雑記・雨は降るがままにせよ003
2005.01.20(木)晴 01:02
何かを記したい。
・・・何かを記したい、とは言い方を変えるとパソコンのキーボードを打ちまくりたいということである。
好きな言葉でも好き勝手に打ち込んでみようか。
「見る前に跳べ」・・・二十代後半から座右の銘としている言葉。
「津久井湖記念館」・・・十代後半、青春期の思い出がある場所。
「青根の夜空に輝く星たちよ」・・・十代後半、星に願いを込めれば願いは叶うと信じていた頃の素直な心情をこめた言葉。
「ナイジェル・マンセル」・・・昔のF1レーサー、最速ダダッコ。親愛なる大英帝国の息子である。
「ケビン・キーガン」・・・私が一番憧れたサッカー選手。現在・過去において彼を越える選手はいないと私は思う。
「言霊(ことだま)信仰」・・・未だにその思想のようなものから、完全に脱出できない私が居る。日本人であるかぎり完全に捨て去ることはできないだろうな、とひそかに心に隠し持って生きている。
「よォーこそ」・・・昔RCサクセションのライブでオープニングにボーカルの忌野清志郎が歌ったメンバー紹介を兼ねた最高にイカシタ曲。
「アー ユー ジャパニーズ?」・・・数年前、ロンドンにあるホテルのバーでバーテンダーに訊かれ、イエスとかオフコースと答えた私が居た。
という訳でこの話でもしてみようか。
ロンドンに行く前はスコットランドのダンディーという町に二日間滞在していた。スコットランドでは当然のようにスコッチウイスキーを飲んだ。飲み方に間違いなど存在しないと思い生きてきた。その思いは今も変わっていない。正しいとか正しくないではなく、地域による習慣のような常識は存在するということで自分を納得させたことがあった。
ダンディーでは常温のままストレートで飲む。私は氷と水を使い「水割り」という日本人式で飲みたかった。そのレストランに居合わせた現地の日本人ガイドさんに水と氷が欲しいと言ったら。
「万太郎さん、ここではみなさん常温のままストレートで飲むんですよ。怒られはしなけど、笑われますよ」
そうは言われたけど、ボーイに水と氷をテーブルに持ってきてもらい勝手に「水割り」を作って飲んだ。少し離れた位置でボーイが不思議そうな顔をして私を見ていた。あまり気分の良いことではなかった。そういう経験をした。
ダンディーからロンドンへ話は変わる。
夕食後、ホテル内のバーへ入りバーテンダーに「ウイスキー プリーズ」と言った。私の顔をしばらく見てから彼は言った。
「アー ユー ジャパニーズ? ・・・アイス アンド ウォーター?」
日本人なら「水割り」だろ。水と氷が必要だろ、という意味での問いかけだった。
嬉しくて微笑みながら私は、イエスとかオフコースと答えた。
彼は水と氷をよこすのではなく、水割りを作って出してくれた。
日本流を知っている人に出会えたことが嬉しかった。そういう気持良い経験をした。
数日後帰国してから考えた。
おいおい! 違うだろう! 「サントリーウイスキー山崎」のCMで「何も足さない、何もひかない・・・(だったっけ?)」とかいうコメントというか、ナレーションが流れた時にウイスキーがそそがれたグラスの中に氷があった。ウイスキーに氷を足しているじゃねえーか! と勝手に指摘した自分が居た。
基本的には水割りでなくても私はかまわない。ただ常温のまま飲むのは好きじゃない。ロック(氷で割る)で冷たいやつなら大歓迎である。
水で割ろうが、氷を入れようが、飲み方に正しいとか正しくないということはない。自分の好きな飲み方で飲むのが一番良いはずである。それが一番美味い。
何かを記したい。と最初に書き、結果水割りの話になった。