らしいのだが、ずいぶん昔から普及している。ハイテク日本。さすがである。

 

 

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