金融研究所

低迷する日本経済、超低金利時代の対策を研究してゆきたいと思います。


注意事項をはじめに読んでください。
尚、本情報の利用に関する責任は、当方では一切関知いたしません。


その昔、定額貯金に10年預ければ、金額が2倍になる時代があった。
郵便局の定額貯金の最高利率は8%、その前後でも概ね6%が一般的であった。
が、バブル期直前から低金利化が進行し、4%、3%と順次低下。
この時期株価は高騰したが、やがてバブル崩壊を迎え、日本経済は氷河期を迎える。
株価低迷に加え、預金金利など、これでもかと言わんばかりに小数点に「0」がつく。
あまっさえ、金融自由化の名の下、金融機関も平気で倒産する時代がやってきた。

財産や預貯金と公言できるほどの額面はないにしろ、少しでも効率よく運用したいものだ。

バブル期前は、額面割れの転換社債が面白かった。
当時の定期預金の金利は3%を割り始めていた。
ここで額面割れの転換社債も、額面で償還することから、償還差益とのトータルで、比較的高利回りをとることが出来た。
もっとも、バブルの後遺症で、償還できない銘柄も発生し、現在では銘柄も少ない。

預貯金は基本的に元本保証だが、この低金利時代、全くお話にならない。
1.000,000円で1年間、0.030%では、300円にしかならず、しかも税引き後は240円しか残らない。
それでいてATMの時間外手数料は105円もぶったくる。

少しでも面白いことを考えるなら、証券投資や外貨しか残っていない。
が、投資はリスクが伴う。
ハイリスクハイリターンとか、ローリスクローリターンとか言うが、ハイリスクノーリターンでもある。

損しないためにはどうするか。
原則論は、買値より安く売らなければ損はしない。
買値より安く売るから損をするのだ。
もちろん、倒産など、ゼロになるリスクは潜在するが。
安く売らないためにはどうすればよいのか。
高い値で買わず、また、高くなるまで待てばよいのである。
が、ここで投資家の致命的な事情もある。
短期資金、すなわち、投資期間が限定されている資金で投資を行う場合に問題がでてくる。
たとえば一ヶ月後に必要なお金を、その間に運用しようと考える場合。
一ヶ月後に値上がりしていれば良いのだが、値下がりした場合に困ってしまう。
永久的な余裕資金であれば、値上がりするまで待っていれば良いのだが、何らかの支払いに当てる場合は一旦清算しなければならない。
決済すると言うことは、ここで損益が確定してしまうと言うことである。

かつてジャパンラインと言う会社があった。大同海運と日東商船が合併した会社だ。
大型株で、100円から120円の間を推移していた。俗に言うボックス相場である。
当時は中学生くらいなので、証券投資など考えもしなかったが、100円のときに買って、120円のときに売れば、利ざやが稼げることは判っていた。
そして、その上下は、何度となく繰り返した。
もっとも、後年、ジャパンラインは山下新日本汽船と合併し、ナビックス海運となったため、株主にとっては予期せぬ清算を迎えることにはなった。



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新規作成日:2005年4月12日/最終更新日:2008年8月18日