米屋ときどき日記

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12/31  今年一年お世話になりました。

 今年一年ありがとうございました。
 
 雪つもる大晦日。波乱に満ちた?年の末にふさわしい年の締めくくりであった。米も暴騰したり暴落したり、米の消費は不作に関係なく減り続け、そして自然災害の多い年であった。

 来る年は、夢多く、明るく、活気満ちた、素晴らしい年になりますように。夢は実現するためにある物。また想いは良くも悪くも実現する。ならば、自らの夢の実現の可能性を信じて行動していきたい。

 来年も、よろしくお願いします。
12/26 振り変えて

 本日82000ゲットありがとうございます。今年も残すのは僅かになった。昨年の冷夏による大不作の影響により、年明けは、全ての米が前の年の上位銘柄米になってしまった。青森・北海道産の米が前年の新潟コシの価格を超え、一般新潟コシは、前年の魚沼コシの価格を遙かに超えた。全ては、15年産がないという、前提であった。10年前の米騒動の輸入米に変わり、古米が売れに売れた。と、いっても流通サイドのみだけれども。本来ならば、家畜のエサや糊などの加工品になる古古古古古米までが、売れ、政府の倉庫はからっぽになった。

 しかし、当然食味は落ち、米離れは進み、米の消費の大幅な減りに。15年産を在庫にたっぷりと抱え、端境期に高値で販売しようとする業者。または、スーパー・量販店に卸すために在庫を持たなければならなかった業者の悲劇は一月の入札から始まる。不作うえ、上がるはずの15年産米は急ブレーキをかけ暴落へ。月を得るごとに、なかったはずの15年産が市場に出ってきた。そして、ついに、足らないはずの15年産の米あまりのうち、新米を向かえた。なくなったのは、政府の古米(と、いっても輸入古米はまだまだ多く在庫している。)

 新古米逆転。ひさしぶりに宮崎を始めとする九州早稲の品質の良さ。このまま行くと米は大暴落へ。猛暑だった夏。一部で集中豪雨の被害はあったけれど、豊作は間違いないが8月の初めまでの情勢・観測だった。

 ところが、あいつぐ台風の上陸・塩害・河川の氾濫、秋の長雨などの悪影響により、秋田・新潟・山形などの日本海側・四国・九州の晩生種は一変に大不作に。猛暑が豊作にならず、二年続けての不作に。しかし、大手卸やJA、大手集荷業者にある大量の不良在庫した15年産。昨年より続く米の消費の落ち込み。不作とはいえ、価格に跳ね上がることはなく、豊作の関東・福島・宮城・岩手米が大量の縁故米(有償・無償含む)出回る。

 今、市場では安い米はいくらでも手にはいる。規格外や中米・屑米は多い。しかし、品質の良い米は、二年続けての不作ゆえに数は少ないし、入札相場とは関係なしに価格は高いし、手に入りづらい。つまり、品質を考えないで単に安い米を作り、販売することは簡単である。

 米仲間との話も安い米の入手話しの方が多い。皆同じ方向で行くのならば。なにかもかも手に出すよりは。当店は独自の戦略で行こう。一度信用を失えば、取り返すのに10倍の苦労がいる。
12/20 危険地帯

 今年の漢字に「災」がえらばれたように、台風・集中豪雨・猛暑・浅間山の噴火・地震と自然災害の多い年であった。私の住んでいる品川区二葉三丁目は、地震による被害が予想される東京都の約5千ある町のなかで、なんと危険度はNo2。となりの四丁目はNo7。なんとも、不名誉というか、危険地帯に住んでいるのだろうか。住んでいて、実感はわからないけれど、もし、震度6強の地震に襲われたならば。恐ろしい。
12/11 米の先物市場導入まじか

 ようやく寒くなってきたけれど暮れらしくはない。師はどこを走っているのだろうか?

 米の先物取引市場が現実化してきた。言うまでもないが、米に限らず先物取引には手を出さない方がいい。しかし、好き・きらいに関わらず、ここまで米の流通が自由化になれば、先物取引の復活も自然の流れだろう。先物取引が導入されることにより、今までは、まJAと大手卸の談合のような形で、入札制度のようなもので大筋の価格が決められてきたけれと゜、先物市場が導入されると、米にかかわらない一般投資家の動きが、米の価格に大きく影響されるようになるだろう。

 知識としての先物取引については勉強しておかなくては。
12/8  なんともなく

 子供たちはドラクエ8に夢中。家の中たけではなく外で遊びなさい。と言いたいけれど、奈良県の女子殺人事件やら誘拐犯やら、不気味な世の中になったものだ。小学生の二人の子供には学校から防犯ブザーをもたらされている。来年からは、JPSつきの防犯装置を見につけさせられるとか。子供が外で安心して遊べない世界なんて、いやな世の中だ。

ドラクエ8。我が家の二人の子供は夢中だ。話すこともドラクエのことばかり。試しに私もやってみたけれど十分やって目が回り気持ち悪くなってしまった。

 今年も早い物で年賀状を出す季節になった。毎年出す人が増えるのはうれしいこと。年賀状くらいは、昔ながらのアナログ・つまり年賀はがきでだしたい。ネット年賀状では、なんとなく味気ないしね。
12/5 掲示板は廃止します。

 子供たちと日比谷の映画館へジブリの映画を見に行く。行く途中の横須賀線、今朝方の猛烈な風のため、おおいにダイヤル乱れる。やっと来た電車の車内放送「ただいま、冷房をかけています。」昔と違って車窓を開けることはできない。しかし、12月に冷房なんて。全くウソのような暖かい一日。冬はどこへ消えたのだろうか。

 最近迷惑メールが多い。英語のわけのわからないのとか、出会い系とか、アダルトとか、ウイルスはサーバーがチェックしてくれるからいいのだが。迷惑メールもアンチソフトでブラックリストに入れているけれどきりがない。なんとかならないのだろうか。

 掲示板も再び迷惑カキコミの嵐。アダルトやマルチやら、出逢い系やら。これで何度目の閉鎖。閉鎖しているのに、カキコミされるのは、対応の書き込みソフトのせいかな。つまり、HP見ないで大量に同じカキコミしているのだろう。残念だけれども、このまま廃止の方向に行くしかない。
12/4 既得権
  
あたたかい。12月とは思えない。

 既得権。かっての米屋の免許もそうであった。一度握った密の味は絶対に手放そうとはしない。免許などで保護されれば、競争なぞおきず、業者はこの世の春。必要以上同業者との結びつき・組合等を深めて、他からの侵入者は絶対に許さない。ふだんは、りっぱなごたく並べても、いざ自らの既得権の矛盾に降られると、あわててムキになって反論する。自分の世界の中だけは正論なのだが、外の世界は見えない。というより、見るのが怖い。見ようとしない。「人間は自分の思う世界しかみない」これは有名なカエサルシーザーの言葉。

 米の販売登録も今や所定の手続き・届けすれば誰でも取れる。誰でも米屋になれる。二十五年前。米屋の免許取るために四面八苦。まわりの米屋に、いじめられ、いやがらせされ、目の敵にされつづけた。(実際に狭い当店に品川区の米屋五十人の店主がきた。免許を取れば、都庁へ取り消すように団体交渉。)あのころが、まるでウソのようだ。

 今でも既得権のある商品は存在する。その既存権にたっぷり使っている人は、当然いつまでもあるものと信じている。そのひとつが、たばこの販売。自動販売機は、未成年も簡単に帰ることから即廃止にすべきである。逆に、売り場が少なくなるのならば、所定の手続きを得れば、誰でも販売できるよう。規制緩和すべきである。
12/1  観測史上記録的な、こればっかり。

 11月は記録的なあたたかさ(暑さ)だという。今年になって何回、観測史上暖かい・暑いを聞いただろう。そのせいか、台風は数多く上陸するやら、集中豪雨やら、猛暑なのに、野菜を含めて不作。おまけに12月なのに台風が来そうだし。地球温暖化は限りなく続いている。
11/30 不作より消費量の落ち込み

本日アクセス81000ゲットありがとうございます。

 問屋(卸)の営業の人や荷を持ってきてくれる運転手に話しを聞くと「先月から今月にかけて、全く(米の流通)が動かない。もとから元気のない米屋ならまだしも、スーパーやデパート・デスカウント店でも同じ動きだという。本当に不作なのだろうか。元気いいのは、産直と縁故米。精米の委託は、いやになるほど多い。
 
 西日本・関西では福島県米の争奪戦が始まり、早くも品不足気味と言われるけれど、にわかには信じられない。現実の動きを見れば。品不足・品切れ・値上げ・不作とあおって、買い占めてた昨年の二の舞にならなければいいのだけれども。不作で米の量が少なくなるより、消費量の方が確実に大きく下がっている。

 当店は、幸い通販の販売は今月・先月と伸びた。北は北海道網走、南は沖縄石垣島まで。お陰様で毎日、配送の仕事ができ、うれしい。五朗衛兵米から始まり、無農薬栽培米や宮城・白鳥農場と広がりつつあり、その割合や追加が少しずつ増えて来ている。当店としても、通販の幅が広がってありがたし。このまま伸びていって欲しい。

 メールマガジン。発行遅れてすみません。イザ、書こうと思うと、筆(マウス)進まず、難しい。
11/24 無登録農薬未使用栽培????

 毎日のように来るダイレクトメールに、こんな表示があった。「無登録農薬未使用栽培の野菜」。一見みると無農薬栽培または、減農薬栽培とかんちがいしてしまうが、よく考えてみれば、無登録の農薬を使うことは、テレビニュースにも流れる悪質なこと。無登録農薬なぞ、使わないのが当たり前の話しのこと。と、いうことは。登録農薬を使って栽培した作物。つまり慣行栽培のことだ。慣行(普通)栽培を「無登録農薬未使用栽培」って表示するのて、間違ってはいないけれど、誤解を招くペケな表示法だと思う。
11/19日 縁故米

 11月なのに暖かい日が続く。11月なのに雨が多い。変わらないのは、お客様からの田舎からもらったお米の精米依頼の多さ。ふだん、月5kgしか食べない人が30kgも、もせってどうするんだろうか。ご近所に配って、米販売所泣かせの要因になるのか、それとも長期保存により食味を落として、まずい米を食べつつけるのだろうか。それと新米の季節なのに古米を持ち込まれる人も多い。古米をおしつけられたのかしら。それにしても、先月・今月と縁故米が出回っている。店の売り上げにいつもの通り影響はある。幸い、通販による売り上げがあるのが、昨年の11月とは違うこと。ありがたし。

 本日、パソコンのプリンターを買った。1999年にウインドスパソコン買ってから、パソコンは三代目。プリンターは四代目だ。買った店によると、ジェットプリンターの命は二年前後だとか。ま、壊れなれば新規買わないと言ってもね。もう少し寿命を延ばして欲しい物だ。
11/14 居酒屋にて

 横浜での米仲間(神奈川県の)との忘年会の後。別用あって上京された北海道室蘭の白川さん。鳥取県の中嶋さんとお会いすることができ、品川駅の居酒屋で深夜遅くまで、至福のひとときを得ることが出来た。二人とも、その地域を代表する有名な米屋さんで、多くの人からの人望があり、私にとっては雲の上のような人。師と仰ぎたい方々である。MLという新しい出会いがなければ、こんなにお近づきになり一杯を交わすことはなかっただろう。MLをやっていって本当に良かった。運気をたくさんいただいた。あとは、それを活かすか、一夜だけのことにするかは、己しだいだ。
11/13 プリンター

 8日8000ゲットありがとうございます。来年の春までは待望の10万人ゲットをめざしたいな。

 ここ数日肩こりによる頭痛に悩む。首すじが貼ってしまいつらいこと、このうえもない。そんなか、メールマガジンを準備中。当店でネットによるお買い物していただいた人を対象にしたメールマガジンを作成です。ネット購入者以外でご希望の方は、こちらへ。できましたならば、同業の米屋・米販売業者・生産者の方は、遠慮してくださいね。来週の水曜日までに、第一号を送信したいと思っております。

 さて、明日の休みは、米屋仲間たちとのちょと早い忘年会。その前に、パソコンのプリンター買わなくては。今度買うと四代目。すぐにダメになってしまう。よくて二年の寿命。もっと丈夫なプリンターはないのかな。それとも、買い換えを促すメーカーの戦略か。こんどは、ちがうメーカーのにしよう。相性もあるかもしれない。とにかく年賀状作成には、間に合わせたい。
11/5

 新潟中央地震の余震が、いまだにやまない。一日も早く収まって欲しい。そして、地震被害に見まわられた皆様が一日も早く普通の生活に戻られることを心より祈ります。余震のため、魚沼コシヒカリの出荷もままならないそうだ。一時的に市場から消えるかもしれないが、いずれはドッバと出てくるだろう。しかし、地震によって壊された田圃。棚田の山古志村。来年、田植えができるのだろうか。苦労して築き上げた、おいしいお米の棚田米・山古志村のブランド。どうか、復活して、村の人たちに笑顔が戻れることを祈りたい。私にできることは、郵便振り込みの義援金しかできないけれど。

 3日の文化の日は予想通りの開店休日状態。ひさしぶりに、趣味のHP(野生植物撮影)を新規に更新した。一年ぶりかな。それと、今、このお米通信のメールマガジン作り構想中。なんとか、来週中には発信したい。
11/1 月が変わって。

 今年も早くも後二ヶ月。いつもながら縁故米・産直で苦しむ今月と先月だ。もっとも、先月は通販の送信が当店史上過去最高の数になった。このまま、波に乗って行ければいいのだけれど。そして、五朗兵衛米と、もう一つ通販の目玉になるお米が欲しい。切実に。ひそかに狙っていたところが、台風の水害による大被害を受けてしまった。

 最近、スーパーから買っていたお客様から、当店のお米の方が美味しい。と買われていくお客様が多い。たしかに、スーパーの特売用の新米の同一品種と比べれば当店の方が価格は高い。でも、お客様から、その価格の差があるとおしゃって頂けると本当にうれしい。

 そこで、今頭悩ましているのが、価格の安い米を再び店頭にならべるか。以前は夢米というブレンドで、未検査米を中心に作って販売。昨年は、高騰する米のため、あえて価格の安い米の仕入れは取りやめた。当店の少ない軍資金を、こだわり米に回したからだ。だからこそ、小小小小小米なぞ、いっそう手は出さなかった。今年は、古米としてはわずか一年前の15年産は手に入る。それ以前の古米は、ほとんど去年の騒動(いっていも米業界のみの)で市場にはほとんどない。5kg¥2000以下の米は、もうしばらく考えるとしよう。