スーパーロボット大戦MX簡略レビュー
かなり私の独断と偏見に満ちている可能性があります。
広い心で読んでください。
微妙にネタバレしているので、そこも念頭において。
これを読まれた方がBBSかなんかに感想書かれたら嬉しいかも。(笑
システム
今回はIMPACTと同じくフリーオーダーシステムを採用。
5ステージからなる1シーンの内、最初と最後以外3ステージの攻略順を選択できる。
全11シーン中6シーンが選択可能で、残りの5シーンは固定。
しかし、IMPACTではあった選択順での展開変化が消滅。
これにより、事実上フリーオーダーシステムは意味なし。
システム的には最低。
ロード時間なんかは短縮されたんだけどね。
グラフィック
インターミッション、戦闘共に問題なし。
特に戦闘シーンの動きっぷりは見事。
カットインなんかも気合入ってたし、見る分には問題ない。
まぁやはり中盤以降はスキップなんだけど。(笑
インターミッションは、αみたいにダサい書き下ろしの絵じゃなくて良かった。
ストーリー
ラーゼフォン、エヴァンゲリオン、電童、ドラグナー等を軸にそれなりに巧く作っていた。
それ故に、上記の作品の原作を知らないと置いてけぼり。
特にストーリー根幹がラーゼフォンなので、これを知らないと全然分からない。
アニメと違い、ゲームはある程度省略されているため脳内補完が出来ないから当然なのだが……。
それに、ラーゼフォンやエヴァの性質上、えらく抽象的な物言いが多かった。
全年齢対象を謳ってるが、小中学生には理解できないだろうと思われる。
終盤急ぎすぎていた感も否めなかったし。
ガンダム好きからすれば、今回のストーリーは全て気に入らないだろう。
はっきり言って、Gガン以外のガンダムがいる意味が皆無。
シナリオの主軸にしろとは言わないが、出す以上ガンダム系のボスも欲しかった。
主人公達が好きな人間からだと、このストーリーは0点だろうな。(理由は下記
バンプレオリジナル (それなりにネタバレにつき注意)
最大にして最低の点は、主人公及び機体の存在が軽い。
正直、今回のスパロボにオリジナルキャラは必要なかったと言わざるをえない。
確かにライバル機との戦闘はそれなりにあるし、ラスボスはオリジナルなのだが、はっきり言って印象は皆無。
特に、主人公関連シナリオの印象の薄さは特筆に価する。
デビルガンダムに主人公のいた部隊が壊滅させられた等、Gガンのストーリーに依存しているため異常に薄っぺらいのだ。
そのくせ復活したデビルガンダムと戦闘になっても会話イベントが起こらないヘタレっぷり。
今回オリジナルキャラが主人公コンビを含めて5人。(1人は戦闘しないし途中退場
オリジナル機体は、主人公機を除いて5機。
主人公関連の薄さは、多分主人公機とライバル機以外オリジナルキャラ搭乗の敵が存在しなかった点が問題だと思われる。
ライバル機はストーリーを経て4段変身し、味方になるマップも存在するが最終的にラスボス化。
その際パイロットはライバルではない。
この『ライバル機=ラスボス』に至る過程に重厚感が欠片も無い。
ラスト以前のインターミッションで触れてはいたが、如何せんオリジナルの背景が薄っぺら過ぎて唐突な感が否めないのだ。
主人公のヒューゴやアクアは、主人公と言いながらストーリーに絡まない添え物状態。
αの時は敵勢力や特殊能力が重要だったので主人公と言えたが、今回はそれすらないのでただの端役に同じ。
主人公に付加価値(αならサイコドライバー)が無い為、敵ボスクラスキャラと会話イベントも起こらない。
ラスボスとさえ主人公で会話イベントが起こらないので、事の異常さはご理解いただけるだろう。
アムロやアキトなど、他作品の主人公では起こったのに、だ。(クワトロやアルテアでも起こる
主人公とライバルで気になったことが1つ。
主人公とライバルであるアルベロが、OGのキョウスケ&ゼンガーのデッドコピーに感じられたのだ。
特務部隊所属だった主人公と、その隊長だったアルベロ。
勿論細部はかなり違うが、かなりシンクロしているのは気の所為ではないだろう。
キョウスケ&ゼンガー人気に味を占めたかバンプレスト?
となると、さしずめエルデはソフィアのデッドコピーであろうか。(笑
マッドすぎだが。(エルデとはライバル機に同乗している女科学者で、アクアの士官学校時代の元教官。最終的にラスボス
オプション
今回も辞典はあるのだが、従来のものより不親切。
従来のものは、確認達成度を%で表していたが、今回はそれが存在しない。
よって全部でどれだけのキャラ、ユニットがあるのか確認できない。
メーカーの怠慢なのではないだろうか?
感想
難易度は、初心者向けというだけはあって簡単の1語。
今回イベントで死んでいくボスの多いこと多いこと。(苦笑
演出と言えばそれまでだが、何のためのシミュレーションか。
自ら敵を撃破する喜びが減退。
プロデューサーは爽快感重視とかほざいていたが、そんなものは無い。
特に終盤は面倒を通り越してウザく、HPの高い敵がアホのように出てくる。
最終面など敵総数が34機(増援含む)で、HPの総和が170万に届こうかと言うところ。
分岐も少なく、リアルとスーパーの選択による固有ステージは最初の2話だけと言うダメっぷり。
最近のスパロボは終わりまで一本過ぎると思う。
この1本過ぎるルートの所為で、2周目以降をやる気力が起きないのは致命的だろう。
第3次や第4次ではルート如何でラスボスも変化したものだ。
全40話ほどで良いから、リアルとスーパーで全く別の2つのルートとか出来ないものか?
私個人として言わせていただくと、α以降のスパロボは確かに絵や演出は進歩しているが、他の部分で退化している。
主人公の機体はカッコ悪いし、ストーリーに絡まない主人公なんぞ害にしかならないし。
総評
バンプレオリジナルの主人公や、Gガンを除くガンダムが目当てならお世辞にもお薦めできないだろう。
逆にラーゼフォンやエヴァ、電童等が好きならそれなりに面白いのではないか?(薦められるかと言えば、また別
あえて点数をつけるなら、40点。
内訳は戦闘グラフィック等がほとんどである。
ストーリーを何とかまとめた点も少し評価した。
こういった点数をつけたが、あくまでも1個人の1意見と理解していただきたい。
ただ、私は製品である以上最低ラインは50点と思っている人間だ。
しかし今回の評点はそれを下回っている。
2周目をプレイする気が全く起きないスパロボなど、私としても初めての事であったのだ……。