かすかに富士が見える相模湾を南下する戦艦長門。右舷は金剛型巡洋戦艦、前方は最上型重巡
世界ではじめて16インチ巨砲を搭載し、
浮かべる城として長門、陸奥は多くの国民に親しまれた戦艦だった。
開戦時、山本五十六連合艦隊司令長官より開戦決定を意味する
暗号電文「ニイタカヤマノボレ1208」を択捉島、単冠湾を出撃しハワイに向け東進中の南雲機動部隊に発信したといわれている。
そして又空母赤城を発進した第一次攻撃隊、淵田隊長機より発信された「全軍突撃せよ」を意味する「ト・ト・ト・・・・」
のト連送を、更に「我奇襲に成功せり」を意味する「トラトラトラ」を6000キロの距離を隔て直接受信した。
戦艦長門は人類の海戦史上かつて無い大規模空母機動部隊に6000キロ彼方から攻撃を命じる舞台となった。
自ら演じたその舞台は、皮肉なことに自らの存在意義に幕を引く舞台ともなった。
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