緊急声明  ノー・ウォー美術家の集い横浜/2017年4月28日

表現が監視され、創作者をテロリストに仕立て上げる

「共謀罪」(テロ等組織犯罪準備罪)新設に反対する

ノー・ウォー美術家の集い横浜、ノー・ウォー横浜展運営委員会はいま国会で審議が進む「共謀 罪」の新設に強く反対します。
「共謀罪」は過去三回国会に上程されましたが、憲法の定める国民の基本的人権、思想及び良 心の自由、集会、結社及び言論、出版、表現の自由を侵すものであると三回とも廃案になった憲 法違反の法律です。
しかし、戦争する国づくりに異常な執念を見せる安倍政権は三度葬られた「共謀罪」に“オリン ピックの安全”を最大の口実に加え、今国会での成立に執拗な動きを強めています。
言うまでもなく私たち表現者にとって「思想、信条の自由」の保障は創作・表現の生命線です。こ れを踏みにじり、権力の恣意的な判断で「テロリスト」「組織犯罪準備」と言うレッテル貼りがまか り通れば、文字通り創造的文化は息絶えます。
日本が繰り広げたアジア太平洋戦争は国民が思想、信条の自由、言論・出版・表現の自由を奪 われたところから始まりました。
戦争する国づくりに異常な執念を見せる安倍政権は、国民の知る・知らせる権利を縛る「国家秘 密保護法」、全地球規模でアメリカの戦争に自衛隊を参戦させる「安全保障法」を強行採決させ ました。「共謀罪」はこれに続くもので、国民の「思想、信条の自由」=「内心の自由」を奪おうと言 うのです。
多くの識者、文化団体、各種メディアの「スマホもメールも覗かれる」「電話も日常会話にも監視 の目が」「現代版治安維持法だ」の声も急速に広がっています。
私たちノー・ウォー美術家の集い横浜は広がる反対運動に連帯し、憲法違反の「共謀罪」の成立 を阻止するために、運動の輪を広げるため努力します。