古代米

古代米とは、昔の稲が持っていたであろうと推測される特徴を

今なお残している稲を言い、現在の稲に比べて草丈が長く、倒

伏しやすく、脱粒しやすく、収量が少ないのが特徴です。古代米

には玄米表皮に色素を含む「赤米」や「黒米」と香りのある「香り

米」があり、縄文時代から弥生時代に原産地とされている中国か

ら渡来したと言われ江戸時代まで広く栽培されていました。
  黒米と白米の成分比較

黒米 白米
カルシウム
 (mg%)
15  6
マグネシウム
(mg%)
 126  33
 カリウム
 (mg%)
 265  110 
 リン
 (mg%)
 320  140
 マンガン
 (mg%)
2.92 −−−
  鉄
 (mg%)
1.65  0.50
 亜鉛
 (ug%))
1750  1500
 銅
 (ug%)
 507  220
明治中期降、突然変異で生まれた考えられている白米(しろごめ)

のみが選抜改良され、有色素米は雑草扱いとなり駆除されました。

しかし、神社が神事用として継承してきたほか、一部の研究家が

山間地などで作り続け、近年になって、各種のビタミン、鉄、カル

シウム等を多く含む健康食材としての「古代米」として栽培気運

高まってきました。

古代米と言われている中でも特に紫黒米(黒米)は表皮に「アン

トシアニン」という色素を含んだ米で抗酸化作用があり、体内に

発生する活性化酸素を消極する働きがあるとされ、漢薬学書に

よれば、精力増進、脾臓、肝臓を強め造血作用により肺機能を

強化させると、その薬用効果が特記されています。

科学分析測定によっても、高蛋白質で多様のアミノ酸がせ揃い

ビタミン各種含み、ミネラルにおいてはすべてバランスよく含有

し、特に鉄分、カルシウムは精白米の2〜3倍の含有量があり、

貧血、慢性疾患、アトピーなどの虚弱体質に有効とされ美容と

健康の自然食として注目されています。 

                  古代米のおいしい炊き方

  古代米を2時間以上水にしたします。赤い水が出ますが捨ててください。

  水研ぎした白米2合に古代米大さじ1を混ぜてください。

  炊飯器で普通のご飯のように炊きます。小豆ごはんのように赤く炊けます。

  お好み応じてごま塩を振りかけてお召し上がりください。

 黒米の花 黒米


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