米屋日記

過去の日記                    トップへ 

      7/28   新米

 ここ2〜3日涼しい日が続き、体には楽であったけれど、明日から再び酷暑に戻るらしい。きついなぁ。

宮崎・鹿児島の新米が登場したけれど、価格が高いのでパス。早稲種は、価格がすぐ下がるので、買い

ときが難しい。また、昔ほど新米・新米と騒がなくなった。今年は、関東産も例年なく早く、当店は関東産

まで待つことにしよう。それにしても、市場を無視して、無理に入札価格あげた12年産はどうなるのだろう

か。

       7/26  米ML

本日15000ゲットありがとうございました。このところ、ペースが早いので、びっくりしています。

日記は、夏バテ気味ですが。

 米屋・生産者限定のMLを実施してから、ほぼ一年。私のような小さな米屋が管理人やるのは、今のメン

バーからみて身分不相であるが、おかげさまでかなり盛り上がっている。この厳しい業界の生き残りをかけ、

また、よき情報交換の場、質問交換の場、生産者情報・技術情報などで活発に行われている。投稿数もまも

なく1800になろうとしている。やがって、万年さんのいうあいてぇ〜(逢いて〜革命)になり、交流も深まる。

米MLの入会資格は、米屋・生産者限定。身分を明かす自己紹介をすること。そして、一方通行にならないこ

と。あまりにもROMの人は、警告の上退会していただいている。その点は、ちょっと厳しい。(例外なく)

 つまり、名前だけの参加者ならび、ひやかしの方はお断りしている。情報のタダ乗り禁止である。

 情報は、発する人に多く集まるという。これからも活発であり、明日の商いに役たつMLにしていきたい。

        7/25  酷暑お見舞い申し上げます。

 もはや、暑中お見舞いなんて、なまやさしいものではない。酷暑である。
 
毎日汗だくの精米の日々。スーポツドリンクの消費が例年なく激しい。これがあと二ヶ月もあるというと

うんざりする。豊作傾向だが、高温障害や分けつの多さで、穂の中身があまりなかったりしたり。成長

のしすぎによる倒伏。 カメムシによる被害も心配される。

しかし、一番の心配は縁故米。今年は昨年以上だろうなぁ。未検査米の行き場としても増えるのでは。

憂鬱だ。

       7/22 オーベントウを食べた。

  田悟作さんの田圃見学(くわしくは、別記の米作り挑戦レポートを見てください。)行く朝の上野駅にて、

オーベントウを買って食べてみた。売り子に聞いてみると、話題とめずらしさもあって売れているそうだ。

列車に乗り込むいなや、さっそく弁当広げて食べる。レトルト食品特有の臭い。米は、団子状に。うま味

もなければ甘みもない。1〜2日ジャーに保温しておいたご飯のような食感である。日本の米を使った駅

弁とは、誰が食べっても違いがわかる。まぁ、はっきり言えば予想どおり、美味くはない。

 価格が大が¥600、小が¥330。普通の駅弁が千円前後から見れば格安である。私が買ったのは牛

丼風の弁当。肉や肉汁で、まずいごはんもごまかして食べられる。また、価格の安さから、許せるかなと思

える。松屋や吉野屋の牛丼のように。オーベントウが。ライバル視したコンビニのおにぎりの方が美味い。

はたして、価格の安さで消費者に受け入れられるのだろうか。それとも、安くてもまずい物は受け入れられ

ないのだろうか。味音痴がふえ、オーベントウの米の味に疑問を感じない人がたくさんいるのだろうか?

       7/18 オーベントウの驚異 2
 
 今回のオーベントウの騒ぎで一番アテがはずれたのは農水省または、JAかもしれない。消費者保護

をうたいながら、追加価値ある米づくり。入札価格・市場に左右されない農産物づくりをし、価格の安定

をねらったのかもしれない。しかし、統一基準ができることは、海外からの有機農産物の輸入をしやすく

したのである。今まで、あやふやな基準。統一基準がないからこそ、有機輸入米は、なんとなくあやしい

と、できたのである。しかし、今や、なんとなくが通じなくなってしまった。また、あまりにも厳しい有機基準

なため、高温多湿の日本での有機栽培は1%も満たない。コストも慣行栽培より高くつき、当然収量も少

ない。まして、せまい日本。慣行栽培と有機栽培の完全な隔離栽培は無理な話。さらに、認証検査の複

雑差や認証得るための調査費用・登録費用もバカにならない。かくして、少量の有機米は、高価格になる

のは、必然である。デフレの逆を行く。、一番有機米欲しがる、幼い子供がいる世代が手に入りにくくなる。

そこへ、海外の基準を満たした価格の安い有機栽培米が市場を今や遅しとまちかねている。広大なる米

国や中国ならば有機栽培の隔離栽培は可能だし、統一基準という新たなる武器もある。基準守ったのだ

から文句は言わせないと言えるのだ。

 オーベントウは、単に弁当業界の話にはとどまらない。驚くべき驚異を秘めている。  

               7/17 オーベントウの驚異

 JR東日本から今日オーベントウが販売された。米国産有機米・有機野菜を使用した弁当だ。かって、

一日25万食売れた駅弁がコンビニのおにぎりや弁当。65円で買えるハンバガーにおされ今や半分以

下の12万食まで落ち込んだ。その対抗作として、向こうで加工した冷凍食品を輸入。格安価格の販売

になった。米以外の食材が20%あれば米の輸入でなく、加工製品の輸入になり、いわゆる関税の額が

大幅に下がるメリットがある。しかし、困ったことに輸入米の数量にカウントされないので、いくらオーベ

ントウがたくさん輸入されようが、それとは、別に決められた数量の米は輸入しなくてはならない。

 米の消費は年々減っているが、レンジでチンする冷凍食品のご飯類は毎年売り上げ増と聞く。もし、J

R東日本の後を追って、これらの分野に進出したら、はたしてどうなるのだろうか。格安品として。たしか

に炊きたてのごはんと比べれば味は、落ちる。しかし、マクドの藤田 田氏がハンバーグを日本に定着さ

せる戦略として、人間の味覚が決まる五歳ころまでの子供に重点を置いたという。共稼ぎ世代の中、いそ

がしさにかまけて、しかも、価格も安くて、手間いらずの冷凍輸入米のご飯を幼いころから食べさせたなら

ばどうなるだろうか。 輸入冷凍ご飯などがおふくろの味になってしまい、大人になってもなんの抵抗もな

く受けいられてしまうだろう。そうなると、日本の食文化そのものが失われてしまうのかもしれない。  

               7/15  ライスマーケティングサポートフェア

 科学技術館で行われたライスマーケティングサポートフェァを見学に行った。毎年東京と大阪と交互に

開催されている。昨年の大阪開催には見学にはいかなったが、今回含めて過去五回のうち4回は、見

学に行った。けれど、今回は講演以外は、期待はずれに終わった。まず、出展ブースが少ない。第一回

のときは、各地の経済連やJAや篤農家の生産者集団が参加してあり、それなりに資料集められたのだ

が。今回は、米には関係ないインチキくさい健康食品(しかも、高値)や磁気ネックレスの販売のブースが

あったりして。

講演まで間があったので、誰もいないブースの磁気ネックレスの説明、からかい半分で受ける。いかに

も、インチキぽいエセ科学の説明のごたくを並べる。価格は、というとなんと19万円。そこそこに抜け出

した。

こんなのが、ブースとして参加しているのだから、展示内容は言うまでもないこと。米袋メーカーも以前は

ほとんどの大手メーカー出展していたが、今回は一件のみ。内緒話聞くと、主催者の義理で出店したと

か。とっても、採算ベースに会わないと。二日間で二万人の来店者あるとパンフレットにはあるが、最盛

期の日曜日でも、おそらく500人もいないだろう。衰退産業とはいえ、来年開催されるかは心配だ。

 ただ、公開パネルディスカションにおける埼玉県の石崎氏の発言は大変勉強になり、有意義であった。

言い換えれば、バネルディスカション以外は、暑い中、見学に行く価値はなかった。

 埼玉の芝崎君にあえたのもラッキーであった。顔の広い芝崎さんのおかげで有力米屋さんを紹介して

いただき、お話ができたのは、大きな得になった。芝崎君の顔の広さには、尊敬のまなざしである。

会場では、いつもお世話になって、感謝の念たえない川崎の石井米店さんや千葉県食糧の斉藤さんに

会うことができ、うれしかった。見学後、若手で、進歩的で独自の経営方針貫く古川さん。つねに前向き

な芝崎さんを交え東京駅の地下街の焼鳥屋で一杯やりながら情報交換。お互い、新米の価格動向につ

いて話あった。

        7/11  痛みともなう改革
 
 梅雨が開けた。今年も例年以上暑い夏になりそうだ。

 国の不良債権は国民一人あたり140万円借金をかかえているそうだ。信用調査の大手「帝国データ

バンク」によると、倒産予備軍が100万社はあるだろうという。(日本企業数は個人企業含めて約491万

社)雇用者数では1000万人くらい倒産予備社に勤務していることになる。

 小泉総理の支持率は高い。閉塞感からの脱出。官僚主義や規制既存主義からの反発から、期待感が

強い。しかし、実際に痛みのともなう行政改革。ならび聖域なき構造改革が現実に実施され、その痛みが

自分の物になったとしたならば。

 たとえば、米作りにおいても、転作奨励金の補助のカット。減反の補助のカットにより、米は短期的には

暴落一途に。農協や食糧事務所の役割は終え、売る自由は、完全に個人に移り、生産者同士の競争が

今以上に激しく厳しくなる。農村報知新聞の太田竜一氏のコラムのように、作った米をすべてお上が買い

上げていた時代は過去の物になり、作ったものは、自分で売らなければお金は入ってこないことになる。

 下請けの町工場が親会社から見放されるのと同じことである。今度の参院選は目が離せない。

         7/9  米仕入れ価格の値上がり

 昨日は、練馬の池田米店さんに、会津の駒止湿原に連れて行っていただいた。小尾瀬と呼ばれて

いる駒止湿原は、ニッコウキスゲのオレンジ色に染めた湿原に心なごむ。池田さん。ありがとう。

 美しい花園から戻れば厳しい現実が待っている。ひさしぶりに、神奈川の比較的大きいとされている卸

に電話する。はえぬきやあきたこまち、ひとめぼれ、津軽ロマン、キララ値上がっていた。逆に三ヶ月で約

2万円値上がった魚沼は1万2千円の値下がり。高値で仕入れて、売れず大損した卸も多いとか。今回

の値上げ誘導は、新米価格のアップになる。不作基調ならばともかく、米余りのうえに豊作が見込まれて

いるのに。現実を無視した価格操作は、フレーズし、大クラシュが見えている。

 卸担当者によると、八月暴落説・九月暴落説がでっているそうだ。 

             7/7  おてんとう様
 
 暑い。もはや梅雨明けの天気である。今年はから梅雨か。4〜5月も記録的に雨が少なく、この夏の

渇水が心配される。また、高温障害による米の劣化やカメムシ被害の多発が心配だ。たくさんの収穫を

できたけれど、米の品質は例年より劣るということもある。米は、品種改良や栽培技術の向上により、あ

る程度品質のできが確保されるようになった。けれど、一番大切なのはおてんとう様。米は言うまでもな

く、自然相手。おてんとう様次第で、いくらでも変わる。今、豊作傾向にあるけれど、もし8月になり、長雨

日照不足になったり、また昨年のように収穫時の長雨による発芽による品質低下。台風による倒伏も悩

みのタネ。も考えられる。言うまでもなく、米は一年一作。たとえ米作りの名人とはいえ100点満点の米

は毎年作ることは不可能である。そんな米づくりを、工業製品と同じにとらえている人が少なくない。なか

には、お米も工場や野菜のようにハウス栽培で作られていると思っている人。決して、笑い話ではない。

              7/5 非常識な世界

 暑い。今年の豊作はまず、間違いないだろう。大きな台風が立て続けに来ない限り。

豊作イコール米の価格暴落が心配されるのだけれども、おかしな市場操作により、今米が一部を除いて

値上がりしている。新米も高値入札スタートになりそうである。米の暴落は困るが、しかし、現場・現実を

無視した市場操作には、納得いかない。米余り・減反の強化・豊作。普通に考えれば値上がりはない。

それなのに、高値入札になり、米が値上がっても、それを末端のお客様に説明できるわけがない。

まさに、非常識な世界・現実離れした米の入札制度である。

 山高ければ、波引くのも早い。高値新米スタートが、かえって米の暴落を生むようで怖い。それとも輸入

米をより売りやすくするための策略か?

              7/4   携帯シンドローム

 暑い!!梅雨はどこへ行ってしまったのだ。まして、コンクリートジャングル。てり返しがきつい。

クーラーきらいの私も、さすがにクーラーのスイッチ入れてしまう。今年の夏もきつそうだ。また、やせてし

まう。太りたい。ベスト体重より5kg不足している。体重がないことは、体力の低下につながる。

 さて、私の携帯電話の顛末だが、結局妻の専用になり、私用は解約した。なくても困らないからだ。

もともと、妻にしか携帯電話番号教えていないので、妻以外からかかってくることはない。先日、無理やり

持たされ、妻から電話がかかってけれど受け方がわからない。あわてているうちに、切れてしまい、三

回目にかかってきたとき、近くにいた若い人に受け方を教えてもらった。かっこわるい。さて、今度試しに

自分で架けようと、架けたがつながらない。後でわかったのだけれども都内でも頭に03をつけなくてはな

らないそうだ。全くの無知である。今どき、携帯電話持たない人は、時代遅れか変人らしい。しかし、営業

マンならともかく、用もないのにやたらに、どこでもメールや電話架けまくっている。そんなに、繋がってい

たいのか。パソコンのメールならば自分の好きなときに見られ、いつメールを送っても相手の迷惑にならな

い。ある週刊誌に携帯電話全くかかってこないのは友達が少ない証拠。かかってこないのに悩む人がいる

とか。また、やたらに、つながりを求めて、携帯メールや電話架けまくる、いわゆる携帯電話シンドローム。

ならば、はじめから持っていない方が、気が楽じゃないのかな。

人と同じことに何となく抵抗かんじるあまのじゃくな私。本音は携帯持っていると仕事さぼれないからだが。

携帯電話持っていないのに、なんで妻の携帯電話代、私が払うんだい!。

       7/3  輸入完全有機認証米

今年の冬。有機米の集いの勉強会で講師の有機認証団体のエイサックの岩泉氏がうたえていた憂鬱が

現実の物になりつつある。昨日の東京新聞にJR東日本の駅弁が今月より完全有機米使用の駅弁を販

売。米は、米国産のあきたこまちの有機米だ。記事によると、ハンバーガが65円でうられている時代、こ

のままでは対抗できない。国産の有機米は数が少ないし高い。そこで、安定供給できる米国の有機認証

米。向こうで製造、冷凍食品として輸入されることになった。これが機会となり、安い輸入米が若い世代に

受け入れられ、輸入野菜のように受けいられる。国内の農家は圧迫され、壊滅状態に。そこに、世界的な

大凶作。自給率かぎりなくゼロに近くなった近未来の日本は、はたして。

 米は世界で9割が国内自給として生産され、輸入用は一割しかない。さらに、中国やタイなどの米の輸出

国が、今や輸入国になりつつある。いつまであると思うな、親と米(国産農産物)だ。

       7/2  クラシュ

 本日で14000ゲット。ありがとうございます。

使用しているパソコンがクラシュしてしまい、再セットアップに手間どってしまった。

月末・月首で会計やら請求書やらいそがしい最中に。災害とクラシュは忘れた頃に

やってくる。バックアップをこまめにとっておけば良かったと悔やむ。

        6/28  小泉行政改革
 
 石川県の篤農家の番場さんが東京での研修会の後、遊びに来られ夜居酒屋で一杯やった。

 有意義なひとときを過ごすことができた。番場さんの話では、今人気の小泉内閣。痛みのとも

なう行政改革。そのひとつに、転作奨励金の全面的取りやめを含んでいる。ということは、減反

保証金もカットされ、作る自由が公認され、ますます米が植えられ価格はおそろしいほど下がる

と。兼業化農家以外は生き延びることできず、専業・とくに大規模農家には、かなりきびしくなる

と。米屋も一割は生き残れると思っていたけれど、その一割さえ厳しくなった。

        6/27 千円理髪店

 ビール瓶回収のおじさんと話し込む。今や、三年前の三分の一以下の回収だそうだ。缶ビール普及の

性ではない。地区を囲むように出来た新興の酒のディスカウント店のせいだ。今や、ディスカウント酒店と

いえども、無料配達は当たり前だ。元気の良いのは、カブにたくさんのビール箱積んで配達しているDS

酒店である。あわてて、コンビにした酒店もセブンなどの既成の大手のコンビにかなわないようだ。

 そのコンビにも、最近閉店が目立つ。コンビニも飽和状態。最近増えているのか、100円ショップと、千

円理髪店。千円理髪店は待たなくてよく、またご婦人が簡単なカットに利用が多い。先日、うちのカミさん

も千円理髪店に行ってきたが、半数は女性客であり、抵抗なく店に入れたそうだ。床屋イコール男性という

固定観念は、くずれさりつつある。美容院のライバルが、床屋・理髪店になる可能性は、すでに現実的だ。

デフレの今、昔の感覚・常識は通じない。昨日の常識は、今日の非常識である。

         6/26   机上の論理

 暑い。今年の夏は昨年なみにめちゃくちやに暑い。当然、米も豊作。全くいつの頃からだろうか。豊作を

素直に喜べなくなったのは。それなのに、米の入札価格が大幅に値上がった。大量の在庫や市場の動向

を全く無視して。JAS法がらみだけではない。農水省による特別調整保管の影響である。調整保管した米

はやがって、古米となり在庫が増え、結局は減反の強化や税金の負担増になる。まさに、目先の事しか考

えないお役所仕事。役人はいい。失敗しても責任取らなくてもよいのだから。民間ならば、倒産か、リストラ

の対象になる。太平洋戦争時、一部のエリート軍事官僚が現地を見ることなく、机上の理論・理屈だけで、

作戦をたてた、インパール作戦のような大きな悲劇を生んだ。同じように、今現場を知らない官僚の机上の論

理だけで、事を進めようとしている。小泉さんは、どこまで変えられるのだろうか。

         6/24  安全運転

 趣味の花追い仲間より、めずらしい野生ランの自生地をきき、夜通し車を走らせ、行ってみたところ、

現地は、バケツをひっくり返したような雨。撮影など、ムリなところか、カメラがこわれてしまう恐れもある。

三時間車内で粘っていたけれど、止む気配ないので、泣く泣く引き返した。ガソリン代と高速道路料金ム

ダになってしまった。しかし、ひさしぶりに往復約520kも運転をした。もとより、業務用のワゴン車だから、

スピードがでない。中央高速を平均80k。登坂車線もあれば利用。私が意識してぬいた車は、520k走

行中わずか2車であった。もとより、運転技術がヘタではないけれど、上手くはないと自覚している。父に

言わせると、私の運転は慎重すぎると。安全運転に撤するので、飛ばしやタイブが、同乗するとイライラ

するだろう。逆に私が、飛ばすタイプの助手席に座ると怖くてしょうがない。つい、目をつぶってしまう。ひど

いときは、酔ってしまう。せまい日本。そんなにいそいでどうする。もっとも、私のような不器用な人間が

飛ばし屋タイプになれば、たちまち事故おこしてしまうだろう。自分の運転技術を自覚しているから、今まで

25年間無事故(違反はシートベルト着用義務違反で過去二回注意)で過ごせたのだ。

そんなこと、思い首都高を走行していると、シャコ短の若者が運転する車が、ものすごい勢いで抜いていく。

あぶないなぁ〜と思っていたならば、前を走行中の車が、覆面パトカー。たちまちサイレンならして追いかけ

ていった。

          6/22  ちょっとした危惧
 
 石川のとんぼ米の生産者のリーダの中島さんより電話あり。今年の石川県は田植え後好天に恵まれ

生育が好調すぎるそうだ。ほとんどの農家は田植えを四月下旬に終えており、その後の好天気で、成長

早く、稲の分けつも予想以上に進んでいる。それによって、田圃に隙間無く繁っているそうだ。そこに来て

この梅雨空。イモチ病の心配や作柄の品質の低下が心配されるとか。トンボ米グループは田植えは全て

5月連休後の中旬に行い。農薬や化学肥料に一切頼らず、土作りに専念し、すこやかに育っているから

安心して欲しいと。

 稲作りは、私は素人だ。しかし、地球温暖化している今、北東北や北海道、早稲米の九州除けば、ほと

んどゴールデンウィークの期間という同一に田植え行うのは、はたして。一手不足補う意味や兼業化した

今の米作り農家の休暇利用の田植えの意味は、わかるけれど。なんか、素人ながら、危惧を感じる。

            6/20  消店街・商店外(街)へ 
  
  ただでさえ、寂しい当店が所属している商店街から、今日もひとつ閉店に至った。精肉店だけに商店街

  としても、痛い。ますます消店街になっていく。滅び行くのは米屋だけではない。青果店・精肉店・酒屋
  
  などは、次々と消えていく。一度、店閉じた場所には、再び店が入るのはメッタにない。商店街に商店
  
  なくなり、商店は外の意味の商店外になるのは、近い将来になることだろう。 

              6/17  田植え
  
  栃木の田悟作さんで、田植えの経験させてもらう。前日骨折した長男の変わりに次男を連れて行く。
  
  次男(5才)は初めて見る蛙に驚き、裸足で田圃の充分に感触を楽しんだようだ。私も生まれて、初め

  て田植機を運転させてもらい、おぼつきながら操作した。また、手植えの経験もさせてもらった。

  田植えした稲の品種は、ひのひかり。関東では、まず栽培していない品種である。10月には収穫の
 
  予定であり、楽しみだ。共に田植え経験をした佐野屋さんや池田屋さんは日焼けで顔は真っ赤か。

  地黒な私とは、対照的であった。くわしくは、後日別のコナーにて、報告します。

  田植え終わり、町会の温泉に入り、帰る途中、さすがにこんな遅い時期の田植えは、田悟作さんくら

  いだろうと(ここでは、5月連休中がピーク)笑いながら車走っていると、これから田植えする農家を見

  つけた。上には、上がいるな。と、皆感心をした。 

              6/16   運勢下降気味の対処法

 息子(長男)が自転車から転び、右腕を骨折。明日の田悟作さんの田植え楽しみにしていたかったらしく、

ケガで行けなくなり悔しがっていた。昨日は、バイクでの配達中に、ちょっとした油断でメット盗まれたてしま

った。このところ、運勢は下降気味。将棋の名人故大山氏は、運がないときこそ、じっとしていないで、動け

と、その著書に書いてあった。たとえば、朝の散歩道を変えるというささやかな所から。米長元名人も著書で

同じようなこと述べていた。要するに、運勢下降気味の時は、ただじっとしているのではなく、自ら流れを変え

なくてはならない。

              6/14  入札
 
 息子の学校の先生が家庭訪問に来られた。わずか20人のクラスに担任が2人もいるなんて、贅沢と

いうより、税金の無駄遣いと思ったけれど、若くてきれいな先生だったので、逆に息子がうらやましくなった。

  梅雨らしく、はだ寒い一日。梅雨が明ければ今年も暑い夏イコール豊作になる。なのに、米の入札価格

が上がっている。いくらjas法がらみといっても、理解できない。もうじき、新米の声を聞く。この時期米をさば

かなければ、古米として残る。古米が残ることは、減反がさらに増え、青刈りの強要もある。市場を無視した

入札制度に矛盾を感じる。

              6/12  先物取引2。
 
 本日13000ゲットありがとうございました。このところ、ペースが早いので驚いています。

 趣味方面のHP作りにこのところ熱中していたせいか、肩こりがひどい。

 先物取引について。戦時立法として食管理制度が生まれ、大阪堂島の先物取引は廃止された。食管制

度の弊害は、これまでも多く取り上げたので今回は取り上げない。逆に、国が食料を管理し、投機を禁止。

穀物の安定供給の目的は達成されたと思う。(やがって、時代に合わない法になっていくのは、食管法だけ

てはないけれど。)

 もし、今米の先物取引が公開され、昔とちがって、世界的に日本の米市場が開かれることになる。メジャ

ーと呼ばれているプロの大規模な国際先物集団にねらわれ、米市場が消費者よりも先物取引人に握られ

ることになるだろう。今ある米の入札制度など無意味な物になる。勧誘電話で、金の先物やりませんかと

勧誘するケチな業者じゃない。プロ中のプロによる先物取引相場師。そこには、儲かるか、損するかの、

二物選択似外ない。他の感情は一切ないし、持ってはいけない。甘えは許されず、国益などヘとも思わな

い連中だ。(わるい意味ではない。批判するつもりもない。命がけの勝負師のみ参加資格ある)

 好き嫌い、やる、やらないではなくて、先物取引について、その仕組みについて、勉強せねばならない。

             6/9  先物取引

 よく、「社長さんいますか?」と、電話かかってくるのは、金の先物取引。素人が手を出す物では

ない。話しを聞く前に受話器を置く。さて、こんなの論外として、今、米の先物取引の復活のきざし

があるという。先物取引により、リスクヘッジができ、相場が安定するというが。はたして。

 現在行われている先物相場に、小豆・大豆・上白がある。しかし、現物取引はいずれも小さな市

場である。米のような比較的大きな市場を開放して、はたして大規模な投機集団に市場が荒らさ

れたり、高騰や暴落に常にさらされないのだろうか。戦前は、米相場で、一代を起こした主も多い。

ヤマタネの社長のように。その反面、富山コメ騒動や米蔵の焼き討ちなど米騒動・暴動も起きた。

江戸時代の天保の飢饉の遠因は、先物取引に失敗した東北の大名が、凶作なのに民の事を考え

ずに、謝金返済を優先し、蓄えていた米を回したからである。

 今の時代は、ネットによる取引の簡素化や世界的規模の先物取引に、なりつつある。海外の巨大な

投資グループが、豊富に資金力をバックに市場に進出したならば。末恐ろしい気がする。考えすぎかな。

              6/8  インパック

 インパック。先日まで総理であった森元総理がキモ入りで、始めたインターネット博覧会のこと。

その中にある毎日新聞の21世紀の2001人のひとりにと。このHPを偶然に見た毎日新聞の記者

が、取材に来られた。1時間ほど取材と写真をとっていた。ちょっと恥ずかしかったが、どのように、

掲載されるのか楽しみでもある。  

              6/6  干潟
 
 今、日本から天然の干潟が消えつつある。河川や海の浄化作用として、渡り鳥の地として、そして何より

豊かな生物相ある干潟を壊して埋め立て地や今ではあまり意味のない干拓地作るのは、私個人的には

反対である。ここまで、書けば有明海のギロチンと海苔の不作のこと、思い浮かべることと思う。

 が、有明海の海苔の不作は、単に水門による仕業だけではないそうだ。高名なる海苔の専門化が調べた

所によると、堤防の水門よりも、海苔の養殖のために他の貝類を付着させない農薬?の長年使用のツケが

が一番理由だそうだ。これが、真実とすれば、自分のしてきたことを棚にあげて、マスコミ受けする水門によ

る干潟破壊・自然破壊が原因にするのは、虫が良すぎるのではないのだろうか。

 米が売れない原因を縁故米やディスカウント米の性にする。私も人の事なぞ批判できる立場ではないが。

己の原因・失敗を他人に転嫁するのが、一番簡単だ。でも、問題は解決しないばかりか、悪化するのみ。

              6/5  誕生日迎えて

 ついに44才になってしまった。もうこれ以上年取りたくない。年知っているわりには、精神的には幼すぎ

る。年相応の精神力と販売力持たなければ。恥ずかしくて44才なんて言えないな。まだまだ人として未

熟すぎる。自分に甘すぎる。私の周りには私よりも若くても、ずっと大人、尊敬できる人がたくさんいるのに。

              6/3 小中学校選択の自由化

 長男の小学校の運動会。私の通った小学校息子も通っているのだが、私が在学したころは、全学年で約

600人生徒いたけれど、今や三分の一の約200名たらず。それでも、周りの小学校より生徒数は多い方

だ。応援していると、隣にいた人の会話が聞こえた。oo中は今年23人しか新入生いなかったと。品川区は

全国に先駆け今年から中学校も自由に選べるようになった。(小学校は去年から)昨年までは、いくら評判

悪くても学区制で最低でも100名前後の新入生はあったのに。

 考えてみればうまい方法だ。人気のない学校は廃校にする理由ができる。やみくもに廃校すれば、とかく

OBや地域のしらがみから反対運動起きる。ところが自由化により人気がないという、最も理解できる理由

で廃校できるのだ。廃校になれば、それだけ税金を浮かせることができる。しかし、考えてみれば商いであ

れば人気なければすぐにも廃業に追い込まれのが当たり前。今、やっと公務員にも当たり前の原理が導入

されたことなのかもしれない。 

              6/1 貴人
 
 早くも平成13年も半分過ぎ去った。今月で私も44才になる。ついこの間40才になったばかりなのに。妻と

子供には、38才から年取らないと言って聞かせるが冷ややかな目でみるだけである。

 人と出会い、生き方や考え方、行動を変える影響を与える人は、古来中国では「貴人」と呼ぶ。どこで貴人

との出会いが大変重視されている。と、言って貴人に出会うマニァルなぞあるわけない。

 振り逢う袖も縁と言う。類は友を呼ぶとも言う。幸いにもこれまで貴人と言うにふさわしい人に出会った。た

だ自分が、それを活かしてないのが現状である。反省。出会いは行動しなければ出会えない。まずは、一歩

踏みだそう。

               5/31  交友録・田悟作さん 

 田悟作さんこと武子さんとの出会いは、このHPの掲示板のカキコミであった。その後米MLに入って

いただき、また当店に遊びに来られたり、田悟作さんの田圃へ遊びに行ったり、また共に宮城県の篤

農家に見学にも行った。その田悟作さんに無理に言って一年間稲の生育ならび農作業の体験させても

らえないか御願い。快く引き受けていただけたので、私一人ではもったいないので、神奈川の佐野屋さん

練馬の池田米店さんを誘った。

 田悟作さんは、その人柄か、地元ではかなり顔広く名士である。また、れんげ栽培の担ぎ手として、月刊

誌「現代農業」に紹介されるほどの篤農家でもある。明るく、きさくな人で、一度逢えば誰でもすぐ親しくなれ

るのは、彼の器の大きさだろう。器の小さい私にはできないことだ。

 ネット上の出会い系サイトなぞは、私はキライで登録したことはないけれど、同じ目的や趣向においてML

やHPの出会いは、うれしい。私はこのHPを立ち上げたことにより、今まで知り合えなかった米屋さんや篤

農家の人たちと出会えた。それだけでもHPを作成して良かったと思う。

               5/28 不正請求

 母が懇意にしていた医院が、医療の不正請求により、開業の取り消しと医者の免許停止をくらった。

私は、通ったことはないけれど、親切丁寧で年寄りに優しく評判が良かっただけに残念だ。今月になって

そこの先生がやる気を無くし、医院を閉じる話しになり、懇意している患者による自主的に医院の存続の署

名活動まで行っていた。が、本日の朝日新聞朝刊(東京版)に不正請求の記事が載り、なぜ医院を閉じたが

っているのか、真の理由がわかってしまった。昨年から監査に入り、初診料を水増ししたり、架空の診察な

どで、約一千万円もの不正請求していたそうだ。その事知らずに熱心に存続署名していた人にとって、まさ

にうらぎり行為そのもの。医は人術といった言葉は過去の事だろうか。全ては、そうではないと思いたい。

 話しは、はずれるけれど健康と信用を売り物とするドラッグストァで、まがい品の米売っていてもいいのだろ

うか?。

              5/27  海上の森にて

 野草撮影ネットワーク?により、名古屋近郊にある海上の森に、昨年は見つけられなかった超希種の

野生ランが咲いていたの情報あり。さっそく勇んでカメラをリュックに入れ日帰り撮影に出かけた。

あいにくの天気と、豊かな自然そのまま残っているせいか、ケムシだらけの森の中での撮影。なにしろ、

撮影している最中に頭や背中に、ケムシが木から降ってくる。趣味の花の撮影も、こんな悪条件の中、我

がらもの好きな者だ。

 ここ海上の森は愛知万博開催の地。自然と叡智をテーマーとする博覧会だけれども、貴重な自然を踏み

つぶしておいて、なにが自然と叡智だ。それならば土建屋による自然破壊の博覧会をテーマーにしたら、

いいのでは。ただでさえ、無用な公共工事により、その後の収益合わず、ますます財政を圧迫している。

また、ここにはうそつきの木があるという。万博を反対し、勝手連の応援により当選したタレント議員。

ところが、当選したとたん、万博推進派自民党にくら変え。応援・支援した人たちを一切無視して。厚顔に

も今度の参院選に出馬するそうだ。

 うそつきの木とは、自民党くら変えする前に、ナショナルトラストによる立木運動により、女氏が買いも

とめたもの。今は、うそつきの木と、地元の人からよばれているそうだ。

             5/24  IT技術者

 コンピューター雑誌のコラムより。今、デフレ不況ならびリストラなどで多くの失業者がちまたに。

しかし、一方、人出不足により、大量の外国技術者を導入している産業がある。言うまでもなく、IT技術者で

ある。コンピュータに関する知識や少数の専門家だけが修得すればよい特殊な知識情報ではなく、ある面で

は語学や数学なとどと並ぶ一般的な学問である。今では、どんな職業を選ぶのにせよ、コンピュータ知識技

術が必要。コンピュータを自主的に使いこなせることが、必要である。

 コンピュータの勉強、それは自分の主体性と好奇心に基づいて嬉々として、失敗を楽しみ、失敗から学びな

がら、そして今はインターネット等の上からつねに最新の情報的に摂取しながら、まるで自分で作る自分の家

のように、自力で積み上げていくものだ。

 インドの国策技術大学を首席で卒業した人が、いきなり来日して、いきなり会社や商店のシステムをその日

から正しく組み立てられるなんて、そんな夢のような話しを誰が信じられるのだ。自分のシステムを正しく、くめ

るのは本人しかいない。

 店で使用している顧客管理ソフト。アクセスを使用して制作中。米研ならば200万。富士コンピュータならば

120万。私にとつて、あまりにも高すぎる。ケチるつもりで、ただいま悪戦・苦闘中で制作しているが、なかな

かうまくいかない。難しい。

(月刊・PC・37才からのパソコン7月号より) 

             5/22  交友録

 私が所属している勉強会「米ネット21」の兄弟に当たるのが湘南地区の先進的な米屋集団「お米蔵部」

である。ひとクセもふたクセもある一筋縄ではいかない個性派ぞろいだ。それをたばねるのが、ここで何度

も登場した平塚の真壁さんである。元ヤンキーだけあって、押しが強く。行動力が早い。サラリーマン金太

郎という漫画があるが、さしずめライスストアーの金太郎と言ったところだ。元つっぱりだけに、男気あり、

多彩な人脈を持つ強みがある。私が、一番感心するのは、情報収集と分析力は的確であり、私なぞ、

わからないことかあると、つい真壁さんに電話で訪ねてまう。平塚で3つの店を経営している。

 独身なので、有力産地の有力農家から嫁をとり(真壁さんの好み一切無視して)我々クループのために

つくしてもらおうと、口の悪い我々が集まり一杯やると、いつもこの話題になる。お馬さんと女性とついでに

米を愛する好青年(と、いう年でもなくなったな。)である。

 当店にとって、もし真壁さんの店が隣接していたならば、これほど驚異になることは間違いない。東京進出

たけは、ぜひやめてもらいたい。(笑)米ネット・米蔵部のたのもしき人たちを、いずれここで紹介したい。

本日12000ゲットありがとうございました。


             5/21  複数原料使用米

 デイスカウント店やドラッグストァでは、あいかわらず5kg¥1500以下の新潟コシや秋田こまちなどが

売られている。jas法の改正により、さすが100%とうてず、複数源料使用米と記入してある。本物が、7

割または、最低でも5割入っているのならば許されるだろう。が、実際は一割さえ入っていれば表示違反

にならないそうだ。つまり、新潟コシ1割とキララ9割でブレンドした米を新潟コシヒカリの名前で売って欲

しくはない。いくら複数〜と記入してあってもだ。上の割合でいえば、新潟コシの味覚はなく、キララてある。

キララ・複数原料使用米・または新潟コシ入りキララが正しい。新jas法は、まぎわらしい表記、偽物をなくし

消費者をまぎわらせないのが目的のはず。なんのための新jas法なのだろうか。 

            5/17  米が足りなくなる。

 セーフティガードの発動により、中国産のしいたけ・長ネギ・畳み表が輸入制限になったことはご存じ

の通り。その中国では、今米作りをやめて、輸出により手取り早く現金化になる野菜作りに熱中だそうだ。

田圃をつぶして、野菜作りに。人工7億かかえる中国が米の輸入国になるのは時間の問題である。

 インドネシア。輸出用(主に日本向け)に田圃をつぶしてまで、エビの養殖がさかんである。インドネシアは

米の自給率100%だったけれど、今や米倉庫は空っぽ。タイからの輸入に頼っている。そのタイの米農家も

あまりにも利益少なく、離農率は高い。

 世界で生産される米の94%は自給用である。輸出用は、わずか6%しかないのである。今国内の商店街

やスーパーで売られている野菜や養殖魚貝類。たしかに、価格は安く、味は国産とたいして変わらない。

 しかし、あまりにも目の前の利便性だけを考えていいのだろうか。輸入野菜など買うことにより、まず国内の

野菜農家は窮地に追いやられ、またアジアの米生産地からは田圃が消え、米がなくなる。

 もし、ここで世界規模な大凶作が起きたならば。農産物輸出国は、当然自国最優先になる。そんなとき、日

本は。以前の米バニックとは規模も異なる大バニックになる。戦後の混乱期のように、農家に土下座して

物々交換していただくことが、再び訪れることもありえる。

 今は、日本国内はたしかに米が余っている。しかし、いつかは空っぽに。米が足らない世界になるのは、

そう遠くはないと思う。国の根に当たる農林水産業は、最も大切なる産業であり、根が枯れてしまえば、

国は滅ぶ。日本の商社が、消費者が日本とアジアの米農家をつぶし続けている。言い過ぎだろうか。

            5/16  豊作が怖い

 毎日欠かさずに見ているtaisaさんのHPの作況状況だと5月3日現在、指数107の大豊作である。

気象庁の長期予報だと、今年も暑い夏になりそうである。冷夏の予想は今のところはない。

 今年も豊作だと、再び米の暴落が始まり、古米の在庫は増え、さらに減反の要請がきびしくなる。

米屋にとって、最も怖いのは、言うまでもなく縁故米が増えること。ただでさえ、売れない新米時のこと

を考えると憂鬱になる。月に10Kgしか消費しない家庭に60kgも送られて来られるは、ざらである。

しかも、最近は玄米が保管が持つというので、玄米で送られてくる。いくら、玄米でも年を越せば、低温保

管しない限り、品質は劣化するし、虫もわく。自分のところで、食べられない家庭は、ご近所に配る。

 今年も豊作予想があふれ、農家の保有米処理に、倉庫開けるために縁故米が連休明けからさかんであ

る。委託精米に持ち込まれるお客様のほとんどは、古米臭い残り、虫もわいている。あまりにも、虫がひど

いのは、精米を断っている。こんな米食べて、ますます米離れにならなければいいのだが。

                今年も、豊作が怖い。いや、例年以上に怖い。 

             5/15 おかげさまで一周年

 当HPもおかげさまで一周年迎えました。ありがとうございました。また、このHPを開設したことにより、

多くの方と知り合うごとができ、交流につながったことが、このHPを開設したかいありました。

 これから、二年目、三年目をめざし、きびしい米業界を生き残り、勝ち残って行きたいと思います。

これからも、よろしくご教授御願いします。

             5/14  八丈島

 日帰りで伊豆諸島のひとつの八丈島に行って来た。幻になりつつある野生ランの撮影が目的。野草写真

が趣味の私にとって、あこがれの島でもある。やっと、念願の夢かない、花追いの友人と、朝、羽田発AM

7:45発で行き、帰りは、八丈島発PM5:30というあわただしさだ。

 ひさしぶりに、南の島の大海原にふれ、日頃のストレスが一変に解消した。さらに、幸運なことに、偶然に

も地元の同好の趣味家と知り合うことが出来き、島内の野生ランの自生地を他の人に場所を教えないこと

を条件に案内してもらった。おかげさまで、目的の野生ランの他に新たに貴重な野生ランの撮影ができた。

キリシマエビネ・ハルザキヤツシロラン・ハチジョウチドリ・ニラバラン・ハチジョウツレサギソウ・シマシュスラ

ンと、初めて見った野生ランの他に、エビネや開花していなかったがオサラン、セッコクなどの株を確認でき

た。いい人と知り合うことができた。

 人と人との出会い。なんかの本で、なにかを目的として行動していくと、その節目・節目で貴重な人と出会

うと言う。今、ともに野草撮影行く仲間は、全て山で偶然に知り合った人たちである。仕事の交友関係にも言

える。組合など入っていない私にとって、同業者(バツテングしていない)と交友を持つことは、難しい。

が、米研や各種の勉強会に参加し知人になり、友人を得ることができた。ましては、今は、ネットの時代。

交流の場は大幅に広がりつつある。いずれも、大切にしたい。

              5/12  組合

 今では、信じられない話しだけれども、12〜15年前まは、米屋でちらしをまくと、周りの組合系米屋の猛

反発があり、とくに、品川区と目黒区は凄かった。お互いのテリトリーは荒らさないという暗黙の了解があっ

た。

 品川だけでなく神奈川県のある地区でも同じことが、あったそうだ。親父さんが、組合の理事になる寸前、

先進的な息子は、ちらしを播いた。まちろん、地域は大反発。親父さんの理事の話は消えた。さらに、店前

にウンコをおくイヤガラセなど日常茶飯であった。それでも、くじつけずにやり通した彼は、今では地域No1

の米屋に。私のもっとも尊敬する平塚の米屋さんである。今では、いやがらせした米屋のほとんどは、

は閉店か、生きているのか死んでいるのか、わからない店ばかりだそうだ。

 当店も米屋の免許取ったとき、ちらしはまかないと一筆入れさせられた。もちろん、黙って従う訳がない。

半年たたずに、ちらしを。大反発あったけれど、おかげさまで新規のお客様をたくさん取ることができた。

今は、米屋だけでなく、スーパーやドラツグストァなど目玉商品(中身はわからないが)米ちらし多くあり、

成果はほとんどないけれど。

 昨年の新JAS法の説明会聞いたとき、今だに組合がなんとかしてくれるの発言があった。まだ、仲間意

識が強いのだろうか。その方が、こちらとしても、チャンスなのでありがたいのだが。


              5/11 反面教師

 今週は、カゼひいてしまい微熱。仕事休めないのが辛い。だましだまし仕事こなした。

 比較的空いている内科ならび整形外科の医者に行く。なぜ、空いているかというと先生の態度が横柄。

人を見下していること。患者の問診などせず、命令調の言い方。母は、一度言って懲りてしまった。年寄

りの患者は話しを聞いてもらえるだけで、気分がやわらぐもの。それを、一方的に人を見下した態度で患

者に接する。言い方もきつい。10年前先代から変わってから当時の10分の一の患者客しかいない。

当店に来るお客様とたまたま町医者の話になると決まって評判が悪い。お陰で周りの整形外科は、いつ

も満員でけっこう待たされる。

 商売やっているので、空いている方がいいので、この町医者に行く。しかし、今日は体調わるい(だから

病院に行くのだが)ついに、態度に切れてしまった。あんたも客商売なんだから、もう少し接客を考えろ。

もう少しやさしく言えないのかと言ってしまった。商売のために医者やっていないと、ほざきやがつたがら、

患者に支持されなくて、町医者としてやっていけるのか、きれい事言うな。二度と来ないと、ドァを出た。

 頭にきたけれど、反面教師になった。

               5/9 酒屋の廃業多し。

 今、近所の酒屋が次々と廃業している。コンビに新規に切り替えた酒屋もわずか一年で廃業に。

とくに、酒のディスカウント店の近くの酒屋はきびしい。コンビニ化しても勝てなかった。最近は、ディスカ

ウント店も配達しだし、近所を缶ビール箱をたくさん積んだ、ディスカウント店のバイクが走りまわっている。

以前は、近所の酒屋で買っていた人も、今やディスカウントの宅配に切り替えているのを、よく見かける。

 以前は、酒屋さんがうらやましいと思った。今はそうは、思わない。全く同じ商品ならば安い方を買うのは、

当たり前。ディスカウント店のラガーと酒屋のラガーは、言うまでもなく同じラガーである。

 規正に守られ、近所の酒屋の酒屋同士が仲良く集まり、楽しく一杯やっている風景は、以前はよく見た。

私なぞは、近所の同業者ならび米取扱店は、すべて敵と思う人間には、不思議な世界。酒屋の友人に問え

ば、近所の同業者からは、きらわれたくないと。私から見れば、そういう考えが不思議でしかたなかった。

 昨年、自民党が選挙目当てに、中小の酒屋を守るための規制緩和政策を提出。反対する政党はないと、

酒屋のオヤジさんは、意気込んだ。さらに、酒販資格制度まで取り入れた。が、消費者の反対署名の前に

立ち切れに。しかも、今度の総理は行革推進派。

 当店が米屋の免許とる以前。一粒もヤミ米を売る店を許さないと品川区の米屋組合は、全国でも有名な

ヤミ米店討伐強硬派であった。しかし、形骸化した食管制度を守るあまり、商売の工夫よりも、規正を守る

余りに。

 米屋の免許、当店が取る直前に約50人近くの組合米屋が押し寄せ、狭い店に入りきれず、狭い道路さえ

あふれた。さらに、免許取ったときも当時の食糧庁に団体抗議。そんな組合熱心な米屋は、今ではディスカウ

ント店のニセブランドに抗議の声さえあげない。あげるどころか、押し寄せた米屋の7割は今や、存在しない。

今、同じことが酒屋に起きようとしている。


                 5/8 龍馬とイチローと植木等

 今、津本陽の「龍馬」を読んでいる。読んでいる内に、若い頃読んだ(このフレーズ自ら中年認めるよう

でつらい。)司馬遼太郎の「龍馬が行く」を思いだし、押入から本を取りだし、平行して読んでいる。

武井半平太。彼は人望あり、実直で物事をまっすぐに進みすぎ、やがって切腹に追い込まれた。つまり、

1+1=2の公式通りでなければ気が済まない性格であり、融通性がない。今の私の性格そのものだ。

一方、龍馬は考え方が自由であり、結果が良ければ途中は経路はこだわらない。1+1−2+2=2

だろうが、1+1+20−18-2=2でも、答えが同じならば、やり方にこだわらない。犬猿の仲であっ

た薩長連合を中村慎太郎と共に作り上げたことはあまりにも有名だ。

 今毎朝のスポーツ紙のトップを飾るイチロー。彼が近鉄にドラフト下位で指名され入団した。当時の監督

は、巨人のV9の栄光のメンバーであった土井監督。彼は、名門の誇りを開けちらし、何事も形にはめよう

とした。当然イチローの振り子打法を認めずフォームの矯正を指示した。かたくなに拒否したイチローは、

一軍と二軍を行ったり来たり。2年後、不振の土井監督に変わり、おうぎ監督が就任。キャンプのイチロー

を見て、「私が使う選手は、結果を出せる選手か、出せないかで決まる。形なんてどうでもいい」と。

その年のイチローが、200本以上のヒットを打ち、スーパースターの地位を築いた。(マスコミ注目の巨人

でなく、一番地味なオリクッスからスーパースターが生まれたことはスゴイ。)

 龍馬とイチロー。形にとらわれず自由なる考えと行動力。常に前向きで行く姿勢。己の商いにも通じない

か。マニァルやビジネス本にとらわれることなく、まずは自分の頭で考え、その上で情報を集め、情報に呑

まれる事なく、分析し、明日からの行動の糧にしたい。言うは、易しいが!いつも、同じ失敗ばかり繰り返

す。わかちゃ〜いるけれどやめられないと、植木等は歌う。やだねと、言ったらやだね!と箱根の半次郎が

唱える?学習能力ないな、俺は。今日もグチになってしまった。すみません。

                5/7  津本陽の「龍馬」を読んで

 連休は女房が子供連れて実家に戻っていた。どこにも行く予定もなかったので、日曜日以外は、店

開けたけれど開店休業状態であった。店の中をじっくりと掃除に励んだ。 本も読んだ。津本陽の「龍馬」

最近あまり役に立たないビジネス本ばかりだったので、ひさしぶりに面白い小説であった。まだ、若き無

名のころの龍馬は、剣術の訓練にあけ、負けた試合に意味があると。なぜ、負けたかを理論的に考え、

勝つための創意工夫をし、次回の勝ちに結びつける。失敗は成功の元というけれど、ただ失敗をくり返す

のでは、いつになっても失敗のままである。人は、ついに楽な方に流れてしまう。考えることが、めんどくさ

くなってしまう。めんどう、めんどうでは、いつまでも進歩どころか、ただでさえ時流の流れ早い今、取り残さ

れ滅びていくのみ。偉そうなことを書いたけれど、自分のこと。ちらし、なにも考えず、工夫もせずに配布し

ていた私。お金をドブに捨てたのと同じだ。今日は、私の猛反省とグチでした。すみません。 

                 5/2  商人

 昨年の初夏、産地訪問へ一人で、出かけた時のこと。田圃をひととおり見回り、地ビール自慢のレスト

ハウスでごちそうになったとき。生産者同士の会話のなかで、「ooは{同じ農家の人}商人だから、俺た

ちとは、考え方が違う」ここでいう、商人は、あこぎ・自己的利益中心者をさすが、オイオイ商人の前で、

商人を見下した言い方するなよと心の中でつぶやいた。

 はっきり言って商売は、誰だってできる。フリーマケットを見れば明確である。また、儲けを考えずに、

安売り商方は、それほど考えなくていいので、簡単である。逆に、とんでもない利ザヤをとるのはサギ

的である。マルチやねずみ講などのように、一部の人たちにしか儲からないシステムもある。

 お客様も、納得。仕入れ先も納得。そして、適正利益を得るのが、プロの商人。最近、プロの商人が

少なくなった。

 農家は、連帯に生き、商人は孤独に生きるという。しかし、昔から座や組合などのしがらみや、恩恵

受けた人たちは孤独より、連帯したがる。カエルを入れた水槽に熱い湯をそそぐと、カエルは跳び出す。

しかし、ぬるま湯を入れて、徐々に熱い湯たしていくと気ずかずに熱死に至ってしまう。以前、商店会

の会合で、商店街が良くなれば、自分の店が良くなる。だから、自分の仕事をひかえても商店街活動

しろと。私以外は、皆、その通りだと。それは、違う。個々の店が強くなってからこそ、商店街に魅力が

できるんだ、と反論しても、若いの一言で、すまされた。いくら、商店活動やイベントに力いれても、魅力

ある店がなければ、商店街は閑古鳥。それを、景気の性にするのはアンチョコすぎは、しないだろうか。

本日11000ゲットありがとうございました。

                 5/1  皐なる日にて。
 
 皐なる月のはじめは、三月下旬並の寒い日。ふところの中も相変わらず寒い。

世の中は、デフレの真っ只中。マクドの平日割引が行われてから、昼の公園はマック食らう背広組で一杯

だ。昼飯代¥500に節約。マグドの¥65ハンバーグ二つに、自動販売機で缶コヒー買えば、十分おつり

がくる。ハンバーグにあきれば、松屋や吉野家の牛丼。¥300でおつりが来る。平均¥500〜¥700の

定食屋がさびれ、素材を大切にする店も、ランチタイム設けても、平均価格¥1000代になると、閑古鳥。

コンビに育った世代は、人工的に作られた味に満足して、本来の素材が持つ、旨みや味覚を知らずに育つ。

味音痴が増えた。

今、世の中なんでも、みんなと同じ、画一的でないと気がすまない人。年柄年中、何かに、つながっていな

いと不安な人ばかり。老いも若いも関係ない。なにもかも平均化し、個性が亡くなりつつある。

過剰に、あふれる抗菌グッズは化学過敏症に繋がる。清潔ずきは、アトピーを増殖させ抵抗力をなくす。 

そんな中、少数の独自の個性を持つ人にあこがれを持つ。変人の小泉総理しかり、脱ダム宣言の田中康

夫しかり。イチローや新庄・大魔神や野茂のように単身大リーガーに挑む者たちに。