高高度飛行中の飛燕(三式戦) 航空機のエンジンは空冷か、液冷か
何れの国の軍も迷っていた問題であった。空冷は整備、被弾に強いと考えられたが
液冷は高空性能が期待でき、飛行機正面の投影面積が小さく出来るため空力抵抗が小さくできる利点がある。
欧州の有名戦闘機であるメッサ−シュッミト、スピッツファイヤー、米軍のP−40
等は液冷あった。一方日本軍は零戦を始めほとんどの機が空冷エンジンを搭載していた。米海軍も
主力のグラマンは空冷であった。そのような背景の中、川崎重工はドイツからライセンスを買い
液冷エンジンを搭載した飛燕を完成させた。残念ながら外地での整備、部品供給は困難を極め
期待通りの活躍は出来なかった。しかし内地に温存された部隊は整備能力も高く、部品供給も
問題が無かったため、その高速性、高空性能を生かし多いに活躍をしたといわれる。
Hasegawa 1/72 川崎キ-61 三式戦闘機T型丁 飛燕