今(執筆時)話題のスティーブン・キング原作の感動作です。 「グリーンマイル」とは、舞台となった刑務所の死刑台までの廊下が緑色をしているところからとられているそうです。
あらすじを語るのは敢えてやめておきます。 数行にまとめられるほど一筋縄のお話ではないし、実際に見てもらうことを私はおすすめしますので。
グリーンマイルは、死刑台という舞台で、看守と死刑囚を通し、如何に生命が大切かを再認識させてくれます。 たとえ死刑囚と言えども、その生命は決して軽んじられてはならないと言うこと。 ・・・「わるもの」は例外とされているようですが。
しかし映画全体は良くできています。 序盤から挿入される不可解なシーン、「わるもの」の存在、そして最後には全てが解決されていきます。 それは疑問を残すものではなく、むしろ「すっきり」と納得する感じで、良くまとまっています。
そしてラスト。 いつかは来る、わかっていたはずのシーンなのに、それでもなおこみ上げてくるものがあります。 誰もが看守の立場になることができるでしょう。 世の不条理さ、自分の非力さを感じずにはいられません。
「生々しいシーン」は、子供にはお勧めできません。 だが、それに耐えることができる人になら、グリーンマイルは素晴らしい作品と言えます。 是非一度、見てほしい映画です。