米屋日記

  過去の日記                    トップへ      

       2/26    輸入野菜に対して思う・ぼやく前に

 なんども言うけれど今回の野菜の高騰に一番喜んだのは中国を始めとする輸出国である。夜の

ニュースでは、中国の農家が無農薬、無化学肥料で作った安心して食べられるとアピール。今日

採れた中国野菜が明日には、スーパーの店頭に並ぶそうである。もはや、出荷の時間に関しては

国内も中国産も関係ない。さらに、日本人の趣向に合う野菜を研究し、日本市場の拡大をめざして

いる。それに対して、国内の野菜農家のコメントは、このままでは国内の農家は破滅するの言葉だ

け。もちろん、コストや経費、労働力、規模の大きさ、流通経費の違いなど、農家の言い分はわかる。

でも、ただ、国内農家が全てつぶれてしまう、なんてぼやいているだけでいいのだろうか。もっと、もっ

と国内産野菜をアピールし、付加価値においても、見つめ直していかなくてはいけないのでは。

 今の人は価格が安ければ輸入野菜の方を皆買ってしまう。なんて、ぼやく前に、自分の優位性を

主張をし、川下の立場に立っち、生産、管理、勉強・研究していかなくてはいけないのでは。

 いつまでも、親方日の丸やJAでは、ないだろう。上を批判するより、まず自分が動くことだと思う。

 同じことは、米業界に言える。いや、言えた。言えているのである。

食管制度に守られ、組合活動や商店活動に追われ、本業の仕事はたとえおろそかにしなくても、

変わることを恐れた米屋業界。世が変わることも、あえて見ようとせず、売れないのは世の性にする。

そんな米屋が絶滅危惧種になったのは、当たり前である。

       2/25  田悟作さんの田圃と、とちおとめ

 栃木の田悟作さんの田圃へ練馬の池田米店さんと訪ねる。今年の米作りの弟子入りのお願いと

今後の予定をたてるために。まずは、田悟作さんのれんげ栽培の田圃を見学。レンゲの葉がロッゼト

状にはっている。田圃を歩くと、ふかふかして、クションが利いている。気持ち良い感触だ。普通栽培

の堅い田圃とは、大違いである。田悟作さんにれんげ栽培のレクチャーをくわしくしていただく。

 その後、田悟作さんの顔見知りの農家巡り。いちご農家では、とちむすめを試食。いくらでも採って

食べていいよのありがたい言葉に遠慮なく。きらめいて輝く大きなイチゴ。観光いちご園にはない、

高級果物店で売っている大粒いちごをもいで口に入れる。甘くって酸っぱくて美味い。心ゆくまで堪

能させていただいた。

その後、洋蘭の農家など見学。それぞれ苦労話を聞いた。最後に、田悟作さんの紹介で、大規模

農家であり、篤農家の稲見さんに紹介していただき、お米を納得価格で分けていただいた。

 田悟作さんの顔の広さ。それだけに地元では田悟作さんは大人物なのだろう。さすがである。

また、今年の米作りの弟子入りも認めていただき、ありがたし。感謝。よろしくお願いします。

        なお、私の米作り?はあらためてコーナーを作ります。 

         2/24  稲づくりに弟子入り

 明日は栃木の米生産者、田悟作さんこと武子さんの所へ練馬区の米屋さんの池田さんと遊びに

行く。今年一年の定点観測ならび米作りの一部を経験・体験させてもらうために予定を組むのが目的。

地方の米屋さんならともかく、東京に住んでいると身近に田圃はない。産地訪問をこなしているのだ

が、一カ所に年一度の訪問では、どうしても点になっても、線にならない。生産された最終現物しか手

にできず、その途中過程がよくわからない。これは、プロとして恥ずかしい。そこで、毎週は無理でも、

最低月一回は現地に行き、実際に稲をいじり、生産現場の手伝いや経験をさせていただき勉強したい。

また、その時々の生産者のその場でしか聞けない生の声。苦労話や喜び、情熱などを感じ取りたい。

また、できればわが子にも、裸足で田圃の中に入れたいし、お米がどうやって作っているのかを、見せ

たい。そして、ヤゴやトンボ、タニシなどみせたい、捕まえさせたい。

 幸い、MLで知り合った田悟作さんが快く引き受けていただいた。今年は田悟作さんに弟子入りであ

る。

    2/23  ウイルス

 コンピュターウィルスなんて、よその世界の話と思っていたら、今週になって立て続けに来た。幸い

アンチウイルスのソフトをインストロールしたあったので、大事には至らなかった。そのうちのひとつは、

素材ソフト「超スゴネタ」の登録者に新商品の案内をユーザーに送る途中に第三者がウイルスを加え

たのである。メーカーは、すぐに平謝りのメールが届いたけれど。危なかった。届いたウイルスは、トロ

イの木馬と言って、データーを全て消してしまうとか。さらに、いやらしいのは、アドレスに進入して、

勝手にウイルスを送信してしまうそうだ。被害者でありながら、加害者になってしまうなんて、怖い。

 ウイルスではないけれど、最近掲示板に、マルチまがいの案内や一方的な商品広告、あやしげな

アルバイトを書き込まれてしまう。見つけ次第、消しているが困ったもんだ。

      2/22 原付バイク

 雨の日以外は、家庭用ならび小さな業務用は原付バイクで配達している。車で配達するより小回

りが利くからだ。せまい道や一方通行多く、無謀なママチャリの暴走もあり、私の運転は安全運転。

と、いうよりスピードは出さない。まして、この冬の寒さだと、よけいスピードは控える。チンタラ走って

いるので、知らないうちに、小中学生の自転車に勝負を挑まれ、知らない間に負ける。振り向き様に

ニヤリと笑うのを見て、負けたことを知る。そのバイクもだいぶガタがきた。今日、60kg積んで、急な

坂道をウンコラ登っていたならば、だんだんスピードは落ちていき、最後は、たのむから止まるなよの

感じになった。その横を、杖をついたおばぁさんがスタコラ抜いていく。そして、振り向き、ニヤリと。

ついに、わが原付バイク、杖つきおばぁちゃんの勝負にも、一方的に負けてしまった。

 ちなみにカミさんは、250ccの中型バイクの免許を持ち、結婚前は北海道ツーリングやレースなど

楽しんでいた。今でも、同じ原付バイクもさっそうと走りぬける。私のチンタラ運転にはあきれている。  

      2/21  微生物と無菌と清潔症と脱線

 著者名は忘れたけれど、「体に良い寄生虫」におもしろいコラムがあった。化粧品メーカーが、TV

のCMに若い女性をつかまえて、顔ダニがどれくらい存在するかを調べて恐怖をつのり、洗顔水を

宣伝するものである。しかし、本の著者は怒りをこめて言う。誰だって、顔にダニがいって、それを顕

微鏡などで見せられるといい気持ちはしない。しかし、人の顔にはたくさんのダニや微生物が住み、

共生しているのである。もし、これを全て取り除くと全くののっぺりした顔になってしまうそうだ。もち

ろん、潤いをみずみずしさもなくなるそうだ。また、免疫力や外敵からの抵抗力はゼロになり、かぎり

なく見られない顔になるそうだ。

 花粉症の季節になった。原因は杉花粉や排気ガスによる空気の汚れなどの複合汚染である。昔は

花粉症はなかった。そのかわり、おなかには虫がいった。寄生虫と花粉症、ならびアトピーの関係は

深い。おなかの虫が日本から消える昭和40年後半からアトピーや花粉症が増え、増加している。

近年は、シックダウン症や化学物質過敏症などの新しい現代病が蔓延しつつある。

 昨年問題になった雪印問題。あるいはO157による食中毒、以前の日本人ならば抵抗力もあり、

これほどの社会的事件にはならなかった。日本人、とくに、今はあまりにも、神経質的に清潔過敏

症ではないのだろうか。どうでもいいような物にも、無菌シールドや無菌グッズ。石川の万年さんが

子供の学習机買うのに、無菌加工していないものと注文をしたら、特注で高くなると言われたとか。

また、海外旅行で同じ物を食べ、現地の人や欧米人はなんでもなかったのに、日本人のみコレラ

が発病したとか。

 きたない話で恐縮だが、トイレに入っても禄に手をあらわない人間が案外丈夫、健康そのもので、

ちょっとしたことでも手を洗い、常に身の回りを清潔にしている、でも、以外と健康を害している人が

いる。病気がちだから、よけいに清潔に気をつかうのか。または、気をつかうことにより健康害する

のだろうか。

昨日の微生物2を書くつもりが、話がそれてしまった。同じように、人間関係において、常に自分が

どう思われるか、気にする人。気づかいばかりする人。そんな人の長所はやさしくて、思いやりのあ

る人だ。それに反して、自分勝手な人。でも、裏を返せば、人がどう思うが関係ない。人の評価など

常に変わる物。いちいち気にしていられない。わが道を行く。去る者は追わず、来る者はこばない。

長所は短所である。短所はあえて目をつぶてもいいのでは。自分は自分である。

まとまらなかった。反省。独り言と思ってください。

        2/20 微生物

 特別栽培米の形式辞典なるものを、ここのHPで執筆中だけれども、なかなか進まない。過去の

生産者や卸しとの会話や売り込み、文摘などを参考にしているのだけれども。とくに、有効微生物

農法はいろいろあって、区別、調べるのが大変である。

 手のひらにのせた田圃の土の中には、一億以上の微生物が住んでいる。ひとつの微生物の寿命

は2時間。長くても2日間くらいだという。その微生物の死骸も微生物の成長、栄養としてかかせない。

まさに、リサイクル。自然循環である。化学肥料の多用や連作障害などで荒れた土地では、微生物

の数は3000〜5000万くらいだそうだ。また、微生物の中には、悪さ、つまり病気の元になるもの

もあり、稲作に有効になる微生物を抽出して栽培するのが有効微生物栽培である。
    

       2/19  あいてい革命

 石川の林さんが言っていたIT革命、あいてぃ、合いてぇ革命。まさに、一昔ならば、人との出会いが

考えられないところで始まり、交流深まり、合うことによりより深い交友が始まる。ぜひ、縁は大切に

したいものだ。

 昨日は、米MLで知り合った愛知県の米屋さんの加賀さんが勉強のため佐野屋さんに見学に。ちゃ

かりと私も、米真さんに会いたかったので、佐野屋さんへ遊びに行く。店舗見学の後、横浜の中華街

で、昼食食べながら内容のこい、有意義なひとときを得ることができた。まだ、若く、ハツラツとした米

真さん。やる気が体中からあふれている魅力あふれる人である。 新婚ホヤホヤで、美人ですてきな

若奥さま。(どうして、米屋の奥さまは、美人が多いのだろ(うらやましい。)

米の研究熱心の佐野屋さんの大ちゃんには、改めて頭下がる。本日もたくさんの教えをいただいた。

また、共通の悩み・問題などがあり話は盛り上がった。

 これからも、こうした前向きな人との交流・縁を大切にしていきたい。まさに、あいてい革命だ。

           2/17  せーフガード2

 お隣の韓国では、近年日本向けのミニトマト栽培が盛んである。日本人の味覚に合うように、研究し

厳しい生産管理して育てている。日本からトマト作りの研究本を取り寄せ、日本の市場を研究、日本人

好みの甘みやうま味にあうミニトマトを作り出し、大量に輸出している。さらに、日本人好みの安全性も

重視して。とくに、韓国の財政破綻をしてから特に外貨をかせぐために、日本の市場をねらっている。

韓国だけでない、中国、ベトナム、タイなどのアジア諸国。さらに元から日本市場をねらっている豪州や

米国などが、虎視眈々と安くて、安全を重視した有機農産物。しかも、日本人の舌に合うように。

 国産品は高いけれど、安心。外国産は安いけれど得たいが知れないなんて、過去の事になりそうだ。

もちろん、いいわけではない。このまま国内の農業が壊滅してしまえば、日本は食料輸出国の属国に

成り下がってしまう。食料自給率なしにして、真の独立国とは言えないのではないのだろうか。

近視的に見るのだけでなく、長い目で見て、欧州なみのセーフガードは必要だと思う。

              2/16 セーフガード

今朝の朝日新聞に繊維業界、とくにタオル業界が安い中国産の輸入品に市場を追い出され、政府に

セーフガードを申請したそうだ。参院選挙にらむ与野党は受け入れるそうである。一方、消費者団体は

反対の意向を示している。値上がりにつながる。選ぶ自由が狭くなるからである。中国が安い繊維を

日本に大量に輸出できる原因に、安い労働賃金の他に日本製の織物機械の導入、普及があったから

である。

 この冬の異常寒波(本来ならば、あたりまえの冬。ここ数年の暖冬の方が異常)で野菜が急騰してい

る。その反面、築地や大森の流通センターでは、いわゆる輸入野菜の取引が増加している。スーパー

などでは、目玉商品として飛ぶように売れているそうだ。買う人に、「輸入品は安全面で、心配ではない

ですか」と、訪ねれば「じゃ〜なにを食べたらいいの。そんなにこだわっていたならば、何も食べられなく

なってしまう」と答えが返ってくる。せっかく?野菜が値上がっているのに、農家にとって恩恵どころか輸

入野菜に市場を取られてしまういきおいである。かくして、国内農業をダメにしておきながら、世界的凶

作により、輸入農産物が国内に入らなくなったとしたら、どうなるのだろうか?長い視野にみて、農産物

のセーフガードは必要だと思う。

 繊維業界のように、そのうち日本の農機具メーカーも国内より海外進出をめざし、その結果、農機具

メーカーが、もっともっと輸入農産物を増やせ、なんて言いかけないのでは。

                2/15 淘汰の時代(いまさら)

 米市場のHPのニュースに、適正表示の検査に二月より全国調査に入ったという。不当に価格の

安い米が調査の対象である。はたして、どこまで取り調べられるのだろうか。疑問もある。見せしめ

に、いくつか取り締まり、やがってザル法になっていくのではないのだろうか。

 米屋は、ともかく新JAS法は全ての食品の情報公開である。米以外でも、野菜や肉なども産地を

表示する義務がある。ところが、スーパーはともかくとして、八百屋さんや魚屋さんは、一皿いくらの

表示、値つけしかしていない。加工品だって、大手の醤油会社は使用大豆を輸入大豆と称しなけれ

ばならないのに。

米業界を振り返ってみても、かなり神経をつかっている者。全く楽観している者。あえて、知ろうとも

しない、無関心な者。3通りに分かれている。ここで、また大きなふるい落としが始まろうとしている。

望みを捨てた商人が、まず淘汰され、常に他人まかせな商人が淘汰され、昔は良かったなの懐古商

人が淘汰され、なにも考えない商人が淘汰され、なにもしない商人が淘汰され、なにも変わらない商

人が淘汰されていくだろう。

丸新が真っ先に淘汰されないよう、なりふりかまわず行こう。もう、甘えは許されない。   


                2/14  店はモノを売るためにある(2)

バレンタインデー。下の子は幼稚園でチョコふたつもらってきてニコニコ。上の小2はなし。どちらが、

お父さん似だろう?ハハハ。

 店はモノを売るためにある。モノをおいてあるだけでは店とはいえない。店は見世とも書く。見ても、

もらってナンボの世界だ。お客様に気持ちよく見てもらい、気持ちよく買っていただいてこそ、プロと

いうもの。私には、お手本となる米屋さんがいる。ひとりは、小田原の岩田米店さんだ。店主の岩田

さんは温厚篤実を絵にかいたような人だ。彼の店は、いつも創意工夫がなされ、独特のレイアウト。

四季の飾り付け。ポップなど心くばり、ご来客に感じよく買い物していただけられるよう心がけている。

また、店内には米をきちんと折り目正しく積み上げている。ただ、米を積んでおけばいいと思っていた私

は、自分のいいかげんさに恥ずかしくなってしまった。反省。不器用な私には、岩田さんのような手づくり

の飾り付けは作れないけれど、いいお手本として、いいモノを彼から盗みとり役に立てていきたい。

誰が言ったか忘れたけれど、学ぶは、まねぶからという。

 巨大な量販店やスーパーに囲まれながら、しぶとく独特の戦術でじっくり商いをしている秦野の栗原米

店さんには、公私に渡り世話になっている。彼の魅力あふれる人柄は、固定客の心を押さえ放さない。

伸びていく、成長して行く人と接していると、こちらまで気をもらい、がんばろう〜と前向きになれる。

いいところを学びとり、丸新は成長していきたい。いいお手本はたくさんいるな。

今の丸新のままだと、みんなから反面教師にされてしまうぞ。

                 2/13 携帯・PHS 最後の反抗?

 連休中、携帯電話買おうと思い、アレコレ店を除いた。結局、どうしても拒否反応が出って、買わずじま

い。しかし、営業マンは、ともかくとしてなんで、あんなに高い通話料金の電話、平気でかけているのか

なぁ〜。とくに、高校生。小遣いあるのかなと、思ってしまう。しかし、携帯持っていない人間側から見ると

なぜ、そんなに繋がりたいのだろうか?。年がら年中、繋がっていないと安心できないのだろうか。孤独、

一人になるのがイヤなのだろうか。一人の時間、自分の時間、束縛されない時間は必要ないのだろうか。

なんて、へ理屈こねていたら、女房が仕事さぼりたいからでしょうと。きつい一言。当たっているだけに、

反論できずにいると、携帯電話の通話料高いのならば、PHS買いなさいと。グズグズするならば、私が

買ってくると。う〜ん、あんまり持ちたくない。やっぱし。

                 2/12 店はモノを売るためにある。
 
石川県の米生産者の番場さんの言葉。「土を愛し、土に生きる」いい言葉である。まさに、生産者の原点。

当店の場合は、なんであろうか。「ブルセラと農産物は顔が見える方が価値ある。」は、ちょっと下品だ。

あえて言えば「和して同せず」だろうか。また、古い言葉で「農業は連帯に生きる。商売は孤独に生きる」

と。商売における成功も失敗も己自信にあり、決して世の中の性、人の性にしてはならない。と教えられ

たこともある。

月刊誌「商業界」の言葉に「店は客のためにある」と主張している。そして、この言葉をより所にしている

店主も多い。馬淵哲著「良い店の法則」(日経新聞)にこれに対してきついコメントがある。

繁盛している店は、周囲のやっかみに対して「店は客のためにある」ということを目指していると反論で

きる言葉であり、繁盛していない店にとっては、いいわけに使える。昔からのなじみ客を大切にすると、

いう大儀名文の理由ずけして、なにも変わらない。変わろうとしない。さらに、店でモノを売るのはあまり

得意でないが、地域活動や商店街の世話役が大好きな店主も、この言葉、地域の客のためという大儀

名文をたて本業をついおろそかにしてしまう。「店は客のためにある」という言葉は、ほとんどの店主にと

って非常に受けいりやすいものである。どんな立場の店主でもあっても、自分がいかに客のためを思って

商売をしているかということをうまく説明することができるからだ。

 反対に「店はモノを売るためにある」と座右の銘にした方が難しい。売れるために店を直し、売れる商品

を開発し、販売方法を日夜工夫し、常日頃の努力していかなくてはならない。甘えは許せない。

「店はモノを売るためにある」。あたりまえの言葉だけれど真実そのものだと思う。シンプルイズベスト。

             2/8 二日酔い

  今日は昨夜の飲み過ぎで、二日酔い。もう二度と酒なんか飲まないぞ〜!いや今日だけは飲まんぞ〜

 また、連夜のパソコン疲れで目はショボショボ。肩はコリコリなので、今夜はこれにて、失礼します。

 本日8000ゲットありがとうございます。

           2/7  居酒屋にて。

 本日はこんな小さな都会の下町の米屋にMLやHPで知り合った人の訪問が2つあった。

ひとりは新潟の米農家の丸山さん。若く、とっても誠実そのもの人柄は好感持てる。短い時間だけれども

有意義な話を聞くことができた。さっそく、試しにほんの少しで申し訳なかったけれどお米注文をした。

 夜、店閉めてから居酒屋さんで、石川の万年少作さんこと、松本さん。農村報知新聞の編集長の富士

見さんと、一杯やる。さらに石川県の米農家の馬場さん末政さんが加わりにぎやかな宴になった。

米作りにかける真摯なる情熱や心意気を感じ、また今の農業問題について熱く語りあった。時の立つのも

忘れたけれど、いささか酒を飲み過ぎた。さすがに、北陸の人は酒にも強い。こういう宴・縁を演出、作って

いただいた万年さんに感謝。改めて万年さんの人脈の広さに尊敬の念。

          2/6 学校選択の自由化に思う。

 品川区は全国に先駆けて小学校・中学校の選択が自由化になった。さっそく、その影響のせいか00中

の来期の新入生の募集が限りなくゼロであると。このままで行くと、いずれ廃校に追い込まれるのでは。

区の本当の狙いは、学校を減らし。学校を減らせば教師、職員、その他維持費など大きく節約になる。いき

なり廃校と言えば地域感情があって、なかなか出来ないけれど人気がないという理由ならば納得いくだろう。

子供の人数減っている今、苦しい区の財政を考えられば当然の処理である。過疎化は田舎だけでは、ない。

区の人口は埋め立て地除けば減っている。町は年寄りだらけに。商店街でも40才でも若手で通じる。バブル

時の異常な土地の値上がりが若い世代の進出を拒み、今だに尾を引く。一時は駐車料金も屋根なしで5万

円近くも(今は¥25000〜¥30000位)。このままだと、わが古里、品川はどうなるのだろうか?

           2/5  定点観察への夢

 今ひそかに計画しているのは、一年通して一つの田圃を見続けること。できたならば実際に田圃の

中に入ってみたい。東京暮らしの私にとって、田圃は日常にない。交通費と時間を掛けなければ田圃

は見ることはできない。と、言って米屋が出来上がった玄米だけしか知らないではプロと言えない。

 たしかに、いままで生産者へ毎年訪ねているけれど、いわゆる点でしか見ていない。と、いって毎週

通うのは不可能である。最低一月に一回は同じ田圃を観察し、稲にふれたい。米作りのプロには、一

年間じっくりと教えてもらいたいと思っている。今は、まだ計画段階だけれども、実現したならばいいなぁ〜

           2/3   穀物
 
 NHKの番組で現在世界の穀物の生産量は15億トン。そのうち、自国の消費以外、つまり輸出できる

量は2億トン足らずであると。怖いのは、世界の人工を持つ中国。洋食化して家畜の飼料が輸出から輸

入に切り替わったこと。さらに、中国国内でコスト高い飼料を作るより、価格の安い輸入品に頼ろうとして

いること。世界的に穀物が不足し、そのときになって荒れた国土に再び農業を、立て直すといっても、はた

して。世界の穀物を握っているのは、言わずともしれずアメリカである。アメリカが、核兵器や巨大なる軍

事力なくても、穀物を握ることで世界制覇可能である。言うこと聞かなければ食べ物あげなければいいの

だから。 今、余っている日本の米だけれども、いつ不足になるかはわからない。そのときは、この前の米

パニック騒ぎではすまされないだろう。日本が一般市民が飢えの恐れなく暮らしているのは歴史上、戦後

高度成長と言われた昭和25年以後から現在までのわずかな時しかない。

           2/2  ネットと人と縁

 万年少作さんが、突然当店に来られた。帰りの飛行機の便のこともあり、わずかな時間しか話せなかっ

たのが残念。今度、じっくりと一杯やりながらぜひ話したいものである。万作さんファンにとって、お会いし

ただけでも、光栄である。日頃偉そうにここで、意見述べている私だが、店を見て、あまりにも小さいので

がっかりしなければいいのだけれども。ハハハ。これにこりずに、ぜひ時間を作って遊びに来てください。

 HPで知り合い、お会いしたのは、栃木の米農家の田悟作さん、新潟のアツアツ篤農家夫婦トシロー・

りえさん夫婦、キムチの源さん、杉並の米屋の浮須さん、練馬区の米屋さんの池田屋さん。

 また、MLで知り会い、お会いしたのは、静岡の米屋さんのまるこめさん、宮城の篤農家であり有機認証

の検査員の斉藤さん、米作りの名人池田さん。いずれも個性、魅力あふれる人たちだ。

 ひところ昔ならば、このような出会いはなかなかできなかった。インターネットの新しい出会いである。

こういった新しい縁も、ぜひ大切にしたいし、また新しい出会いを求めていきたいな。 

         2/1 新jas法による新たなる流れが起きるか。

 新jas法が、この4月からスタートする。有機米ばかり話題が集中するが、基本は表示の適正である。

しかし、今だに大井町にあるカメラのディスカウント店では、岩手産ひとめぼれ5kg¥1480で、売ってい

るし、近くのドラッグストでも、新潟コシ5kg¥1800で販売している。駆逐できるのか疑問である。

 新jas法に備えてか魚沼コシや新潟コシを卸や量販店が今更ながら仕入れ増やしている。帳簿上での

実績作りが目的である。これによって、魚沼や新潟コシ、秋田あきたこまちなどの相場が、値上がり傾向

である。逆にこれから、福島コシや富山コシなど、新潟コシに化けていた米は値下がるかもしれない。

 だからと言って、新潟・秋田の生産者が喜ぶのは早い。福島コシが福島コシとして、見直され人気が出る

可能性は大であり、逆に新潟コシが評判倒れになる可能性もある。と、いうのは不届きだけれども、知人の

米屋さんは一番おいしいお米を、自社の新潟コシや魚沼産にしているという。こういう店は、けっこう多い。

表示が適正になり、福島や山形、長野、富山などのコシヒカリが見直されることはある。

 実際栽培される10倍以上の新潟コシが流通されてきた。大半が、本物より粗悪で価格も安い。しかし、

なかには、本物よりおいしい新潟コシだって販売されている。また、たとえ本物の新潟コシであっても、

品質の悪い米があったのも事実である。良くも悪くも、新潟コシは美味いという、定説が崩れるかもしれな

い。逆に今まで陽の目を見なかった産地が注目される可能性もある。

 いつまでも、コシヒカリ=新潟というフレーズではない。どこでもコシヒカリでもないと思う。かって新潟コシ

と並んだ宮城産ササニシキがいつのまにかに、市場から消えようとしいるように。

          1/31 横浜ベイスターズ

 プロ野球も明日からキャンプだ。わが愛するベィスターズも森新監督を向かえ新たなるスタートを切る。

昨年までの権藤監督による放任野球とまるきり異なり元祖管理野球の森さんである。大味が魅力のひ

とつであったが、緻密な野球をどこまで浸透させられるのだろうか。楽しみでもある。

 根からの東京の人間なのに、神奈川にフライチャイズを持つベイスターズファン。小学校2年からという

大々の熱血ファンである。最近はそうでもないけれど、ひところは横浜太陽銀行と呼ばれるほど、見事に

弱ちいチーム。巨人v9全盛の小学生のころ、大洋ファンなんて周りには誰もいなかった。親父は、昔も今

も巨人ファンだし。つまり、根からのアマノジャクなのかもしれない。(今でこそ、東京でもベィファンはたくさ

んいるけれど)

 今年は、ローズ、駒田と言った昨年の4.5番がいない。その分、昨年首位打者の金城や売り出し中の

多村。それに古木など今年化けそうな楽しみの選手も多い。投手陣では、神田や細見、吉見などフレシュ

な楽しみが多い。ちょと昔までは、開幕までがベイスターズファンの楽しみなんて、いわれたけれど、わくわ

くするな、今年は。森監督の著書「腹をくくる」を読んでいらいファンになってしまった。

 がんばれ、ベィスターズ。

(本日は全く米に関係のない、個人的趣味に走ってしまいました。う〜ん、毎度のネタ切れかな。お許しを)

          1/30 万年流・作文技術講座

  亀の歩みのようにノロイけれど、このHPの手直しを行っている。そこで、改めてこのHP読み返

したのだけれども、我ながら読みにくい。誤字・脱字は愛嬌として許していただいても、文脈が、なって

いない。なんせ、国語の成績は五段階で最高で3だった私。たんぼやさんの味のある文章。taisaさん

のまさに、お手本とも言えるわかりやすい文章。万年さんのような流れる文章なんて、私に求めるのが

無理。と、言って開き直るのも良くない。そこで、万年さんのHPにある作文技術講座を全て印刷して、

勉強中。万年さんの講座のすぐれている所は、むずかしい文章の書き方の説明を小学生でも理解でき

るように、かみ砕いて書いてあること。難しいことを、専門用語などを屈指してむずかしく書くことは簡単

だ。逆に、難しいことを専門用語なるべく使わずに、やさしく解説することは、よほどの文章力なければ

できない。司馬遼太郎か、松本清張だったか忘れたけれど、小説書くのに参考資料は、まず子供向き

の解説本を読み、その後で専門書を読んでいくと、なんかの本に書いてあった。やさしく、誰にでもわか

る文章書けるようになるよう、まずは勉強である。やることがたくさんあるなぁ〜。

         1/29  親父の独り言
  
 taisaさんのHPの日記を読み、農業と商売の違いがあるけれど、親の後継いだのが、似たような

環境にあったこと。子供のころから、父親からtaisaさんは農業が良いぞと。私は商売がいいぞ〜と

言われて育った。ところが、いざ家業を継ぐと、勤め人の方がいい。毎月、安定した給料もらえるし

ボーナスもある。休みだって有給休暇あるし、今では週休二日制で休みはたっぷりあると。現に、

読売新聞の本社勤めの弟は、私よりずっと良い給料をもらっており、蓄えは私の3倍以上ある。

年収では、10年前に抜かれ、差が開くばかりだ。

 その父親が最近の口癖は、勤め人は大変だ。いつクビ(リストラ)に合うかわからん。年とってから

会社から放り出されたら、大変だ!と。

 今、私は二人の息子には、勤め人あるいは商人のどちらがいいなんて、言ってはいない。もっとも、

息子が成人したときに、進路の一つに家業の米屋という職業に魅力を感じることが、できるか、どうか

が勝負だと思う。

         1/27  情報

  大雪の一日。昼から雨になる予想は、はずれ。吹雪?まじりの雪が降る。

いつも、チエックしているtaisaさんの日記にいいことが書いてあった。とかく、自分の考えにとらわる

と偏り過ぎてしまう。自分の意見に固まりすぎることなく、いろいな立場の考え方を知り、広い視野

を持ちたいと。まさに、同感である。また、情報とは、自分にとって都合の良い情報を集めたがり、

集まると言う。ときには、反対の立場の情報も集め、考察していかなくてはならない。感情をぬきに

して、第三者の目で見なければならない。また、あり余る情報を捨てる技術も必要だ。

 情報は出す人に集まると言う。これからも、どんどん情報を発信して行こう。

        1/26 明日は大雪?

 冷蔵庫にすっぽり入ているような一日だった。これから都心も雪が降り、朝には5〜6センチは

積もると、天気予報が出っている。雪国のお住まいの方には、たかが5〜6センチの積雪でも、

23区内では大雪である。明日の道路ならび交通事情が気になるところだ。せっかくの土曜日も

雪の一日では商売にはならない。 

        1/25 行動してから考えよ(太田氏のコラムから)

 今日も農村報知新聞HPの「太田竜一の俺に言わせろ」のコラムから。

万年少作さんの大親友でおられるとか。類は友を呼ぶというけれど、まだお会いしていない少作

さんだけれども、その人望の豊かさに大人物とみる。

 太田さんは自ら考えないで、行動するタイプ。そして行動してから考えるタイプだそうだ。目的を、

達成させる人の共通点は、まず動くこと。目的をただの願望に終わらせてしまうのは、アレコレ考え

すぎ慎重になりすぎなにも動かない人。動けば、あらたなる問題がおき、軋轢や戦いも起こるだろう。

行動しながらなんも考えないのでは困る。問題解決のため、考える。動けば、意外な所から賛同者や

協力者が現れたり、新たな道が開けるかもしれない。それに、慎重すぎると、あれこれ考えすぎ動きが

取れず、結局はなにもしない。周りを気にしすぎたり、自分を捨て協調路線をとる。競争より仲良くを選

ぶ。他人の目を気にするあまりいい子になりすぎ、結局自分そのものを失う。現状維持どころか、じり貧

になっていく。原因は不景気や時の流れのせいにして、自分を納得させてしまう。いや真実を知ろうとせ

ず、ごまかす。とにかく、まずは動こう。自ら動かなければ始まらない。

                1/24 農業と外形標準課税

 taisaさんのHPのリンクよりおもしろいHPを見つけた。農村報知新聞。そのコラム「太田竜一の俺に

言わせろ」になるほどと感心・共感した。農業に外形標準課税を。外形標準課税とは、ご存じのとおり、

昨年都知事の石原氏が大手銀行にかけた新税のことだ。

 農家は一部を除いてあまり税金を払っていない。はっきり言って、私のひがみであるが、各地の生産

者訪問して、みな大きな、ゆとりある邸宅や公園のような庭を持ち、自家用車もセカント゜、なかにはサード

カーさえある。都会暮らしのうさぎ小屋とは大違い。ある農家の人が、都会に引っ越しし、それまで開か

ずの間もあった邸宅から、都会の、3DKのマンションに移り、しばらくはその狭さに肩身の狭い思いを勝手

に思いこみ、自宅へ帰るにコソコソ帰ったとか。都会人とって3DKでさえ、ぜいたくなのに感覚の違いだ。

 そんな都会人の税を農家保護ばかりに使うのは、おかしいと思うのは当たり前のこと。税金が地方交付

税に使われるのはおかしいと思う考えになる。都会生活するに、大切な水や電力の元が地方が来ている

ことも、考えずに。国内の食糧の自給率の大切さ。口にする食品の素材の安全性考えずに。たとえ、少し

は感じても目の前の現実だけを見れば(ふかく考えなけれぱ)そう思うのも無理はない。

 国の財政をささえるのは大手の輸出企業。家電・自動車・半導体などだ。政治献金も半端じゃない。良い

悪いは別にして、時の政府は金を払ってくれる企業の言いなりになる。対等に意見いうには、きちんと払う

ものを払って、遠慮なく言うべきである。たとえが悪いけれど、いつもニコニコ現金払いのお客さまと、文句は

言うけれど、金ばらいの悪いお客様。どちらを優遇するかは、言うまでもない。

 本日は、生意気でちょっと過激な事こと書きました。半分以上、私のひがみあります。でも、農家の人でも、

農家に標準課税をの意見にびっくりしたと思うと同時に敬服しました。 

          1/23 既得権

 HPを直すと言っておきながら亀の歩みよりも遅い。今「おいしいお米とは?」を書いているが資料と

なる本を集め読んでいるけれど、いずれも難しく四苦八苦している。読解力のなさ、文章力のなさが、

わざわいしている。目もしょぼしょぼしてきた。今夜は、早く寝るとしよう。

 4月からの新jas法の不正米の取り締まり、調査にに当たり予算が4000万円計上されている。無差

別なモニタリングをしてDNA鑑定までするそうだ。ドラッグストァで売っている新潟コシヒカリなどが、摘

発されれば面白いのだが。最も大手は得意の政治力をかけて握りつぶすかも、しれない。

 自動販売機によるの未成年へのたばこ販売の規制が、業界の圧力でもみ消されているように。WHO

がこのほど世界的にたばこの自動販売機、広告を制限する草案を出した。反対を表明しているのは日本

だけ。そういえば厚生省のたばこに関する意見書もたばこの団体により握りつぶされた。

 以前、友人が日本たばこ産業に自動販売機について問い会わせた。回答は、すべての販売機は店主が

監視できる所に設置してあり、未成年が買うことを見張っていると。しかし、現実は、店のシャッター閉めて

からも自販機の明かりは消えることはない。自販機の撤廃によりたばこの売り上げ減り、税金が減るのなら

ば対面販売を重視した売り場を増やせばよく、規制緩和すれば良いのだ。酒の業界が今ごろになって、

既得権を守るため酒の自販機の撤廃に乗り出した。たばこの自販機も、いつかは同じ道にたどると思う。

 一度手にした既得権は競争原理もなく甘い汁がある。しかし、いつまでも生湯に浸かっていると、規制

緩和されたとき、滅びの道へましっぐらだ。米業界のように。生き残るのは、わずかにすぎない。

           1/22  輸入有機認証無洗米
 
 昨日、米仲間との楽しい新年会を川崎で行った。40〜30才代のそろそろ中堅と呼ばれる世代の

集まりである。やる気あふれる米屋仲間同士の語らいは楽しい。単なる情報交換の場や仲良しクラ

ブに終わることなく、切磋琢磨、良きライバルとして互いに成長していきたいものである。

 本日の業界紙におそれていたことが、現実に。大手商社が海外の安い有機認証米を無洗米販売

に乗り出す。はたして、価格の高い国内の有機認証米が売れるのだろうか。野菜や穀物の世界の

ように、輸入米も抵抗なく受け入れてしまうのではないのだろうか。いい悪いは別として、この不景気

な時代。まっさきに切りつめられるのは食費である。時代は変わる。ピンチと見るか。チャンスと見るか。

           1/20   雪

 本日は次男の幼稚園のもちつきの手伝い。ビデオを撮るお父さんはたくさんいるけれど、つきては

少ない。園児のかけ声に会わせて腕を振るい、息子にお父さんのはりきっている所見せたけれど、筋肉

痛だ。明日の町会のもちつきは、さぼろう。こちらは、つきてがたくさんいることだろうし。

 夕方から雪が降る。今回は積もりそうだ。今年の北陸や東北は久しぶりの大雪の年だ。雪おろしなどで

大変だそうだが、雪の多い年の米はなぜだか、旨い。

今年のお米は期待できそうだ。でも、農家の人には悪いけれど、今年は豊作だけはかんべんして欲しい。

                   1/19  アナログ

 消費者指数が2年連続に下がっている。戦後始まって以来だという。物価も5年間変わらないという。

不況で物が売れない。売れないから価格が下がる。中ぬきが加速され問屋や消店街(商店街)が消え

ようとしている。リストラによる大失業時代は、これからますます加速されていくだろう。かっては花形産

業の鉄鋼・石炭・繊維は死に体であるし、バブルに踊った不動産や建設業も青色吐息。規制緩和が追い

風になるといわれたスーパーは返って競争原理にあおられ、バブル処理の失敗もあり倒産ならび予備群

だらけ。今元気なのは、IT関連。その天下もそう長く続かないだろ。逆に伸びる産業は、環境関連になる

と思う。20世紀の負の遺産に対する環境対策ならび環境ビジネスは、世論の支持を得て注目されるだろう。

 高齢化によるシルバー産業・関連も注目に値する。また、デジタル化が進むほどにアナログが見直される。

商店街ができて、大型スーパーにできないこと。それは地域密着だと言われている。これからますます、シル

バー化する時代に近所のおじいさんやおばぁさんを気遣う、挨拶や話し相手、気安さ、を大切する支持される

店のみ生き延びていくことだと思う。小さな店だから、できることがある。もう一度、商いの原点、基本にたち

帰り、基本を大切に上で、時の流れに流されないように、新たな改革が必要だと思う。いつまでも同じ商いで

はダメである。まずは、まるしんは、なにをやるべきか?

           1/18   輸入野菜について思う。

 今、八百屋やスーパーにならぶ野菜はほとんどが輸入品である。強い円と大量仕入れにより、航空

運賃をペイにしても、格安で販売でき、量販店ではなくてはならない商品だ。買う人は国産だろうが、

輸入品だろうが、あまり気にしない。なかには国産がいいといっておきながら、実際に買うときは価格

の安い方を買う。先日、有機認証の説明をした役人の説明では、アンケートでは、野菜買う基準は、安

全・国産を選ぶ人が80%と言うが、ペーパーアンケートと実際金だして購買するのとは大違いだ。

  あわてて、セーフティガイドを農水省は取ろうとしているが、遅きにやすし。すでに、価格的に安く

見た目も食味も国産品とたいして変わらない。そして、水は低い所に流れるように、国産野菜も輸入

野菜の価格にしたがわざらなくならなくなる。今、野菜におきていることが、やがって米の世界に通じる。

今年の秋、幕張でおこなわれる世界有機食品フェァは、日本に安くて、味もそこそこの有機輸入米を売り

込む外国企業。工業製品を輸出する大手企業は黒字べらしに、これら輸入作物に力を貸すし、大手商社

もしかりだ。

  単純に有機米は高く売れると思っている農家こそ、もっと狭い米の世界だけ見るのでなく、視野を広げ

て欲しいものだ。自己満足では、通じない世の中になってきた。

             1/17  新jas法の問題点
 
 昨日述べたことを早くも取り消さなくてはならない。新jas法が4月から施行される。それに、ともない

価格の安い外国産の有機米がたくさん入ってくるのだ。今度の有機認証は一部の農家からは、高く

米が売れると思っているが、(有機認証の経費はかかるけれど)まちがい。米バニック時の輸入米の

悪いイメージがあるけれど、それがきれいさっぱり消えるだろう。今度の新jas法の改正は消費者保

護というより、外圧。それも食糧輸出国による圧力にあるのである。

 日本は不景気といえども、自動車や家電などの輸出大国である。大幅な黒字は米国などからは

是正して欲しいの圧力が強まる。大蔵省にしても自動車・家電の大手は税金をたくさん払ってくれる。

また、自民党を始め与党や野党まで政治献金の額もバカにならない。それに対して、いくら国内自給

率高めろと正論言っても、まず農家は税金をたいして払っていない。サラリーマン10とすると商人5、

農家3と俗に言われている。(ただし、農協には税金以上たっぷり支払っている)大蔵省としては、金づ

るである大手工業メーカーの圧力にはかなわない。政治家もしかり。それに通産省が後押しする。黒字

ぺらしに食べ物は輸入品でまかなおうとする。

 今、米国や豪州では日本向けの有機米市場を狙っている。日本の農業の危機といってもいいのでは。 

               1/16  多収穫米
   
 仕入れ業者が年始のあいさつに来たときのこと。今、玄米において価格の高い米は、かなり卸、農協

生産者の倉庫に余っているそうだ。その反面、古米でない12年産の価格の安い米は足が早く、底をつ

いているそうだ。結局売れ残った高い米が、古米の在庫として毎年残っていくそうだ。

 生産者は高く売れるコシヒカリやヒトメボレなどの収穫は多少落ちても、高く売れる米を作る。日本全

国こだわり米だらけだ。新潟県に初めてコシヒカリが導入したころ、農業指導者は当時は多収穫米の

全盛でコシヒカリのように作りにくく、量が取れないコシヒカリに難色を示したという。

 今は、逆だ。どこもかしこもこしひかり。または、その子供達だ。コシヒカリの血が入っていない米など

探すのが難しい。人の裏道に花あり。多収穫米を栽培して、価格の安いのは収量で収入を手当できない

のだろうか。どこもかしこも、旨くて高い米ばかりだと、逆に滅びの道へ行くのでは。老婆心か。

 話は変わるか全農のせんぎりだいこんがニセの表示をして問題になった。米もちまたにあふれているニ

セ新潟コシヒカリを取り締まれるのだろうか?

               1/15  消店街

 品川区・区商連の後つぎサミット。予想通り参加者は少なかった。ただ、基調講演の中で、売れる店

は、商品力というより、表現力だ。の言葉に教えられた。

 当店の所属するのんきどおり商店街は、はっきりいって消店街。一度閉めた店は二度開くことはない。

おまけに、品川区は埋め立て地除いて人工は減っている。全国に先駆けて品川区は小中学校の選択の

自由化は学校の統合・廃止を考えてのことだろう。都会の過疎化は、下町にも広がった。

 日本の農業がだめになるまえに、商店街が消店街になるのだろうか。 

                 1/13 あとつぎ

 このところ、HPの更新、日記ぐらいしかやっていなかった。反省。これから一ヶ月かけて中身をすべて

一新しようと思う。ちょっと、さぼりすぎた。反省。また、本日7000ゲットありがとうございました。

 明日は、平塚の真壁さんたちのグループの新年会。千葉の野栄の生産者も特別参加する。

野菜を米屋で取り扱わないかの売り込み。考えてみる価値はある。

硝酸問題や日持ちしない葉物は、ともかくとして、旬な野菜や果物は興味ある。じっくりと話を聞いてこよう。

 月曜日は区商連の後つぎサミット。初めての催しだそうだ。後つぎというには、私は年とっているのだが、

参加者が極端に少ないらしく、強制的に参加させられることに。やはり、後継者不足は深刻なのだろう。

商人のほとんどの父親が息子には、あまりつがせたくないらしい。勤め人はいいぞ〜と、子供のころから

言い含めたり、グチ言ったり聞かたりして育ったならば後つぎなどは無理。
 
 うちの小2の息子は、今も将来は米屋さんと言ってくれる。最近はみんなに言いふらしている。その性か、

今年は昨年わりおとし玉せしめていた。知能犯か?。でも、息子がつぐころまで、まるしんが魅力ある店で

いられるか。それが問題だ。今夜も、川島栄吾の「時代遅れ」でも歌って寝るとするか。

”妻には、涙みせないで。子供にはグチを聞かせずに”

                1/12 チクロと全糖

 私が子供のころ、人工甘味料のひとつであるチクロが、発ガン性物質があると騒がれた。一時は、缶詰

や加工品等は全糖100%が善玉になり、人工甘味料は悪玉であった。その後、チクロ、そのものは廃止

されたが、いつのまにか無糖、あるいは人工甘味料が主役になり、全糖・砂糖は悪玉の代表にまでなり

はてた感がある。  

 糖尿病が甘い物や酒の取りすぎ、またはスナック食品などの食べ過ぎ、取りすぎだと言われる。最近は

健康に良いとされている野菜サラダ(生)に、糖尿病の原因とされている。すべての野菜でなく、無理して

多肥促成栽培した葉物の野菜。タンパク質になりきれなかった硝酸が原因である。

 こうして、みわたしてみると健康に良いといわれる味噌も、原料のほとんどが輸入大豆。豆腐もしかり。

遺伝子組み替え作物が混じっていないとは、いえない。

 食べ物に気を遣わずに、国の一番大切であり根にあたる農業を軽視する国民。そのくせ、ばか高い医療

費や効くか効かないか、わからない得体の知れない健康食品に金かける。どこか、間違ってはないだろうか。

 いつまであると思うな食糧。もっともっと日本の農業を大切にしなくては、ならない。話がいつもの通り、まと

まらなかった。taisaさんや万年少作さんのような文才が欲しい。つい、思いのまま、なぐり書きになってしまう。

                   1/11  遺伝子組み変え作物
 
 今や日本の食料のほとんどが輸入物である。大豆やコーンなどは95%以上である。今、輸入コーンの

遺伝子組変え品種スターコーンがどさくさにまぎれこまれ問題化している。害虫が食べると死ぬという、

タンパク質を作りだし、農薬のいらないとうもろこしを作り上げる。しかし、このコーンを食べるとアトピーなど

をひきおこす。米国では食品用としてではなく、飼料用として栽培、生産、流通している。しかし、家畜のエ

サとしても、まわりまわって人の口に入るのだ。家畜の病気ふせぐ目的で抗生物質を与えていることが、耐

性ウイルスを生んだ問題を呼んだように。また、食物連鎖は上に行けば行くほど、毒性が高まるのである。

 今回問題になったのは、流通管理のずさんで食品用・加工用にまぎれこんでしまったのである。と、言って

家畜のエサとなる飼料用の穀類は米国に一存している今、米国以外から手当はできない。泣き寝入りする

かせいぜい注意を警告するポーズしかできないのが、現実である。もつとも、国内の輸出業者からたんまり

と、政治献金をもらっている時の政府に期待するのは無理だろう。今や、穀物はおろか野菜や米までもが、

輸入依存になりつつあり、国内の農業をおろそかにしすぎている感がある。単にコストのことだけで、輸入作

物にたいしての問題点にして良いのだろうか。となりの大国・中国が食事が西洋化し、肉類などの消費たか

まると、とたんに中国が食料輸入大国になるという。もし、ここで米国が大凶作に陥ってしまったならば。

 そういうことに、ならないために遺伝子組み替え食品は必要だという。たしかに、不毛の砂漠地帯や条件の

悪い地区での栽培可能にするための遺伝子組み変え作物ならば、まだ良しとして。除草剤や害虫を殺す遺

伝子組み変え作物の毒性は人が食べても毒なのである。農薬ならば、洗えばある程度は落とせる。しかし、

組み変え作物は、洗っても毒性は取り除くことはできないのである。

 農薬まいた普通栽培の米と遺伝子組み変え無農薬の米(今はまだそのような米は開発されていない。)

私個人的には、後者の米は絶対取り扱わないし、口にしたくはない。

                    1/10 五十歩・百歩

  16年前の自分から年賀状が届いた。筑波万博のタイムポストというやつだ。16年前は27才。もちろん

独身。まだ米屋の免許もなく雑穀店であった。その2年後に米屋の免許を取得。今になっては、なんの価値

もないけれど。そのころの米屋業界は既得権を守ろうと必死であった。当店が、許可なく、いわゆるヤミ米販

売すると、たちどころに40〜50件の区内の米屋が押し寄せる。食官法違反で警察にうたえる。当時の警察

は、食管法は別件逮捕用に執行しており、本当の食管法違反はあまり対処していなかった。食管法違反で

起訴されるには、やみ米で名を有名はせた富山の川崎商店のように、自らアピールしなければならなかっ

た。なんせ、当時の法律では、米買うのに、役所に米穀通帳をもらい、それを提示しなければたとえ正規

の米屋からでも米を買うことはできなかった。つまり、ほとんどの国民が知らないうちに法を犯していたので

ある。(私が20才のとき、住所変更の手続きを役所に届けたとき、米穀通帳いりますか、なくても米買えま

すけれどと、窓口で言われたっけ。)

 これから先は、どうなるのだろうか。問屋と小売り、または作り手の垣根がなくなるという。卸業も生き残るた

めには、小売りに参加するだろうし、作り手もこれ以上直接小売りしていくだろう。変わらなければと、唱える

だけでは、17年前に当店に押し寄せた既得権大事の米屋と五十歩百歩だ。

              1/9  もちつき
 
 今日は長男の学校の行事のもちつき。おとうさんの出席少なく、つきて1人に合いの手15人の割り合い。

まして、低学年だと子供がつくころには、ほぼ出来上がらなくてならない。当然、夜は筋肉痛に。来週は町会

そして主催者である商店街のもちつき。断るつもりでいた次男の幼稚園。つきてのお父さんがいないというこ

とで、もちつきしなくてはならなくなってしまった。一月はもちつきの行事で一杯だ。筋肉痛の日々である。

              1/6  仕事始め
 
 今日から仕事始め。初日は、いつもの通り静かな幕開けであった。今年は8日まで会社は休みという

ところも、けっこうあってその分縁故米がどっと出ってくるだろう。量販店のにせ米よりも、縁故米のほうが

米屋にとって驚異である。と、言って、いつまでも静かな売り上げ状態を、縁故米の性にしてはいられな

い。よく、売れないのは、不景気の性、天気の性にするけれど。笑い話に「雨がふっているから、売れな

い。」「今日は天気が良いから、みんな遊びに行ってしまって売れない。」なら、いつ売るんだい!

泣き言を言う前に、いいわけする前に足もとをしっかりとみよう。  

              1/5  掃除
 
 明日の仕事始めの前に店を大掃除。半日で終わるはずが一日かかってしまった。ついでに、頭の中も

掃除しておこう。過去の実績、経験などを捨て、新たな気持ちで望もう。それにしても、ポリ袋3つ分もゴミ

が出るなんて、日頃、掃除をおろそかにしていた証拠だ。反省。お客様は、明るい所と、きれいな所に集

まるという。新しい歩みをする前に、掃除という基本中の基本をおろそかにしていてはいけない。それに、

新しいことは、今までの延長上にあると言う。言っていることが、前後で矛盾しているかもしれないが、店

をきれいにするということも、自分に対しての小さな変化、行動だと思う。(あまり大きな声で言えないが

今まで単にだらしなかったことだけ)正月早々の反省でした。 

             1/4  勝札

 下の息子と神田神社へお参りに行く。上の子はおたふくカゼなおらず、正月は一歩も外へ出られず。商

売の神様として有名な神田神社は仕事始めのサラリーマンの参拝客で一杯であった。不景気な時は神

社はうるおうというけれど。勝ち札を買った。今年は価値が勝ちを買うような商売、笑売をしてみたい。

 幕張に大きな外資系の超大型小売店が昨年末2件オープンした。日経新聞によると、この2社は国内

の元気ない大型スーパーやデパートを吸収・合併していくそうだ。大も小も関係なく大型淘汰の時代の到

来である。だが、スモール・イズ・ビューティフルの言葉がある。安定した時代には大きなもの、激動の時

代はちいさなものが生き残るという。激動の年はチャンスでもある。がんばろう!

 勝ち札を店の前に堂々貼れるような年になるよう、勝ち組に入るために。
         
       まず、なにをすべきか。行動に移すべきか。でも、とにかく一歩足を出そう。

             1/3  変化
  
 今年日記を書くのにあたり、もし12月31日までに、自分自身なにも変化も進歩もなければ、おそらく当店

は危機的状況に陥っていることと思う。この厳しい時代に現状維持はありえない。勝つか負けるかの二つだ。

変化するということは自分を変えること。現状をあまりにも悲観するだけ、いたずらに未来を恐れるだけでは、

自ら動くことはできない。悲観するより、物事をなるべく簡素にとらえ、柔軟な態度ですばやく動く。まずは、た

とえ一歩でも前向きに迷路の中に踏み入れることが大事である。フォークシンガの中島みゆきのデビュー曲

「時代」の中に”旅を続ける人々は、明日を信じてドァを出る。たとえ今夜は、はてしない冷たい雨が降ってい

ても”のように。

 時代の変化はいつでも起きている。毎日の小さな変化を見つける感性をみがき、たとえ一時は後退しても、

それでも変化に対応し行動していかなくては。いつまでも、自分に甘ちゃんではいけない。

                    今夜は自戒を込めて。

              1/2  21世紀は農業の時代・新日本経済入門より

 20世紀は工業の時代であった。来るべき21世紀は農業の時代になると、伝説の投資家ジム・ロージャス

は唱える。経済という巨大なバケモノは、どんなに姿を変えても結局は、人間の生存本能から生まれてくる。

自動車もハイテクも、結局は人間がよりよく求められた道具にすぎない。そして、環境が人間の生存に不適

になりつつある現在、食料と医療、つまり、クリントンが言ったバイオの時代。生きることのそのものズバリが

経済のターゲットになる時代が来ようとしている。現在、世界最大の食糧問題の火薬庫である中国をはじめ、

アジア各国を見ても地球規模で穀物が不足している。世界の人口は60億をこえ、毎年9000万人ずつ増え

ている。今のところは世界経済の調子が落ち込んでいるけれど、2001年を機に世界経済全体がインフレ基

調になれば世界中の消費が加速され、深刻な食糧危機が到来する。21世紀初頭には食料に対するトレンド

が世界的に大きく変化するだろう。アメリカが圧倒的な穀物力で世界を席巻するとして、日本は島国という地

の利を生かし、有機栽培食品で十分対抗をとり、日本が誇るハイテク枝術をたかめていかなくてはならない。

 以上が本より抜粋した箇所である。たしかに今現在の農業は経営的に、社会的に厳しい。しかし、長い目

で見れば、生きていくことに欠かせない食を生産する農業なくしては国がなりたたくなることは、事実である。

もっともっと我々は農業に関心を持たなければならないのではないのだろうか。

              1/1  新しい年に

     あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 正月早々、長男(小2)がおたふくかぜにかかる。福を今年呼んでくれれば良いのだか。

 十年一昔と言うが、今や3年一昔。いや一年一昔の感あり。昨日の常識が通じない時代である。

  今、なんとなく不安感による消費不況。デフレに陥っている。しかし、近い将来、ハイパーインフレと大増税

の時代がやってくる。その一番の理由が国の破産。今現在、国が抱えている赤字は、 800兆億円と言わ

れている。これは、国民一人あたり4千万円の借金をかかえているのである。公共事業のバラマキや赤字国

債の発行。安心とされている郵貯も、ほとんど取り返しのつかない事業に流れてしまい、預けている金額は実

際にはない。仮に郵貯に貯金している人の三分の一の人が今すぐ解約してしまったら、郵貯は破綻どころか

自分のお金が戻ってこない恐れさえあるのだ。

 さらに、追い打ちかけるのが少子化による老人大国への道。今、年金毎月掛けているけれど、私の世代で

40代で8割しか戻ってこないという。私の息子が成人するころは、給料の半分が税金に、年金にとられれてし

まい、払った年金は戻ってこないという。国民の負担率の増加である。

 平成不況のあとに来るもの。それは、財政破綻である。それは、増税とインフレを呼ぶ。その時限爆弾はい

つ爆発してもおかしくない世の中である。政府は意図として隠し、国民は知ろうともしない。

 正月から、重たい話題になってしまった。しかし、正月だからめでたいなんて、言ってられないのが現実であ

る。国債なども国が破綻されれば徳政令により、紙くず化になる。これからは、国が保証してくれるの考えは

捨てるべきである。

 きびしい現実に目を背けるこなく、生きた情報を集め、瞬時に行動していきたい。今や、米屋が米の流通だ

けをとらえている時代ではない。ノーテンキな前向き、プラス思考だけでは破滅への道へいくだけである。

常に、最悪に陥ったことを頭に入れておいて、腹をくくる必要があるのではないだろうか。
 
                           参考・新日本経済入門・小学館 浅井隆監修