ノー・ウォー美術家の集い横浜 事務局通信/2019年9月23日

第17回ノー・ウォー横浜展の報告

17回を迎えたノー・ウォー横浜展は神奈川県民ホールギャラリーを会場に8月12日(月)〜18日(日) の日程で開催されました。会期中は暑さに加え台風の余波もあり、天候に恵まれませんでしたが 大きな事故もなく終了することができました。■会場写真
出品者は79人、会期中の来場者約800人、出品点数130点、ゲルニカシアターは6団体グループの 6作品が会期中エンドレスで上映されました。オープニングセレモニーでコントラバス・杉本正、 ビオラ・泉恵子演奏が行われました。

安倍政権の改憲野望の強まりに“抗議しなくては”とハガキに一筆加え、申し込んでのベテラン 作家復活など、事務局が励まされることも少なくありませんでした。おかげさまで財政的にも赤字 にならず、次回の足掛かりを確保しました。

出品作品のジャンルと傾向は例年と大きく変わりませんでしたが、茅ヶ崎市の教職員美術展で 市の圧力で沖縄辺野古基地を扱った出品を取り下げた作品とその作家の報告会、原発への抗 議を込めた“電気代ゼロ生活”など注目を集める作品の前でのトーク、又ホール(5室地階)では 天井から吊るす立体、広く壁面を使った大作が何点も並び、活気のあるものになりました。
ノー・ウォー横浜展の特色になっている「詩のコーナー」もブースを確保して朗読会などを開催 し、壁面に貼りだされた詩を熱心に読む来場者の姿が見られました。

今回のノー・ウォー横浜展の直前に起きた、あいち国際トリエンナーレでの「表現の不自由展中 止事件」は、憲法(第21条)に保障されている「表現の自由」を行政機関が踏みにじったもので、 看過できないと、美術界に限らず多くの文化団体、学者・研究者などからも抗議の声が広がって います。私たちノー・ウォー横浜展もこの事件を重視し、抗議の ■事務局談話 を8月5日web upしました。

反省、検討課題としては、搬入・展示の段取りと進行の改善、高所展示の安全への配慮があげられ ました。特に高所作業に関しては17年間素人だけで無事故で済んだことに建築職業界を知る人から 「奇蹟的だが事故が起きてからでは遅い、来年からは対策を考えるべき」と指摘されました。 以上、遅くなりましたが2019年ノー・ウォー横浜展の報告とします。


来年のノー・ウォー横浜展 日程決まる!
2020年8月10日(月)〜16日(日)県民ホール全室に決まりました。
詳細は来年2月ごろ発表の予定です。

「美術家の集い」に戻る