キャリアな女のためのアメリカ大学院留学ガイド 9

 

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留学の準備 5

 

GRE/GMAT

アメリカの大学院には日本の大学院のような形の入試はない。替わりに受けなければならいのが、GRE、あるいはGMATである。MBAを目指す人はGMAT、それ以外はGREを受けるのが普通だが、いずれも大学卒業レベルの学力があることを証明する試験である。TOEFLと同じく、アメリカ国外でも(もちろん日本でも)受験できる。GMATはうけたことがないので知らないが、GUESSにペナルティーがつく(つまりデタラメに○をつけると点を引かれる)ので、その意味ではGREよりストレスのかかる試験だろうと思う。

さてGRE(Graduate Record Examinationsには、普通全員が受験するgeneral testと学部にあわせて受験するsubject tests とがある。希望学部がどのテストのスコアーを要求しているか調べて受験しよう。学部によってはgeneral testのみで入れるところもある。

試験の内容は、現在では私が受験した頃とは変わってしまっている。だから、これから受験する人はあまり参考にはならないと思うが、以前GREはQuantitative(数学), Verbal(国語=英語), Analyticalと3つのセクションからなっていた。Quantitativeは、平均的な日本人なら「人をバカにしてんのか」と言いたくなるほど簡単。逆にVerbalは(これは私だけかもしれないが)時間があまっちゃうほど難しかった(難しい試験では普通時間が足りなくなる。もっと難しいと全部『b』につける時間があれば充分なので時間が余る^^;)。ただし、受け入れ側の大学院でも「Verbalは外国人には難しすぎる」という認識を持っているところも多く、かなり低スコアでもTOEFLが合格ラインに達していれば、大目にみてくれる確率は高い。モンキースコアであってもあまりがっかりしないことだ。Analyticalは今ではすかり様変わりしているようだが、当時のものは、RPGなんかで推理力を鍛えている人には比較的簡単で楽しめる試験だった(ただ時間は短めだった)。

 

 

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キャリアな女のためのアメリカ大学院留学ガイド 10

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留学の準備 6

 

エッセイ

アメリカ大学院に応募するさいにはエッセイを求められることが普通である。エッセイは希望大学がだいたい決まってから書けばよい。相手の大学に合わせて少しずつ違ったものになるのが自然だからだ。エッセイには基本的には自分がやりたいことを書く。その分野に関する自分の知識をある程度はちりばめて、自分の能力を示すのもよい。そしてそれを学ぶためには、相手の大学にいくのが一番なのだというようなことを添えておこう。ついでになぜアメリカなのか、も加えておいて損はない。受け取った大学では、学生の興味にあわせたカリキュラムを提供できるのかどうかを含めて判断材料とする。エッセイは、その人の能力、興味の分野などを示す非常に重要な資料である。エッセイを読むとApplicantの大体の能力、適正などが分かるものだ。

大学はエッセイを重要視する。だが必ずしもマに受けているかというとそうでもない。という意味は、学生の「・・・をしたい!」というのは、入学後結構変わるものだからである。大学はそのことを良く知っている。だから真に受けないのである。逆に言うと、自分が「・・をしたい!」と書いたエッセイで自分自身を縛る必要はない。自分のやりたいことにこだわるのもよいが、知らなかった世界もあるかもしれないので、それはそれで貴重な出会いとして受け止めよう。

ところでエッセイを英語で書くのは結構難しいものだ。話し英語はすぐ身につくけれど、正確に書けるようになるのには大変な努力が必要なもので、普通は出来なくても仕方がない(実はこの意味で私は日本の英語教育はかなり効率的だと考えている。最も身につきにくい、読み書きを始めから集中して教えている。あんまりまじめにやらずにつくづく損をしたと思う)。エッセイは英語能力を見るものではない。だがあんまりエタクソだと読んでもらえない。Cheatingというほどでもないので、書き終わったらNative のチェックを受けて直してもらおう。

アメリカの大学院に応募するのに必要な書類は、大学側から送られてくる定型書類(名前などを書く)のほかには前回まで扱った、TOFLE、GRE/GMATのスコア、成績報告、推薦状、そして今回の「エッセイ」。これで準備完了である。

 

 

 

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キャリアな女のためのアメリカ大学院留学ガイド 11

 

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留学なんかしても意味はない?

 

 

アメリカ留学なんかしてもキャリアアップできるとは限らない。留学なんかしても意味なんかないサ、という人がいる。そういう話を聞くとせっかくのヤル気がくじけるかもしれない。

 

一般論でいえば、留学してもしなくても、確実なキャリアアップが約束されるはずはない。そんなのは当たり前のことである。実際、留学後帰国しても満足な就職口がなく、結局大学の非常勤で英語なんか教えて糊口をしのがざるを得ない人もいるにはいる。だが、当初の目標以上の成果を勝ち取った人だって少なからずいる。

 

およそ人生において、それなりに意味あるものを手に入れようと思えば、リスクもコストもあるものだ。それは当然で、キャリアな女であれば理解できないはずはない。イイモノがタダで手に入るわけはないではないか。様々な事態に備えていろいろ道を考えておくのがキャリアアップ留学組の心得である。だが、楽天というのは重要で、あまりびくびくしていても道は開かれない。

 

留学後の進路は、その人の留学中の生活クオリティーにも大きく影響される。ただアメリカに行ったというだけではたいした意味などないのは当然のこと。問題はそこでなにをしたかだ。留学の目的意識、目的を果たすための道筋はしっかり考えたいものだ。そして行くからにはhonorで学位が取れるように頑張ろう。頑張ればそれなりに道は開ける。神様というのは自らを助けようとする人だけを助けるものだ。人事を尽くさなければ幸運は沸いてはこない。

 

私が大学受験をむかえたころ、ある人が「東大卒、傘貼り人生」という週刊誌の記事をきりぬいて持ってきた。写真には無精ひげをはやしてむっつりと傘を貼る男。大学を出てもそれだけ就職が困難だということが言いたかったのだろう(ホント余計なお世話)。実際には私が卒業するころ、旧帝大理系の学生などただ研究室でぼんやりしているだけで、企業の人買いに食事を奢りたおされて連れて行かれるというくらいのバブルであった。大学院進学を考える学生はのなかには人買いにあうのを恐れて電話線をぬいて雲隠れしていた者もいたくらいだ。民間に就職したいかどうかは別にして、少なくとも傘貼りの内職をした者など聞いたことがない。マスコミも含めて他人の言うことなど概してこんなものである。自分の人生なので納得するまで情報を集め、最後は自分で決断しよう。

 

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栄 陽子
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