2007年の回想

尚、本情報の利用に関する責任は、当方では一切関知いたしません。


2007年の相場は、堅調に展開すると予想された。
亥年は、戦後、株価が下落した例が無いという。

が、実際はそう甘くはなかった。。。

当初、春先には、電力株が好調だった。
電力株の構成比率が高いため、運用成績は好調。

その後、バルチック海運指数の急騰により、海運株が軒並み好調。
海運株の構成比率も高いため、運用成績は絶好調。

2007.6.6(水)には、昨年末からの成果 +14.33746266%を記録した。

海運株が若干下げたときに、ちと調べてみると、バルチック海運指数に依存せず、好調な実態が見えてきた。
そのため、少し下げたときに追加して、全力投球に近くしていった。

この頃、ニューヨーク市場では、サブプライム問題に端を発した信用不安が見え隠れしている。

今年中盤には、信用口座を開設した。
急落時に、売りを建てて望む予定だった。
基本は、つなぎ売りで、現金余力がなくても、現渡しで対応可能な計画だった。

が、ここで、現金余力がなくても、信用買いが可能で、上昇局面では、そこそこ稼げる。
デイトレのつもりでも、損切りをせずとも、堅調な海運株なら、持ち越しても問題ないと考えていた。

が、中間決算の後、海運株の暴落が始まる。
本来、ここで、信用売りで臨むべきところだったのだが、業績堅調と見ていたため、反落は一時的で、すぐに戻すと考えたため、売りは建てず、追加すらした。
本来の業績は、2008に入っての決算発表のように堅調で、読みそのものは正しかったわけだが、市場がそうは判断していないから下落は進む。

その上、11月から、市場全体が下げ始め、海運株も、引きずられてゆく。
結果的には、どの段階でも、売りを建ててほっておけば、そのまま利益になったわけだが、業績想定と、低PER値は、いつ反転してもおかしくないことを示しており、祈る気持ちで目で追うしかなかった。

市場では、サブプライムローンに端を発した金融不安が世界経済を脅かしている。

信用分の処理には、もうひとつ問題があった。
もともと、現金が少ない状態で、開始している。
株券があるから、当面の資金余力はあったわけだが、建玉に含み損がでたとき、清算すると現金が必要となる。
ここで、他の預金からまわすことを想定していないから、損切りができない。
さらに下落すれば含み損が増える。
その上、市場全体が下落すると、担保としていたすべての株券の資産価値が減少してゆくから悲惨だ。
結局、追証発生前に、随時預金をシフトした。
金利の低い預金がぱらぱらあったおかげで、これをちまちま投入することとなった。
ちまちま、すなわち、浸水分を補うだけで、反発余力までは手が回らなかった。
最終的には、2008.1に大規模に投入するまで、最低限度の資金余力を保つだけの運用が続いてしまった。
まあ、この時期に、なまじ余力をつけて、問題を拡大するよりはよかったわけだが。。。
そして、相場は、亥年の通例を違え、下落して引ける。
7のつく年は、下げて終わるという話は、この段階で聞こえてきた。。。

2007.12.21(金) 昨年末からの成果 -14.38057443% を記録した。
約半年で、約-30%となったわけである。
一時、日経平均に対して、+10%を超える運用成果を出していたが、すっ飛んでしまった。


そして、2008に入っても相場は底が見えず、2008.1.22(火)には、2007年末からの成果 最悪の-19.05510315%を記録している。
通算で、-50%に近い状態を示している。

・市場の視点を読めなかったこと。
・信用口座の運用を拡大しすぎたこと
・亥年の通説を信じすぎたこと。
などが災いとなったわけである。




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新規作成日:2007年2月8日/最終更新日:2007年2月8日