緊急声明  ノー・ウォー美術家の集い横浜/2017年4月16日

アメリカの軍事的選択に断固反対する。

日本は外交的解決に全力を尽くせ!

米国のトランプ政権のミサイル攻撃にかかわって北朝鮮に対する軍事的行使につながりかねな い危険な事態が起きています。
トランプ大統領は4月6日、安倍首相との電話会談で北朝鮮の核・ミサイル開発の対応として「す べての選択肢がテーブルの上にある」と軍事力行使も選択肢とすることを表明しました。また原 子力空母を中心にした攻撃艦隊を北朝鮮近海に出動させたのに続き、米国家安全保障会議(N SC)が在韓米軍に核兵器の再配備をするよう提案したと言われます。

私たち“ノー・ウォー横浜展”は2004年のアメリカのはじめたイラク戦争以来、「国際的紛争は武 力では解決できない」「多くの人命を奪い憎悪と悲劇を拡大する」と声をあげてきました。
今起きているアメリカのトランプ政権の脅迫的軍事力一辺倒の北朝鮮に対する圧力は、日本も 含むこの地域に未曾有の犠牲と悲劇を生む危険をはらんでいます。アメリカのイラク戦争から始 まった中東地域の悲劇を見てきた私たちは、今起きている事態の前で声をあげないわけにいき ません。

見逃せないのは、安倍首相がトランプ政権の今回の軍事を背景にした政策を、「力強い発言」と 称賛していることです。トランプ大統領の今回みられる一連の軍事力行使に国際社会が警戒、 不安、様々な疑問の声を上げ始めています。これらの声にまったく耳を貸さず、即、共感する、 唖然とするアメリカ追随の無責任な姿勢を許すわけにいきません。

日本国憲法は前文で、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと 努めている国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ」と、日本政府にそのために努力 することを義務付けています。いま求められている日本の「国際社会における名誉ある地位」 は、トランプ大統領の軍事力一辺倒の暴走をやめさせることです。そのために全力をあげた外交 的努力をすることを強く求めます。