寺社造営料唐船
寺社造営料唐船(じしゃぞうえいりょうとうせん)
寺院や神社の修造費を得るため、中国に派遣された貿易船です。1回の派遣でほぼ100倍の利益があったといわれています。寺院や神社は朝廷や幕府の許可を得て、貿易船を仕立て、商人に請負わせていました。鎌倉時代から南北朝時代にかけて、大阪の住吉大社、京都の東福寺と天龍寺、そして鎌倉の建長寺(けんちょうじ)・勝長寿院(しょうちょうじゅいん)・鎌倉大仏、さらに称名寺(しょうみょうじ:横浜市金沢区)などの造営料唐船が派遣されました。
- 造営対象寺社 / 出発 / 帰国
- 称名寺 / ? / 徳治元(1306)年
- 東福寺 / ? / 元亨3(1323)年(沈没)
- 建長寺・勝長寿院 / 正中2(1325)年 / 嘉暦元(1326)年
- 鎌倉大仏 / 元徳2(1330)年 / ?
- 住吉神社 / ? / 元弘3(1333)年
- 天龍寺 / 康永元(1342)年 / ?
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新規作成日:2002年2月7日/最終更新日:2002年2月7日