KOMEYA日記

言葉はあらく、辛口です。

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                   10/30 親父

 このところ、ややこの日記のテンション高かった。しかし、実は落ちこんでいる。

いまだに、商売、親父に依存している。どこかに親父に対する甘えもある。これが、20代ならば

許される。しかし43才にもなっても、いまだに。恥ずかしい。自己嫌悪に陥ること、しばしば。

  子供のころから商いはいいぞ〜と育てられ、高校卒業の後サカタの種という種苗会社に2年

間勤めた後、一年間フリータした後、家業継ぐ。仙台の米屋(旧水穂米穀・菅原米穀の弟さん

経営)に見習い後、25才より本格的に店に入る。親父の業務用中心についていけず、ケンカ

ばかり。米屋の許可を苦労の末獲得したあと、家庭用販売を中心とし、親父と一線はずす。

今に至る。しかし、どことなく親父に依存、甘えがあることは否定できない。いつまでたっても

大きくなれない。スタート時、磐城の相馬屋さんは、親父さんはわずか月30俵しか売っていな

かった。ある程度数量を業務用販売していた私の親父。親に甘えることなく、世間の荒波に

たち向かい、努力と夢を実現する気力で、いまや県下を代表する相馬屋さん。都合の悪い

時は、親父の背に隠れてしまった私。差がつくのは、当たり前である。

 本日は、どうしようもないグチになってしまった。

 ふだん偉そうな事書いているけれど、割り引いて読んでください。

             10/29  大味から緻密へ(横浜ベィスターズ)

 今年のプロ野球は残念ながら巨人のVで終わった。わが愛する横浜ベィスターズは、なんとか

Aクラス死守したけれど、優勝争いは遠かった。来期は森監督。今までの権藤放任野球から、が

らりと変わるのだろうか。昔の大洋と言われたころからの、大味なチームカーラーが、そう簡単に

変われられるのか。ファンとしては、大味だが豪快な野球がみられないのは残念だけれども勝つ

ためには、しかたない。いくらきれいごと言っても勝負は勝たなければ面白くない。豪快・大味か

ら緻密・きめ細やかに。来期のベイスターズの活躍が今から楽しみである。

 商いも同じ。いつまでも売り放し、売れればいいでは通じない。勝ちに不思議な勝ちあり。負け

に不思議な負けはなしという。商いも同じ事。

お客様へのきめの細かいサービス、接客が今以上必要になる。全てがデジタルになるわけでな

い。アナログの需要も必要だし伸びると思う。

いつまでも、昨日と同じではいけない。立ち止まっては、いられない。 

                10/28 気と縁

 今や斜陽産業と言われて久しい米専門小売業。回りをみれぱ青色吐息の米屋多い。ご近所

の同業者は本音言えば、どうぞそのまま滅んでしまって欲しい。

 そんな米小売り業界だけれども、元気な人はいる。昨日の相馬屋さんもそうだけれども、目黒

のスズノブさんや平塚の真壁さんは双璧と言ったところ。お二人とも発する気からして凡人と違う。

お二人に会うたびに、みなぎる気を分けていただき、こちらまで元気、活気づく。

 今、米MLを行っている。ほとんどの登録者とお会いしたことはない。でも、みんな熱心であり、

やる気が投稿のメールからあふれている。ネットという新しい出会いだか、これも縁。

朱は交わるという。私も、これからは活き活きとした人たちと活発に交流したい。それには、まず

己自信、鍛え直さなくては。泣き言なんて言っているヒマはない。

                 10/27   相馬屋さん

 22日に相馬屋さんの講義を聴き行く。相馬屋さんは、福島県いわき市の米屋さん。ミルキー

クィーンを世に送りだした人として業界では有名である。初めて相馬屋さんの講義聞いたのは、

今から8年前。たいして、年も変わらないのに、その差に愕然とした。相馬屋さんは、親の代か

ら大きい米屋さんではない。わずか月30俵しか売れない米屋さんだったのである。それが、今

やである。そして、今8年前と同じく大いなる差に愕然とするばかり。差は広がるばかりである。

もちろん、相馬屋さんと私とでは、人間的に器が違う。しかし、最大の差は、商売に対しての考

え方にあると思う。具体的にいえば、甘えだ。いまだに、甘えぐせのある、現実逃避する私と、

厳しい現実に逃げることなく、立ち向かい前向きで歩く相馬屋さん。不言実行。有言不実行の私

とでは、差が開くのは当たり前。多いに反省させられました。自分の甘さ、すぐに人にたよる弱さ。

落ちこんでいるヒマは、ない。

               10/26  捨てる

 パソコン壊れてしまい修理に9日間かかる。私のノートパソコン、買ってからまだ2年もたってない

のに、壊れること3度目。機械にはずれたのだろうか。おかげで、今日は貯まりに貯まったメール

整理についやした。米穀MLの貴重で勉強になるメールは、ゆっくり読むとして、捨てるメールの多

いこと。わけのわからないメールもけっこう多い。整理にひと晩はかかる。店の会計もある頭痛い。

 さて、パソコン修理中、部屋の中の整理にいそしんだ。捨てる技術の本の影響ではないが思いき

って捨てた。その量の多いこと、我ながらあきれる。昔集めた他店のちらしなどは、今年の除いて

捨てる。古くなった資料も捨てる。本も捨てる。伝票・領収書は5年以上たったものは捨てる。

今や使用できないFDやソフト、大昔のパソコン(と、言っても10年前の物)捨てる。

よくもまぁ、こんなものまで大事にとっておいたものだとあきれながら、捨てる。せまい部屋の中に。

貯まったもんだ。お金ならば、いくら貯まってもいいのだけれど、こちらは貯まらない。

 ついでに、頭の中にある古い商いの考え方も捨てなくては、新しい考え入って来ないな。

情報は今や集めようと思えば、いくらでも集まる。捨てる、選ぶ、捨てる、集めるの技術は必要だ

と思う。

                  10/16  ブレンド米について

 昨日は、日曜日の夜の二日酔いと子供のプレステのドラゴンクェスト7に夢中になってしまた。

大人気ないが、はまってしまった。そのため、日記は休み。今夜はサッカーアジア大会テレビ観

戦で、休みと言ったら、ネタ不足がバレバレ。

 日曜日、お米の勉強会に参加した。ブレンド米について、いい話が聞けた。ブレンド米が売れ

るのは、その店の信用力であると。ブレンド米というと、米バニック以来消費者に悪いイメージ

広がった。いや、食管制度が全盛だったころ、米屋の米はブレンドしてあって、中身がなんだか

わからない。デパートにある米こそ、本物と、一般の人にイメージがあった。当時、米の免許なか

った当店は、よくそんな話聞いたのを覚えている。 いわゆる格上げブランド。安い米を混ぜて、

利益を出す。今や、ディスカウントや量販店、残念ながら米穀店の世界では、あたりまえ。その

結果、信用をなくして産直が伸びる一番の原因である。

 しかし、あえていうならば米屋の武器はブレンドではないだろうか。信用さげる格上げブレンドで

なく、お客様の好みに合うブレンド技術である。かたいのが好きな人、やわらかめの人。業務用米

では、常に品質を一定にせねばならず、ブレンド技術の腕がいる。

 ただ、生産者から、問屋から米買うだけば、誰でもできる。価格だけ考えてのブレンドはサルにも

できるし、信用失うだけ。そうでなく、オリジナルなブレンド米作るには、お米に精通していなくては

ならないし、お客様、個々の情報も必要である。そして、それこそ、オンリー1の米になるのでは。

 偉そうな事書いたけれど、当店にはブレンド米はない。いつまでも、生産者たよりの米、ブランド

米たよりでなく、一歩前向きにいかなくては。

今年中に、まるしんオリジナルブレンド米販売したい。

              10/14  プラス思考の疑問

 ここには、思ったままのことを書いている。かなり、自分の実技にともわないことも書くけれど、

お許しを。また、昨日と今日と全く正反対の事書くこともある。迷っている印である。

 プラス思考、最近ちまたでよく使われる。しかし、なんでも、かんでも自分本意なプラス思考で

いいのだろうか。たとえば、そごう。有名な経営コンサルタントの「一番主義」に取り付かれ、いけ

いけドンドンで、地域一番の巨艦デパートを拡張。その結果は言わずとも知れている。(この経営

コンサルタントは最近はオカルト気味。最近は波動とかいうペテン師まがいのことも。くわしくは宝

島社の洗脳されたいに)

 情報はヘタすると、自分に都合の良い物しか集めない、集まらない、集めたがらない。リスクを

考えない楽観主義、ブラス思考は危険だと思う。自分にとって好ましくない情報、逆の立場での

見方。あらゆるマイナス、リスクなどを、冷徹に見ていかなくては。最悪の場合も考慮せねばなら

ないと思う。ヘッジを考えなければ。そして、朝決めたことは夜には変える、柔軟さも必要だと思

う。その上で腹をくくり、マイナスを認めたうえでのプラス思考で行きたい。

                      明日の日記は休みます。

                   10/13  1700円の米

 全体的に価格が下がったせいか、同じ数量売っても、売り上げ金額は伸びない。ここ数年同じ

ことが言える。また、以前は全く売れなかった¥1700(5kg 税込み)の米が出るようになった。

今日買われたお客さまが、余所の新潟コシヒカリより美味しいと。おそらく、ディスカウント店の新

潟コシヒカリと比べたのだろう。本物の新潟コシヒカリならばかなうわけない。言えることは、低価

格帯の米でも品質を選んでいることだ。安ければなんでもいいわけではない。甘くみると、大きな

しっぺ返しに合うだろう。一番大切な信用を失うだろう。同じ価格帯ならば、その価格帯で最高の

品質のお米でなくてはならないと思う。それが、プロの仕事だと思う。

 価格帯の高い米ばかり追うのでなく、昔のことわざに「一両のお客様も、一銭のお客様も同様に

大切にせよ」と。 間口をせばめることなく商いしていきたいと思う。

            10/12 永六輔の「商人」より

 10月に入って店は静かな日が続く。覚悟していたとはいえ、縁古米の嵐やむのを待つだ

けでは芸がない。こういうときだからこそ、新規獲得しなくては。

 読書の秋、手元においてある永六輔著「商人(あきんど)」より。(岩波新書)

「農産物もブルセラも、作った人、使った人の顔が、見えるものが高く売れるのです。」

「安売りをして儲かるってことは、安売りじゃないってことでしょう。どうして、そこが

わからないんでしょう」

「アメリカが和牛を輸入して、アメリカの和牛の生産しています。

 和牛でなくても、日本が成牛を輸入して肉にすると、その肉は国産牛になります。

 これは野菜の世界でもよくある話です。」

「日本人は本来、百姓なんです。その百姓の発想が経済大国にしたんだ、
 
 ということを忘れちゃいけません。
 
 日本人のはたらきかたは、百姓だったからこそできるのです。」

「商人たるもの、損までして売るなんてことは、許せません」
 
 (儲けてこそ商人なのである。不景気を嘆くような商人は商人ではないともいう)

「同業者とつきあっているようじゃ仕事はうまくいかないよ。同業者は敵なんだから」

なかなか、がんちくあるメッセージがたくさん載っている。本がボロボロになるくらい

ページめくったかな。保存用にもう一冊購入した。

勉強するのは簡単だけれども、それを、どう活かすか。それが問題。

                  10/11   小が大に勝つ方法

  taisaさんのHPに書いてあったとおり、くやしいけれど米の小売りの主流は量販店に移った。

もちろん、今まで免許制にあぐらをかき、営業努力怠った米屋の責任である。ディスカウント品

は、偽物といくらほざいても(たとえ、そうでもあっても)消費者の流れは正直である。いくら、米

屋の米は本物志向、有機米、高級米と言っても大きな流れは変わらないことは、現実が証明して

いる。高い米売って利益もたくさん取るやり方では、いつか尻つぼみになること必至である。

 と、いって安売り、薄利多売。売り上げ増えても、利益率低いのならば壽屋やダイエーの大手さ

え大負債をかかえて、いつ倒産してもおかしくはない状態である。まして、資本力のない一般小売

りなどは。品物を落として安く売ることは、できる。しかし、信用力は確実になくなる。今、量販店よ

り米穀店に買いにくるお客様は、個々の持つ信用力で売っていると言っても、過言ではない。

唯一の武器である信用力なくせば、あとは倒産のみ。

 安く売ることは誰でもできる。高く売ること(売れなくても)簡単だ。良い商品を、納得いただける

額で販売するのが、プロ。わかっているけれど、そう簡単にはいかないのも事実。

 商売は毎日変わる。昨日の常識、成功が明日にはつながらない。逆にだからこそ、今こそ基本

にかえるべきでは。地域密着。量販店にはない、接客、あいさつ、情報など。

きっと小が大に勝つ方法があるはず。で、ないとつまらない。グチ言う前に、一歩前に歩もう。

上を向いて歩こう!

(本日も自分に向けてのエールでした。) 


                   10/10  業界紙より

  業界紙「ライスビジネス」の記事より。

「米業界には、おいしくて安全な米なら、価格が高くても買う消費者はまだ、沢山いる」

という声が根強くある。と、いうより業界の希望の星のようになっている。有機栽培が持てはやされ

されるゆえんだが、果たして、そういう消費者がどのくらい存在しているのだろうか。(中略)今後も

不景気続くかぎり、この客層は減り続けることが予想される。(ビジネスライス9/11号より)

  このことは、米屋にも言えるし、生産者にも言える。少しでも付加価値つけようと、有機栽培・減

農薬栽培がさかんである。しかも、今度の新jas法により、高価なる有機米になること必至である。

はたして、その時末端のお客様に支持されるのだろうか。

  なんだかわからないニセ物の超安値価格の米は売りたいとは思わない。しかし、有機だけで

特別に高いお米を販売したいとは思わない。お買い求め安い価格で、美味しいお米を売りたいし、

探していきたい。ブランドや産地にこだわらずに。今年の(12年産)当店のめざすところである。

                  10/9  上を向いて歩こう

 今は亡き、坂本九の「上を向いて歩こう」が大ヒットしたのは、私が幼稚園の頃。そして、

私が一番最初に覚えた歌でもある。以来、つらい時や、どうにもならないとき、自然と口に

した。2年前、妻が病で倒れて、途方にくれたとき偶然ラジオから流れた上を向いて歩こう

に、自然に涙流れ、うまく言えないけれど、救われたような気持ち、励まされた心地になっ

た。(その後、妻はおかげさまで回復。)

 映画監督の山田洋治氏は、悲しい歌を悲しく歌うことは、やさしい。楽しいことを悲しく歌

う事もむずかしくない。悲しい歌を、ふざけて歌うのは簡単。でも、悲しい歌を明るく歌うの

はむずかしい。

 サッカーファンならば、誰でも知っているドーバーの悲劇。あと少しでWカップ出場権逃した。

がっくりとヒザ落ちた選手から、誰となく、この歌がくやし涙と共に口ずさんだと、ラモス選手

の話をTVで聞いた。

 単調で簡単。誰でも一度聞けば簡単に歌える。覚えられる。日本人好みのメロディー。

20世紀を代表する歌として残るのは、確実だろう。

  今さら、こんな古い歌を持ち出して興ざめしたらごめんなさい。TVのCMで坂本九の

明日があるさを聞き、懐かしさあって坂本九のCD聞きながら書いています。

  誰でも、心の歌はある。私の場合は「上を向いてあるこう」かな。ちなみに、あせって

いる、イライラしているときは「気楽に行こう」人間関係いきづまり時は「ホンダラ行進曲」。 

 今日も米に関係ない話。そろそろネタ不足か?

                 10/8 組合について 
  
  商売していて、不思議に思うのが組合同士の仲の良いこと。商店街にいるのでよく目に

するが、床屋さん、酒屋さんのご近所同士、組合同士仲が良い。なわばり意識あるのかな?

とくに酒屋のように規制・既得権があるとなおさらだ。まわりの同業者からきらわれてもいいと

いう、根性?がない。以前、友人の酒屋さんに聞いたら「無理してきらわれたくない」と。

  米屋の免許も今では許可制になり、簡単に認可得られるようになった。しかし、今から10数

年前は、ガチガチの免許制。当店も免許とるのに10年以上、いや父の代から見ると20年以上

かかった。まわりの米屋組合のいやがらせを受け、ときには30〜40件ちかくの米屋が押し寄せ

たこともある。やっとのことで免許とれば、わざわざ食糧庁へ抗議にいき、そのうち一人はヒステ

リーで倒れる。その後、ちらしまいたら、これまた抗議の嵐。ふたたび40件ちかくの米屋が押し

寄せる。それから10年。苦労して取った米屋の免許は価値のないものになった。そして、抗議

によせた米屋の大半が廃業か、生きているのか、死んでいるのか、わからない状態だ。

 今でも、組合たよりは変わらない。今度の新jas法も組合がなんとかしてくれると、思っている。

そして、でる話は昔の栄光や米パニックの儲けた話ばかり。当店は米パニック時は大損こいた。

 ご近所の組合同士、仲良くするのは、おたがいのなわばり守り、とびぬけたことしない、させない

ためなのか。そんな甘えだから、他からの進出に負けてしまうのだ。大切なのは、近くの同業者と

の友情ではなく、お客さまへの信頼、信用だと思うのだけれども。

  3年後、事実上自由化になる酒小売り業界。はたして、どうなるのやら。
  

                   10/7 米研

  昨日の続き。米研のパソコンは価格が高いだけで、機能的にはあまり役に立たず。

リースの支払いのたびに、なんでこんなに金払うんだぁ〜と後悔の嵐。悔やむ。

 しかし、米研に入会したおかげで人との交流に恵まれた。元来、地元では、同業者は全て敵

として考え、組合も入っていない。一匹狼的存在。米研も地元、東京でなく神奈川県に属したの

も、その理由。おかげさまで、たくさんの友人に知り合い、恵まれた。このことは、高いパソコン代

の充分元を取ったことになる。篤農家との共同仕入れや産地訪問、勉強会。若手同士集まり、時

には一杯やりながら。私にとって、もっとも有意義なひとときである。

  これからも、ただ仲良しクラブに終わることなく、切磋琢磨し共に進歩していきたい。

  いまや、出会いはネットを通じての新しい出会いもある。類は友を呼ぶと言う。これからも良い

縁を結びたい。出会いは、まず自分からモーションおこさなくては。

  本日4000ゲット。ありがとうございます。

                   10/6  パソコン

 たんぼやさんの毎日の日記の更新に刺激を受けて、このところ頑張っている。人間が硬いの

で、どしてもコテコテの文章になってしまう。たんぼやさんのような、親しみやすい文章書けない。

文才ないのは、しかたないか。

  昨夜、仲間とのお米の勉強会を川崎市のファミリーレストランにて行う。知り合いのきっかけは

神奈川米研。当初は、オリベティのパソコンユーザー会として発展。私も8年前に、入会した。

はっきりいって、高いだけであまり役にたたないパソコン。リース5年で265万近く支払った。リース

切れて、2代目のは、価格の高い米研のやめて大阪のソフト会社米ソフトに切り替える。

  こちらは100万円。五年リースだが、リースだと金利がバカにならないので、保証協会より金利

の安いのを利用借りる。パソコンは一括払い。でも、中身はウインドウズ3.1。お店の顧客管理し

か使い道なし。顧客ポイント発行のみ使用している。

 もうひとつ使用しているパソコンは、昨年1月買ったノートパソコン。当時、4ギガ最高であった

けれど、今ノートでさえ20ギガ当たり前。覚悟していたとはいえ、沈腐化が激しい。でも、このパソ

コンは、今やネットや、ホームページ作成、店の会計、ちらし・情報誌づくり、ポップ作りと大活躍。

充分元をとった。考えてみれば、平成元年に買ったパソコンは、ハードディスクなし。フロッピーディ

スク2枚使用する。会計ソフト使うようならば、ひとつの計算に10〜20分かかるという、おそろしい

パソコンだった。

  しかし、こんなにも進化進歩するとは。米屋業界も今、変革期。取り残されないよう、ふるい落と

されないよう、がんばりたい。今日は、あまり米に関係のない話でした。

                 10/5  息子

  小学校2年生の息子は、大人になったら米屋になるか。と聞いたら、大きな声で「うん、なる!」

と、うれしい事言ってくれる。最近は、手伝いらしきことしてくれたり、精米していると、そばに来てい

ろいろと質問してくる。幼稚園の卒園アルバムに大きくなったらの夢、息子は、お父さんのような米

屋さんと、泣かせるようなこと書いてくれた。世の先輩は、子供の時の夢と大人になってからちが

う。息子は子供のころは、米屋継ぐといっておきながら、大学でればサラリーマンだよ。とよく聞く。

もちろん、今から息子に当店を継がせる、継がせないと考えるには早すぎる。それよりも、息子が

成人して、息子の進路の中に当店を継ぐという、選択視のひとつにあれば幸いだと思う。それだけ

に頑張らなくては。お父さんは、やったるでぃ!

                10/4  朝の来ない夜はない

 10月に入って毎年恒例の宅急便が米屋になる季節になった。と、言って売れないのを縁故米

の性にしては芸がない。グチ言っても始まらない。昨日、普通の農家はデキの悪いのは天候の

性にすると書いた。商人は、不景気、米屋は縁故米やディスカウントの性にする。恥ずかしなが

ら当店も、それに当たる。景気が悪くても伸びる所は伸びる。9割5分落ちこむ米屋の中でも、5

分の店は伸びている、成長しているのも事実。その差は心がまえにあると思う。本日の業界紙

のコラムに「ダメな小売店の経営者は業績の良い小売りを見れば、決まって自店との違いをみ

つけ、その相違点を自店の業績の悪いことの言い訳に使う。良い小売りは相違点を堪忍しつつ

も、まねできること、応用できることを探そうとする。この時点で勝負は決まる。」と。

 マクドナルドの日本における創設者の藤田 田氏は、著書で一番つらい時は、今が夜中と思

えと。朝の来ない夜はない。基本を大切にし、そして、たとえ半歩でも前向きに行きたい。

 今晩も偉そうに書いたけれど、自分自身に送るエールのつもりで書きました。

                      10/3 生産者に乾杯

 シドニーオリンピックで、一番感動したのは柔道の篠原選手。あきらかに誤審で金メダルのがし

たのに、一切の言い訳しない。「自分が弱いから負けた。審判に不満はない。」と。

 今年の北陸、とくに石川県では、異常気象に見回れた。生産者の努力にもかかわらず、同割れ

の被害が、さけられなかった。米は年一度の作物。いくら一所懸命努力してみても、結果がむくわ

れない年もある。多くの生産者は気象のせいにしてしまう。それで、おしまい。

 ところが、単に気象のせいにしなく、なぜ胴割れが起きたかの原因を追及、そして、それをあえて

自分のHPに発表、公開する。そこには、甘えなどない。生産者としての誇り、熱意、心意気。

あえて、その生産者を公開、当HPのリンクにある、TAISAさん、万年少作さんである。

 真の情報公開は、たとえ自分に不利になる情報も会えて公表。それも、泣き言ではない。正々

堂々、自分の意見ならび原因追跡して発表することである。雪印とか、三菱自動車など大手は、

それをおろそかにして、信用なくしてしまった。信用を得るには、TAISAさん万年少作さんのよう

に、あえて不利なる情報を泣き言でなく、原因を追及する真摯なる態度が必要である。

その証拠にお二人には数え切れないほどのファンがいる。

 また、自分たち米屋は、彼らのような篤農家によって、ささえられてきたのである。たとえ、10年

一度のできの悪い年があっても、残りの9年は、すばらしい米であり、それによって店の信用を得

ているという恩を忘れてはならない。良き生産者がいればこそ、商売がなりたつもの。たまたま

10年に一度のできの悪い年に当たっても、安易に自分勝手な都合主義によって、非難してなら

ないと思う。今夜は自戒と、反省込めて。 

               10/2  新JAS法 (2)

 本日、新jas法の小分け認可の講習会を受ける。少なからずもショック受けた。昨日の日記に

偉そうに、積極的様子見と消極的様子と書いたけれど、一日して取り消す。どちらも、五十歩

百歩。たいして、変わりはしない。くわしくは、後日に記する。本日は、別の面から。

  ご存じのとおり、有機米の名前が使用できるのは、JASマークのついた認証された米のみ。

県が無償で認証している有機米が有効なのは、来年3月まで。現在、認証確認団体は9団体。

来年まで16団体。そのほとんどが大都市に集中する。生産者が有機認証受けるのに、検査料

の他、検査員の交通費、場合によっては宿泊費が必要になる。要するに、かなりのお金が必要。

生産者の地元に認証団体があれば、理想なのだけれども現実は、厳しい。

  さて、そんなにお金のかかる有機米を価格に転嫁にすれば当然、価格の高い米になる。まして

来年度は数量的にも有機米は少ない。とらの子の米である。つまり、金持ちしか買えない米になっ

てしまう。一番必要とされる小さな子供のいる家庭には、高頂の花。まして、この不景気。ただでさ

え食費の切りつめているのに。そんな米に、魅力あるのだろうか?。疑問である。  

                10/1  新JAS法 (1)

  新JAS法が制定され、旧定義の猶予期間が来年3月までだが、新しい制度がスタートした。

米だけでなく、全ての農産物、加工商品にあてはまる。が、ここでは米に関して書くことにする。

  まず米小売り業の認識だけれども、一般的に低いと言わざるえない。はっきり言って様子見

である。その様子見も積極的様子と消極的様子のふたつに分けられる。積極的様子見とは、

講習会や勉強会、資料を集め、どう動くか真剣に考えている店。消極的様子見は、なんだか

わからない。他の店もわからんと、言っているし。と、だけで、すませてしまう。組合がなんとか

してくれると、他力本願派。また、どうせ、たいした制度でないとタカをくくってしまう派も多い。

  しかし、そんな甘い考えでいいのだろうか。私はこの制度は、第2の米屋つぶしだと思う。

ツメを誤ると大ケガ、取り返しのつかないことになると、思う。当店は、あたふた派に属すると

思う。時代は変わっている。いつまでも同じ方法で、いいわけはない。過去の商売や常識は

通じない世の中になりつつある。

  偉そうな事書いたけれど、まるしん米店はあたふたしているばかり。迷っているばかり。