Katsumi Liveレポート

                             2002.3.1 川崎クラブチッタ


Katsumiクンのライブは8回目だと思う。
会場は1.28にリニューアルオープンしたばかりのクラブチッタ。映画館ほどの大きさがある。席を全部取り払うと1300人くらい入れるらしい。
入り口で500円払ってドリンク券と引き換え、中に入ってほどなくしたら、ELOのTIMEが流れてきた。
ELO全盛時の最後の輝きと言えるTIME。渋い!!これはKatsumiの趣味なのか、はたまたクラブチッタの趣味なのか。。
ビールを飲んでいたら、暗転した。いやがおうにも期待は高まる。今日の声の調子はどうなんだろう。



1.Shining In The Night
2.With Me
3.No Headquarter
4.安心という名の欲望
5.新しい風
6.花をください
7.Ice On Fire
8.Crazy Little Thing Called Love(愛という名の欲望)
9.恋心
10.乾いた日々たち(新曲)
11.Just Time Girl
12.パワー
13.君のもとへ
14.抱きしめたい

 <アンコール>
15.It's My JAL
16.For You


(曲順はあやしいですぅ^^;)


赤のブリーチされたパンツに、灰色地に赤のユミオンジャック柄のKatsumiクン登場!!
“手を広げるとスパイダーマン!”と言う本人は元気そうだ。
最近声がまた出てきたとはいえ、実際に声を聴いてみないとちゃんと歌えるのか心配だ。
そのために、売れている時期があったのに、活動を狭めて今日に至っているから。
けれど、デビュー曲である1曲目のShining In The Nightを聴いて、そんな不安は消し飛んだ。おおっ、今日のKatsumiクンはパワフルだ。調子いいんだわぁ〜。

前から3列目という、絶好のポジションかつ前列の女の子の集団は、いっつもライブというとやってくる強力なサポートメンバーだから、もうノリノリ!すぐに立ち上がり、手拍子といっしょに踊る!!
ついでにいっしょに歌も歌ってしまうと、Katsumiクンをひたすら聴いていた時期が蘇る。
♪久しぶりだね ジュリア〜 (With Me)
おお〜っ、私も久しぶりよぉ〜。さぁ、ガンガン行こうねっ!


間にMCを挟む。新しい風の思い出話を。この曲は、日立市でバンドをやっていた時のメンバーが、ひとりで上京する時に列車の窓から手をずっと振り続けてくれていたと言っていた。この時期になると思い出すそうだ。
私もこの曲は、Katsumiがプロデューサーの武部氏と離れてKatsumi自身がひとりで始めたプロデュースを象徴する曲だから、歌詞の“これからは ひとりで〜 歩いてく ひとりで〜”の部分にはぐっとくる。
そんな思いで涙ながらに聴いていたが、Katsumiクンののどがこの時ばかりは不調で、声がひっくり返ってしまった。ああ、今日もダメなのかなぁ。。と心配したが、なんとか持ち直した。
ウン、大丈夫ならいいの。最後までがんばってね、Katsumiクン!


7曲目のIce On Fireは、飯星景子さんから作詞のヒントをもらった曲だ。
じわじわと盛り上がってくるロッカバラードで、Katsumiクンはそれを見事なハイトーンで歌いきる。私の好きな曲のひとつだ。どんなに寂しくて寒い夜でも、大人のオンナなら、送ってもらわずにひとりで帰っていくわよ!という飯星さんの意見に同意したKatsumiだが、この曲ではそんな頑なな彼女の意思をIceとし、その心をボクの太陽で溶かしたい(Fire)とした。本人によるとと、それをオトコのひとりよがりだと解説している。
なんでもいい。“君の こころ 僕が溶かしたい〜”には、私も溶かしてぇ〜とメロメロになっちゃう。


これで、しんみりとした曲はおしまいとKatsumiは言い、Queenの愛という名の欲望が始まった。注文を言わせてもらえるなら、どうせQueenを歌うなら、輝ける7つの海とか伝説のチャンピオンがいいなぁ。

恋心乾いた日々たちは最近の曲で、初めて聴いた。しっとりしていたが、Katsumiらしい大仰さがなくて今イチだぁ〜。みんな席に着いている。

そして11曲目のJust Time Girl!!
“Just Time Girl! 勇気を出して 顔を上げてごらん〜” には、何度も勇気づけられたっけ!
キャッチーでノリが良く、なおかつメッセージ性がある。お約束の指で前をぱっと指す振りもやっちゃいました。途中で投げられたサングラスは会場の中央へ! 3人ぐらいの争奪戦になっていたけれど、GETした人はいいなぁ〜。

次のパワーは拳を振り上げる振りがあるし、君のもとへは、サビの間中ずっと拳を振り続けるという耐久振りがある。ああ、全部やってる人もいるわぁ〜。肩凝るのになぁ〜。エライ!!


最後の曲は抱きしめたい
Katsumiがひとこと、これは落ち込んでいる時に作ったと。。
そうなのか。あの身を切られるようなせつなさは、極限状態からできたものだったのだ。
“抱きしめたい やっと会えたね 本当の心に
 抱きしめたい 僕を抱きしめたい 
 傷ついた翼休ませて”
“同じ昨日は もう戻らない
 今できる事やるだけさ
 まだ遠くても まだ高くても
 僕は必ずやるだけさ”

あらためて詩をかみしめて聴くと、魂が叫んでいるようなむきだしの無防備な傷ついた心が胸に突き刺さる。暗いサウンドにボーカルの叫びが大迫力で、音をはずそうがかまわず歌いまくるのが逆に凄まじい。
常に勇気を与えてくれるのがKatsumiクンの歌詞だが、この歌詞ばかりはつらさがにじんでいた。せつなかった。Katsumiクンにもいろいろあるんだなぁ。
そういう人間としてのKatsumiに触れることができたのも、今日の収穫だった。そんな気持ちを包み隠さずに伝えてくれてうれしかった。(友達もそう言っていた)



アンコールは、みんなが待っていたIt's My JALだ。さぁ、紙飛行機を飛ばすぞぉ〜!!
この日は、紙飛行機の折り方レッスンを受けたので、全部きれいにステージに吸い込まれていった。
中には、JALの飛行機のビーチボールのように空気を入れたものを飛ばす人もいて楽しませてくれた。
それを拾い上げたkatsumiクン、“回し者が来ているな(^^)” なごむなぁ〜。

続いて、最後にこの曲をお贈りしたいというFor You!!
“いつかは誰かのために 生きてゆきたくなるよ〜”
のフレーズにはいつもじ〜んとする。心が浄化される。
私が最高に好きなバラードです。それでカラオケの時には「私はKatsumi」と思い込んで歌っちゃうのよね〜。(^^)
今夜は、アコースティックピアノを使い、少々ジャズフレーバーを効かせたリンケージバージョンだった。
Katsumiの余韻を残した憂いを含んだボーカルは、今夜のラストを飾るのにふさわしかった。
ありがとう、Katsumi!! 満足だったよ〜。
Katsumiが元気にずっとライブを続けてくれると、こちらまで元気になれる。今度行けるのはいつかわからないけれど、いつかまた会いにいくからね。


ライブが終わると、Katsumiの代表作である『One』が流れていた。
会場が中途半端に明るかったため、期待を込めて前列の熱心なファンが歌いだしたので、私もいっしょに歌った。まるで会場カラオケ大会!!
“大切なもの 見つけるために 進んでく。。。”
みんなKatsumiのことが大好きなんだなとうれしく思う。会場内の暖かい一体感!Katsumiファンはみんな心やさしい。それはKatsumiクンの前向きで明日への希望を持とうというお人柄によるものなんだ。
ついに場内アナウンスで終了が告げられたが、ほわっと心が軽く温かくなった。
ありがとね〜、ホントにありがとうっ!!



      サポートメンバー
         キーボード : 石川洋
         ドラムス : 佐藤強一
         ギター : 中村修一
         ベース : 入江太郎
         バックコーラス : 遠藤由美




PS. 会場を後にしていたら、熱心な友達が知らないおにいさんと記念撮影をしていた。
もうひとりの友達にあれはいったい誰だと聞いたら、ウルトラマンコスモスのテーマソングをいっしょに歌っているプロジェクトDMNの松原さんだと教えてくれた。
そーゆう人がいるのかとじっと見ていたら、取り巻きに握手をしたあと、こちらにもやってきてくれて、握手をしてくれた。ああっ、何だか得した気分。
ちなみに、プロジェクトDMNにはあと元クリスタルキングの大門一也さんがいますよん♪