ノー・ウォー美術家の集い横浜・事務局通信 2017年1月9日
明けまして お目出度うございます。

2017年 反戦・平和・暮らしの中に憲法を!

世界も日本も大きく動く中で2017年、新しい年が明けました。今年もよろしくお願いします。
昨年の一年間は安倍政権の暴走が際立ちました。内戦が深刻になっている南スーダンに戦闘 参加を付与された自衛隊を派兵、秋の臨時国会でTPP協定承認・関連法、年金カット法、カジノ 解禁推進法と言う国と暮らしを壊す悪法を毎週のように強行採決しました。
これらの法案は事前の世論調査で反対が賛成を上回っていたのですからまさに国民無視、立憲 主義破壊の暴挙です。国会論戦で支持を得られなくなった表れとマスコミの多くが批判の声をあ げました。首相自ら述べた「強行採決は一度も考えたことはない」「私の言っていることを理解し ないなら討論を何時間やっても無駄」と、うそと開き直りを平然と繰り返す総理・政権は本当に恐 ろしい、これ以上放置するわけには行きません。
安倍倍政権は今年の通常国会で国民の日常を犯罪者として取り締まることができる「共謀罪」の 成立に動くことが明らかになりました。話合い、通信、会議、日常交される全てのコミュニケーショ ンを犯罪の打ち合わせだと恣意的に判断し取り締まることができるようにする法律です。過去三 回国会で廃案になった超悪法を持ち出しました。文字通り民主主義の危機そのものです。表現 者にとって死活の問題です。これも跳ね返さなくてはなりません。
新年の5日、安倍首相は「新しい時代にふさわしい憲法を」と改憲に前のめりな発言をしています が、何のために、何処を変えるのかは述べ無くなりました。「医者が患者に病名も知らせず『70歳 になったから手術しましょう』と言うのと同じ」というジョークがありましたが、まさにその通りです。 憲法が現実に合っていないのではなく、憲法を守っていないから現実に合わない―のですから、 今年は昨年にも増して“反戦・平和・暮らしの中に憲法を!”の声をあげましょう。
2017年、日本も世界も昨年以上にも大きく動くことが予想されています。昨年、野党と市民の共 闘が安倍政権を大きく追い詰詰めた経験に確信をもって、「ノー・ウォー、憲法守れ」の美術家の 輪を広げ、安倍政権を退陣させましょう。

2017年 初春 ノー・ウォー美術家の集い横浜・事務局