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「一言メッセージ集」(1) ノー・ウォー美術家の集い横浜
2003年12月20日

アメリカは2003年3月20日、イギリスを伴ってイラクに先制攻撃を開始した。最新のハイテク兵器と圧倒的な火力 でサダム・フセイン政権を崩壊させたが、戦争の口実だった大量殺戮兵器は見つからず、イラク国民の怒りは燃え 上がるばかり。一度は戦争終結が宣言され、フセインが捕われた今でも、ベトナム戦争と同じように戦闘はおさま らない。一時、潮の引いたような感もなくはない日本のノー・ウォーの運動だが、どっこい世界は第二ラウンドに 突入。戦争を強行したブッシュとブレアを追い詰めろ、戦争狂の手を縛れ、国連に主導権をと運動は広がっている。 「ノー・ウォー美術家の集い横浜」も健在。2004年の夏には県民ホールギャラリーで展覧会が決まった。4月 のメッセージ展以降事務局に寄せられた「一言メッセージ」をWebsiteにと、12月の懇談会で要望があり、冊子に する前にご紹介します。殆どは「賛同者」ですが、展覧会を見ての、そうでない方もわずかに入っています。 (事務局・たけ)  

飯島靖治/憲法違反のイラク派兵に反対します。アメリカ軍の占領下で自衛隊を犬死にさせるな!

井口還誠/アメリカの一極支配による世界の乱れ、力優先の自己主張、経済大国特有の我がまま、武力行使による 問題解決など、子どものケンカでさえ治まらないことが分かるのに、こんな簡単なことが分からないのか。 ねーブッシュさん。世界のことなど論ずる器ではない。

磯部廣二/ブッシュ、ブレアの軽率さに反省をうながしてもしょうがないのか。国内では国民 から離れ、自民党総裁選が行われている。日本人は体制依存の日和見な人間になっている。「ノー・ ウォー美術家の集い・横浜」はこの状況に風穴を開けて欲しい。

稲木秀臣/有事法制とともに自衛隊のイラク派遣、恐ろしい波が次から次へと押し寄せて来 ています。日本の未来はどうなるのでしょうか。美術家の創造力で厳しく状況を見つめ、恐怖の波を 阻止する方法を考えねばならないと思います。

今関一馬/日本政府がアメリカに追随することはそれを正しいと思っているわけではないでしょう。 致し方なく従っているのだと思います。この日本政府の苦慮に同情せざるを得ません。もちろん戦争には反対です。

いだ・むつつぎ/反戦の美術展ご苦労様でした。幅広い画家の参加に驚きました。いま、一番求められ ている運動です。詩をつくる私たちも八月に横浜駅西口で平和を求める詩の朗読をします。

今井恵子/中一の男の子が四歳の子どもをハサミで傷つけて、騒いだのでビックリして殺した。なんと 言う想像力の乏しさ。外国のおせっかいしている場合ではない。大人も子どもも一体になって自分の国のことを もっと考えよう。
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上田靖子/すでに国際社会から忘却のアフガンでも、飲料水不足や栄養失調で今も膨大な 人々の死、難民化が進んでいる。空爆=民主化どころではない。戦争のもたらす肉体のみか精神へ の数十年すぎても癒せぬ痛みの存在を知る日本は貴重な体験を無駄にすることなく、アジア、中東 の一員として国際法理と強調による全世界的秩序形成に率先すべき責務がある。ICC離脱の米国 協調路線ととれるイラク派兵は日本の理性から外れる。医療や人道支援に限定した非軍事的制度創設 を早急に。

小川阿屋子/戦中、戦後、大人達はなぜ? と思っていました。そして今、私たちが問われているときです。 それぞれが多様な暮らしを送れるのは平和だからこそです。大切なものを守りたいと心から願っております。
          
柏木喜久子/「ノー・ウォー」もこれからが本番だと思います。


▲4月26日 「ピース・ウォーク in ヨコハマ 」のパレード。写真右は「集い」の人たち。
  
加藤義郎ブッシュ大統領、狂気の沙汰だ !

金山明子/最近、台湾文学を読む機会があり、その中では50年にわたる日本の支配、占領の 模様が随所に語られている。他国の土地から文化までを奪い取ったその様はすさまじい。今の日本の 現実の中に侵略者としての私たちの血が燃えさかろうとする気配に悲しみを感じる。暴力に対して非暴力 の力、文化の力を結集できないものだろうか。

河本和治/“殺せば殺すほど誉められる”。黙諾することなかれ。みな、これを。 

熊田愛子/この運動に賛同し、応援します。

栗原 正/平和でありますように。

黒田オサム/ついにアメリカの下男になりさがった日本。なさけなや!なさけなや!

高草木裕子/人類は悲しみや憎しみを乗り越えて平和への道を進まなければいけない。絶対に戦争 を起こすことは避けなければいけない。民族の壁を越えることとは、他民族に自分たちの信じるところや 習慣を押し付けることではない。強国の論理がまかり通らぬよう、国連が十分に機能する様になってほし い。

出店久夫/平和ボケといわれようとも!強者による力の戦争に反対いたします。人格的奇異 なる議員さんたちにより、独断的採決にて法制化されていきます。あのような不幸背残酷な体験を へても、やはりにほんは民衆国家ではなかった。一日も早く民主的社会になるように、奇異なる美術 家が集い発言していきましょう。他者を殺しての生存は許されない。

角田たけ子/自衛隊のイラク派兵はイラク国民が必要とし、望む援助を自主的に行ってほしい。そして喜びの 笑顔の交流を、日本国民が実感できるようにしてもらえるとうれしい。地球の生命体の存亡を左右する環境破壊の なかに戦争も含めて考え、個人で何が出来るか、私なりの視点を見つけたい。「戦争やめてよ」はその中のひとつと 思っています。

中嶋晴美/50年間も海外で武力行使をしないで来た日本。この誇りをもち続けていきたいのです。平和主義 国家日本という印象を損なわないでください。


中村幸男/NO WAR! NO NEW CONSERVATIVE! 有事法案など小泉内閣はなぜ急ぐ か。もっとじっくり国会などで審議せよ。ついでに消費税値上げ絶対反対。絵の具があがったら制作できない。 芸術、文化をもっと保護せよ。 

宮越 薫/展覧会の案内も知らず、仲間からの案内も知らず、運動体としての美術展の難しさなの かも知れません。深く、長く展開してゆくことを願って微力ながら参加させていただきます。

山田真介/「創造力」を行動に繋げていきたいと思っていますが、余裕が足りないので自己完結 してしまいがちです。

山口俊朗/平和は多くの人の願いです。国益、正義と称して戦争へ向かうのは愚かです。

ロコ・サトシ/戦争の問題は美術家にとっては一生ついて回るテーマ。社会に働きかけること。

ヲ山敬子/戦争がひとごとみたいに起きている。感覚をどうにかしなきゃいけない!  繰り返される 戦争を見ているだけじゃいけない。

横前裕子/戦争は人が人でなくなるもの。人として生を得たのだから、人として生き続けたい。

南田昌康/主旨にもろ手をあげて賛同です。ブッシュはアメリカ式正義を標榜するヒットラーだ! 小泉 はその子分以下、ポチになり下がってしまった。‘60、’70年安保以来すっかり平和ボケして手抜きをした つけが、今日このような形で現れ、危惧しています。 

水野雅信/九条を捨て去ろうとする政府は他の条項もおろそかにしている。25条の生存権、社会保障も 次々と骨抜きをはかっている。憲法を食い尽くそうとするシロアリのような「安保」を廃棄しよう。

横山善一/イラクへ派兵される自衛隊員に無記名でアンケートをとって現役の心情を知りたいものです。好んで 臨む隊員はおそらく少ないでしょう。万一予期せぬ事故にあって死者がでる不幸も目に見えます。小泉さん頭を冷や してください。

ワシオ・トシヒコ/目に余るアメリカ帝国主義への日本の追従ぶりは、もともとが太平洋戦争の戦争責任問題 に起因する。天皇制を存続させるために安保条約を受け入れ、日本は軍事的に完全にアメリカの傘下に入った。安保 条約を見直して廃棄しない限り、これからも秘密裡にアメリカは日本に無理難題を突きつけてくるのではないか。

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