はり灸ってなんですか?と若い人から聞かれる事があります。
はりや灸は東洋医学の治療法のひとつです。
漢方薬とは車の両輪のような役割です。
漢方薬が主として体の内側から治すのに対して、
”はり”や”もぐさ”を使って、
体の表面に軽く刺激を与えて、外から
体や気の ひずみやゆがみを 調整する治療法です。
はり(鍼。こんな字を書きます。)は髪の毛のような極く細い金属のはりを使って
体の調整をする治療法です。
少し刺す事もありますが、ほとんどは皮膚に当てるだけです。
欝血しているところからは、三稜鍼という特殊な針を使って
ほんの少量ですが、欝血を出してやる事もあります。
数ミリくらいの短いはりを皮膚に貼り付ける、皮内鍼という技法もあります。
そのままお風呂に入って、こすっても大丈夫です。
”はり”というと刺すものだとばかり思っている方が多いようですが、
テイ鍼という、押さえるはりや、円鍼というこするはりもあります。
いろいろの金属のはりがありますが、
私のところでは、主に金と銀を使っています。
お灸はもぐさという、草餅に使う蓬(よもぎ)の葉の裏の毛を集めたものを使います。
上質のもぐさは、乾燥した蓬1キロから3グラムぐらいしかとれないそうです。
普通は米粒の五分の一ぐらいのもぐさをツボに当てて火をつけます。
たいていは皮膚につく瞬間に火を消しますので、
それほど熱いものではありません。
知熱灸と言って、大き目のもぐさを熱さを感じたら取るやり方もあります。
なにかを下に敷いて暖める、温灸と言うやり方もあります。

人の体は、母親の胎内から始まり、妊娠中、出産、
成長の過程のいろいろな事情、
人間関係、仕事の内容、かかった病気やその治療、事故、怪我など、
さまざまな事が病気の原因になります。
最近では世の中が複雑になり、仕事や生活上のストレスも多く
また、OA機器などからの電磁波や手術痕なども大きな要因だと言われます。
これらのことが、目に見える状態、見えない状態として、
体や気にさまざまな偏りやゆがみ、ひずみを起こしています。
そんな体や気の正常でない状態を、病気だと考えます。
そして、それを全体を整えて、正常に戻してやるのが
治療だと考えます。
人の体に本来備わっている、免疫力や、自然治癒力を
最高に発揮できるようにさせてやるわけです。
この体や気の偏りを経絡という12本の流れに置き換えて、
全体の調整をします。
これは単なる風邪や、下痢などから癌などの重篤のものまで、
すべての病気に当てはまります。
どの病気がはり灸治療に適しているとか、いないとか言う区別は
本来ありません。
いずれも治療の仕方にかかっていることなのです。
繰り返していいますが、
人には自然治癒力とか免疫力とか言われる
自然良能の力、つまり自分で治すちから が備わっております。
からだや気にひずみや偏りがあると、
その力が充分に発揮できません。
それを正常に戻してあげるのです。

ごくまれに、 特にはじめて針灸治療を経験されたかたの中に、
今までにないからだの状態を経験する事があります。
眠くなる、だるくなる、症状がかえって重くなった、生理が始まった・・・・、
など人によってさまざまですが
これはほとんどの場合
体や気のひずみが調整されていく過程であるとみて下さい。
ひずみが強いほど その反動は強くでる事があります。
2度 3度と 回数を重ねるごとに不快な印象はなくなってきます。
心配しないで、電話ででも直接ご相談ください。