Rhapsody
Power Of The Dragonflame


背景・・・“エメラルド・ソード”をめぐる氷の戦士の戦いの物語の“究極のクライマックス”。アクロンにより苦戦を強いられ、もうあとがない氷の戦士だが、どんな結末を迎えるのか?逆転はあるのか?。。。


1.In Tenebris
これもいつものお決まりのパターンの、大仰なオペラをこれでもかと使った荘厳なオープニングです。もう、この氷の戦士シリーズはこれじゃないと幕開けできないんでしょうねぇ。(^^)

2.KnightriderOf Doom

そしてこれもお決まりの、スピーディーかつ攻撃的なナンバーです。
今まで以上に凄みを感じるのですが、それは、掛け合いのように歌う箇所が母国語(イタリア語)になっているからでしょう。

3.Power Of The Dregonflame

これもスピーディーなナンバーです。
タイトルナンバーです。暗黒のパワーに対抗するドラゴンフレイムの力を示す時です。パワー溢れる力強い曲です。

4.March Of The Sordmaster

以前BBSにも書いたとおり、これは英国のトラッドをベースに使っています。
原曲は、幽玄ではかなげな感じがしたんですが、Rhapspdyはこともあろうか、これをメタル調の暗黒などろどろとした攻撃的な曲に仕立ててしまいました。
でもそのトラッドの部分のメロディがあまりにも印象的なため、長いこと大切にしてきた古くからの価値観、権力が滅びる象徴となっているようです。

5.When Demons Awake

サードのDawn Of Victoryの最後の曲、The Mighty Ride Of The Firelordでも聴けた美しいスキャットで始まるけれど、攻撃的でダークな曲。ファビオは、これまでになかったデスメタ調の声で歌います。ギターのリフも、地面を揺るがすような低音を続けます。
声質といい、ヘヴィーさとスピードl感ばっかりで美しさが少ないと、私にはツラい曲です。

6.Agony Is My Name
これまたヘヴィーな曲です。最終対決の場面だから仕方ないのかなぁ。こんなに続けないでくれぇ〜〜。
バロック調のギターとキーボードのソロは見事です。
オペラちっくなコーラスには、ますます磨きがかかり、それとファビオのボーカルには凄みと悲壮感が表れています。

7.Lamento Eroico

サブタイトルが「〜英雄の嘆き」です。
この曲は、静かに朗々とファビオがイタリア語で、どうすることもできないもどかしさをせつせつと見事に歌い上げています。オペラそのもののような、すごい表現力です。
シンプルさの中に、魂の叫びがあるとさえ思えます。

8.Steelgods Of The Last Apocalypse
Apocalypseとは、黙示録のことです。この世の終わりとも取れる最終決戦を、黙示録と表現したのでしょう。
ものすごい緊迫感と、抑圧感です。けれど、流れるようなギターやキーボードもあって、それはそれで美しいです。

9.The Pride Of The Tyrant

この曲でも、決戦が続いています。曲の出だしのコーラスは、低音を利かせていて生々しい。バスドラは、これまでも速いと思っていましたが、特にこの曲は速いです。
サビの高音部分は、なかなかいい感じ。

10.Gargoyles, Angels Of Darkness

 
@.Angeli Di Pietra Mistica
何と美しいアコギで始まる!なぁ〜んだぁ、ちゃんとアコギを使えるんじゃないの〜。それならもっと早い時期から使ってよ〜。。と言いたくなるほど、彼らのサウンドにマッチしている。今まで使ってこなかったのが不思議なくらいだぁ〜。
美しいギターソロもあるし、すっかりおなじみの場面の転換は、出し惜しみなく披露してくれています。過去にやってきたことの総集編って感じで、結構私は好きです。(^^)v
今までとちょっと違う雰囲気がするのは、やはりアコギのおかげだでしょう。クラシックというより、トラッド色豊かに彩りを与えてくれています。これがあるから、ギターソロも生きてくるのです。
途中の場面では、男性と女性のオペラが入り、それが狂気と美の世界に思えてきます。
 
A.Warlord' Last Challenge
ギターによるインストルメンタルナンバー。キーボードの影響がないと、イングウェイのようにも聴こえてくるぅ。。。
 B.....and The Legend Ends....
劇的な展開で、最後の力を振り絞り、なんとか奇跡的に暗黒王アクロンを葬った氷の戦士と裏切り者ダーガー!!
これはロックというより、歌劇かゲーム世界か、ドラマCDのようだぁ〜。
めまぐるしい場面展開です。さらっと聴けば大丈夫ですが、まともに聴くととてもついていけません。
やってくれたなぁ〜、Rhapsodyは。
かなりの犠牲を強いられましたが、最終的に悪を滅ぼし、平和を取り戻したのです。
そして、冒頭の部分に戻り、壮大なるRPGファンタジー物語に終止符を打ったのです。



このPower Of The Dragonflemeは、そのタイトル通り、パワーに満ち溢れています。
最終決戦という局面にあるだけあって、スピード感とパワー全開です。
けれど、それがまったくのメタルかというと、そうでもありません。曲間に、ふっと力を抜く場面があって、それが良い意味で気が抜けます。
今回は、力がこもった曲ばかりで、うっとりするような曲がないのが不満ですが、こうでもしないと終わらないのでしょう。(ああっ、ひどい感想だぁ〜^^;)

こうして、Rhapsodyを5枚書き進めてきましたが、彼らの曲はよく似ているので、何が何だかわからなくなっちゃいました。ライブのために曲を覚えようと、書いてみたのですが、かえって逆効果かもしれない。。。
ううっ。。。(ToT)
今は、いろんな曲が細切れになって、勝手に頭の中で組み立てられ、わけのわからない曲が出来上がっています。
まっ、いっかぁ〜〜〜。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。