Metropolis 2000 : Scenes From New York(DVD)
Dream Theater


彼らの4枚目のフルアルバムであるメトロポリスパートUというコンセプトアルバムは、目下私の一番のお気に入りだ。
それをどのように演奏するのか、期待感にワクワクする。
DVDが始まる。。。
ステージの中央にオーディションで採用したという役者がいる。彼はセラピストの役である。オープニングからびっくりした。(なんでじーさんなんだぁ〜、メンバーはどこだぁ〜!)

内容は、DVDの特徴をよくつかんで、ドラムス、ギター、ベースなどが分割して画面に現れ見所満載だ。
けれど、そういうビジュアル面よりも驚いたのは、その演奏技術の高さだ。
ギターとキーボードはとにかくうまい!!
あんなに早弾き、変リズムなのに、CDと寸分違わない確かで美しい音色!私は意地悪くミスをチェックしたが、はずした箇所はあいにく(?)見つからなかった。
ドラムスは、テクニカルなのにパワフル!
あんなに変リズムなのに、アンコールではスティックを飛ばしながら楽しそうに叩いている。なんてヤツだ。
ベースは、あまりにも早いベースランニングなので、いいかげんに押さえているように見える。なのに正確なのだ。
これがバスドラをきちんと連動して、見事なリズムを刻んでいる。リズムがしっかりしているから、それぞれのパートがいきいきと輝けるのだろう。
一番心配したヴォーカルも、低音・高音それぞれに強く、どんな高音でも最後の最後まできちんと発声している。お上手なのね。。

なんでこんなに複雑なのに、こうも見事な演奏ができるんだろう。。

それから、ニコラスという主人公が毎夜見る、殺された少女の悪夢のシーンも効果的に織り込まれていて、訳詞だけでは理解不能だった情景を鮮やかに描き出してくれていた。
つまり、ライブアルバムでありながら、映画的な要素も加わっていて、もともと濃厚で中身凝縮なドリームシアターの世界が、さらに凝縮されたのだ。

これは、思わず何回も見てしまうDVDだ。
メンバーはおせじにもカッコいいとは言えないのだが。。。(^^)(ジョンとマイクの髭を剃りたくなっちゃう!)