Rush

Rush In Rio(DVD)




RushのDVDはスゴいっ!!
ブラジルへ初上陸というが、ショーが始まる前からアツいぞっ!!
「オ〜レ オレオレオレ〜」とどこかで聴いたようなフレーズが。。そうだ、サッカーでよく歌われるじゃないかぁ。
よく見れば、会場はスタジアム。サッカー専用の競技場だろう。
そうか、彼らはサンバのリズムと熱狂的なノリを持っている。始まる前から総立ちで腕を振り上げているのには慣れているんだろう。ノリのいいのは国民性なんだろう。

しかし、日本のファンのように、一番ノルのはオープニングで、そのうち静かな曲でも始まると落ち着くんじゃないかなと思っていた。
なのに、全然!!
それどころか、あの私が愛してやまない“YYZ”では、インストをまるでカラオケがわりに、メロディをみんなで大合唱しているではないか!それはサッカーの応援歌そのものであった。
普通、インストナンバーでは静かに聴くものだと思っていたが、ここリオではその逆!ゲディ・リーが歌わないなら我々が歌うとばかりに、声を出し、湧き上がる。そのパワーは底知れない。
いつか疲れてやめてしまうだろうと思ったが、結局最後の曲までそれは続いた。
観客の熱狂ぶりを見て、Rushのメンバーは笑顔になり、演奏はますますノッってくる。ただでさえ円熟味のある完璧なテクニカル→神がかりとさえ言える変リズムで速い演奏なのに、ソロではアドリブも加え、最高のドライブ感を見せつける!!
もう、涙なしでは見られないくらいこみ上げるものがあった!!

ゲディ・リーのボーカル
は、もう50に手が届くはずなのに、高音のハリやシャウトはそのままだ。昔と全く変わるところがない。いったいどういう咽喉をしているんだろう?
シンセサイザーを使って、ベースの効果音、シンセ音、ボーカルの3役をこなすのを今回もやっていた。しかも、笑顔を絶やさず余裕でスキップしながらこなしてしまう。あんな複雑なベースランニングなのに、手元なんてろくすっぽ見ていないのは驚きだ。
部分的に、打ち込みかヘルプのシンセ奏者の音が聴こえるが、にしてもこれだけの分厚い音を3人だけで出せるのは奇跡的だ。

ニールの衰えを知らないドラミング
にはため息が出る。ニールを取り囲むようにドラムセットがあり、それが回転して曲に合わせてセットを選ぶアイディアに驚いた。
それだけ完璧に音を再現したいのだろう。
なのに、自分が叩かないパートが少しでもあると、スティックを投げたり回したりする遊び心。心憎いわぁ。

アレーーックス!!

その昔は細くてカッコ良かったのになぁ〜。今じゃ太ったただのオッサンだわ。(((((((((;^▽^)
でも、彼の卓越したギターテクニックは素晴らしい。小刻みなビブラート、ジャズフレーバーをも持ち合わせた早弾き。リフの数々。。
そう、時にゲディのベースがリードをとって、アレックスがサイドギターのようにリフを弾いていく。このリフが複雑だったりするのだ。
6台以上のギターを使い分け、原曲を忠実に再現していく。寸分の乱れもない。
途中でリオのノリに気分を良くしたためか、歌っていた。ゲディの顔が笑っていたから、完全なアドリブなんだろう。
澄んだ高音で、意外と歌がうまかった。

巨大スクリーンに映し出されるメンバーの演奏や、このDVDのジャケにあるようなドラゴンのアニメもカッコ良く、とっても楽しめた。映像と炎が一体となって燃え上がったのには感動!!

いいな、いいな、ブラジルは。彼らはまた来ブラするみたいだ。
私もその中に入って、一緒に腕を振り上げ、ギターを弾くマネをし、ドラムを叩くマネをし、一緒に歌って、ノリノリになりたい〜〜っっ!!!!
大丈夫、3時間立ちっぱなしでいられるからぁ〜〜。(^^)v