武術・太極拳・気功
武術・太極拳・気功との違いは?
武術というと、少林寺拳法をイメージする。
相手と戦い、動作は直線的。
飛んだり、跳ねたり、素早く、力強く、攻撃的である。
「太極拳」は静かではあるが武術である。
動作はあくまでも、相手を想定し、そのための用法を次々と展開する。
武術では有るが、力を緩めて、相手の力をの方向を感じ取り、
相手の力を利用して上手く交わすことに重点を置いている。
又、ゆっくりした動作の中に、いつでも、素早く動ける”間”をもたせている
「気功」は健康法である。
そのため、体力のない人、老人でもできる動作でなければならない。
また、健康の為の効果が必要とされる。
そのため、同じ動作を繰り返して行う。
たとえば肩こりの人に対し、肩の運動を繰り返し行う事で血行を良くし、
肩こり解消効果を与えなければならない。
気功にも武術や太極拳に似た動作が多々ある。
その動作を簡略化し、武術をしている人のように、元気・健康や
足腰の強化を求めた。
武術・太極拳と気功の類似点は
”導引”と呼ばれる運動効果、及び自己鍛錬法であること。
下腹(丹田)を引き締め、腰を落とすこと。
姿勢の保ち方は、ほとんど共通である。
太極拳と気功の類似点は
動作は「円運動」で行う。
動作はゆっくりと、リラックスして行い、持久力を必要とする。
心静かに、呼吸もゆったりと行う事が要求される。
健康太極拳・気功太極拳と呼ばれるものものは
太極拳の動作を簡略化し、誰でも動作しやすいようにした健身法である。