vsユウイチ
「ねえお義兄ちゃん?」
「なんだナユキ? 小遣いならやらんぞ」
「一回ももらった事ないよ」
「何回もやったぞ?」
「嘘だー。もらった事ないよー」
「帰る度にイチゴやってるだろ?」
「うん。美味しいから楽しみだよね?」
「同意を求めるな。まぁ、それが小遣いだ」
「……お金じゃないよ?」
「現物支給だからな」
「えー。それはお小遣いって言わないんだよ」
「じゃあイチゴじゃなく買う分の金をやろうか?」
「イチゴの方が良い!」
「ならこのままだ」
「うん! ……あれ?」
vsカオリ
「本編で出番がないからってここを任せられてるんだけど……」
「何か問題あるの? ナユキ」
「大ありだよ。ここにずっといるって事は、この後ずっと出番無しって事じゃない?」
「……そうね」
「否定してよカオリ!!」
「無理よ」
「即答!?」
「こんなところでも出番がある事を喜びなさい」
「無理だよー。カオリは出番あって良いなー」
「美汐さんや真琴ちゃん(狐)よりはマシでしょ?」
「それはそうだけど……」
「前者はともかく、後者はマコトさんがいる以上出てこれないでしょうし」
「そうだねぇ……って前者は?」
「……色々あるみたいよ」
「出る可能性あるんだ……うぅ、私不幸だよ」
「あ、そろそろ戦闘始まるみたいだわ。私も行かないと……じゃあね」
「カオリ? 親友の私を置いてくんだね?」
「うんそう」
「あっさり!?」
突如2人の間に見えない壁が。
それこそが出演者と観客を分ける結界。
切り離される親友2人。
「中々に出番争いは熾烈なのよ。親友を置いていくくらい朝飯前」
「は、謀ったねカオリーーー!!」
「あなたのご家族がいけないのよ? 一家で出番を取り過ぎるから」
「私関係ないじゃん!?」
「……それもそうね。でも行っちゃう」
「カオリーーー」
vsユウイチpart2
「お義兄ちゃんお義兄ちゃん」
「今度は何だ?」
「アキナとマリアって異母姉妹だよね?」
「ああ。可愛いだろ?」
「うんそうだね。相変わらず親ばか」
「聞こえてるぞ」
「あ、あはは。それでちょっと聞きたいんだけど……」
「何だ? スリーサイズなら教えんぞ」
「知りたくないよ! って言うか知ってるの!?」
「知らん」
「なら言わないでよ。普通聞く人もいないでしょ?」
「いたぞ。俺の部下に1人」
「……お義兄ちゃんの部隊って大丈夫なの?」
「………………………………………………」
「何その沈黙?」
「きっと大丈夫だ!!」
「う、うん……」
vsアイザワ夫妻(3人)
「って本題に入ってなかったよ」
「ダメだなナユキ」
「そうねぇ」
「昔からナユキはのんびり屋さんで……」
「お姉ちゃん達……どっから出てきたの?」
「楽屋裏」
「ストレートですねぇマコト」
「うむ。マコトの良いところだ」
「ありがと」
「……それで聞きたい事なんだけど」
「流したな」
「アキナとマリアって誕生日一緒だよね?」
「そうよ。アキコと同じ病室だったじゃない」
「うん。お見舞いに行ったから覚えてる」
「じゃあナユキは何が聞きたいの?」
「昔は分からなかったけど、誕生日が同じって事はお義兄ちゃん同じ日に2人と……」
「さて俺は仕事があったなぁ…………さらば」
脱兎の如く、一瞬で消えるユウイチ。
速さだけは黄金聖闘士に匹敵しそうだった。
「え? あ、ちょっとお義兄ちゃん?」
「あらあら、ユウイチさんったら」
「そりゃ逃げるでしょ」
「じゃあやっぱり?」
「もう1つ付け加えると、あの2人誕生日どころか出産時刻もピッタリ同じよ?」
「……え?」
「妊娠期間は個人差があるのによく生まれたわよねぇ」
「やはり綿密な計算のお蔭でしょう」
「私たちの時期が重なる時を選んだ甲斐があったって事かしらね」
笑いながら退場。
喋っている内容はかなりアレ。
ちなみに、ユウイチは彼女らの考え知りませんでした。
「……え? ということは……3(以下略」
後書き
web拍手内のSSSを移動しました。
現在は上の話に替わって新しいのが5つ入ってます。
最初はどんなキャラでも出そうと思ったんですが、それだと雑多になって大変。
なので誰か主導で動いてくれる人間を放り込む事にしました。
そこで白羽の矢が立ったのが、本編で出番が無いだろうナユキ。
一応あそこは本編とリンクしていますがそれだけではありません。
普通にOG2に関する会話とかもしますからね。
まぁ、彼女にはこれからも頑張ってもらいましょう。