宿毛湾沖を最大戦速で航行する大和
強風下、荒れる波浪もものともせず進む大和の勇壮な姿。 長門型、伊勢型などの古いタイプの戦艦とは又違った重厚さを感じさせる。しかし太平洋戦争ではその雄姿をもって 敵艦隊を恐れさせる機会を持つことなく、昭和20年4月沖縄特攻で短い生涯を閉じた。 その状況を詳細に記した戦記文学の最高峰の一つとして有名な学徒出身の吉田 満、作「戦艦大和」の締めくくりの文は ”今なを埋没する三千の骸、彼ら終焉の胸中果たして如何”と記されている。 しかし復員後すぐに書かれた最初の原本である「戦艦大和ノ最期」の締めくくりの文章はまさに苛烈な戦に全てを賭けた 兵士の心情そのものと思われる ”至烈ノ鬪魂、至高ノ練度、天下ニ恥ヂザル最期ナリ”との事である。

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