ハリー・ポッターと賢者の石

近頃読書から離れてしまっていた私ですが、ふとしたことからこの本に目を通す機会があったので、2日ほどかけて読んでみました。 ふりがなの程度からしても、子供でも十分に読める内容で、大人ならすらすらと読むことができる作品です。

まずはじめに言いましょう。 「ハリー・ポッターはおもしろい」 はじめは、「どうせ子供向けの話なんだろう」とか思っていたのですが、しかし引き込まれました。 ぐいぐいと引き込まれました。 その魅力はなんだろう、と、今になって考えてみました。

「ハリー・ポッター」は現代イギリスが舞台の小説です。 「魔法世界」と聞いたとき、私だったら中世ヨーロッパを思い浮かべたのですが、「ハリー・ポッター」は、現代なのです。 しっくりこないように見えて、その語り方が実におもしろいので、違和感無く物語に入り込めます。 私たち普通の人間(「ハリー・ポッター」では『マグル』)が日常的に体験しうる世界を、魔法世界ふうにアレンジしているのです。 そうすることで、魔法世界なのに、どこか「本当っぽい」ということになります。

キャラクターもまた然りです。 自分の周りを見渡せば、きっといそうなタイプの人間ばかりなのですが、だからといって、「平凡でつまらない」のではありません。 「いそうなタイプ」だが、「ちょっと極端」なのです。 舞台が魔法世界と言うことも相まって、話はそう単純ではなくなっています。

いくつか魅力を書いてみましたが、いくら書いたところで、一番の魅力を伝えるのは作品自身です。 皆さんにも、是非一度読んでもらいたいと思います。 話自体はとてもやさしいのですぐ読むことができるはずです。 本が重いので、持ち歩きには向かないのですが・・・。

最後にちょっと不満点。 「ハリー・ポッター」は七部構成だそうなので、第一部のラストをどうこういうのは意味がないかもしれませんが、結局「点数勝負」に収まってしまったのが残念でした。 まあ、「子供向け」であるからいいと言われてしまえばそれまでですが・・。 う〜〜ん。

なお、当感想文執筆時点ではすでに日本語版でもが出版されています。 が、私はまだ読んでいません。 また、原作(英語版)はJ.K.ローリングと言う、新人女性です。

ハリー・ポッターと秘密の部屋

図書館で借りようかと思っていたのですが、とうとう誘惑に負けて買ってしまいました。 「ハリー・ポッター」シリーズ第二巻、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」です。

二巻目になってどうかな?と思っていましたが、おもしろさは健在、ぐんぐん引き込まれます。 おかげさまでまた二日間くらいで読んでしまいました。 原作はすでに第四部まで発表されている(...今現在は、どうなんでしょう?)みたいですし、映画化もされるようで、勢いはとどまるところを知りませんね。

今回読んでいて思ったのは、「読者を飽きさせる場面がない」ことでしょうか。 話が単調だったり、パターンが似通っていると、やはりどうしてもつまらなく感じてしまいます。 それが一部分であればよいのですが、量が多いと、飽きてしまうことになります。 「ハリー・ポッター」を読んでいても、こういう風に感じたことがないのです。 ただすんなりと、話が頭に入ってきます。 原作も相当なのでしょうが、訳者の方もうまいですね。

あんまりネタバレは書かないようにしているんですが、ちょっとだけ。 と言うより、これからの展望に関して何ですが。 まだ第二部なのにハグリッドの過去が明かされてしまいました。 もしかするとまだ別の事件があるのかもしれませんが、四部くらいまで引っ張るかな、と思っていたので意外でした。 後、憎まれ役のドラコ・マルフォイがもうつぶれてしまいました。 三部ではしぶとく盛り返してくるのでしょうか。 それとも、もっと他の要素で大いに話を盛り上げてくれる...。 うん、ローリング女史はそう考えている、ってことにしておきますね。

ああ、あと...。 私、読んでいるときはハーマイオニーを応援しているんですが、今回は病気がち(ということになるのかな?)だったので残念でしたね。 ロックハートには笑わせてもらいました。