陸上自衛隊の沿岸作戦
陸上自衛隊は、我が国本土の、最終防衛部隊である。
渡洋してくる外敵に対しては、主として航空自衛隊が空からの、海上自衛隊が海からの来襲に対処する。
が、最終的にやってくる敵部隊に対しては、陸上自衛隊が対処する事になる。
もちろん、これは、独力という意味ではなく、各種情報伝達を含めて、陸海空自衛隊が一致協力した上と言う事は言うまでもない。
以下に、海上自衛隊の艦艇部隊、航空自衛隊の支援戦闘機部隊の防衛をかいくぐって来襲してきた敵上陸部隊に対する、戦闘を考えてみよう。
敵部隊が来襲するにあたり、その揚陸艦艇を攻撃するのは、88式地対艦ミサイルである。
その発展型が、ASM-1、SSM-1Bとあるように、アメリカのハープーンに準じた、ミサイルである。
射程約100kmを超え、内陸部からの射撃も可能である。
対処にあたるのは、陸上自衛隊 地対艦ミサイル連隊である。
12式地対艦ミサイル
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88式地対艦ミサイル
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実際の上陸を阻止するに際して有効なのは、上陸地点における障害である。
上陸用舟艇が揚陸可能な海浜は、遠浅ではない海浜である。
が、近年のLCAC型の揚陸艇は、海面下の構造に依存しない為、海浜さえあれば、揚陸可能である。
これに対して、海浜に、土塁や鉄条網などを設置して、上陸部隊の阻止が行われる。
また、水際地雷も敷設される。
海洋部の機雷敷設は、海上自衛隊の掃海母艦や航空機が行うが、海浜部においては、陸上自衛隊 94式水際地雷敷設装置により、行われる。
これらを運用するのは、陸上自衛隊の施設部隊である。
水際地雷
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上陸戦が始まった場合、水際での阻止戦闘が行われる。
78式対戦車対舟艇誘導弾、96式多目的誘導弾などにより、上陸用舟艇等への攻撃が加えられる。
78式対戦車対舟艇誘導弾
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96式多目的誘導弾
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この後、海浜に展開した敵部隊を迎え撃つのは、通常の陸上自衛隊の戦闘部隊である。
参考
陸上自衛隊 地対艦ミサイル連隊
陸上自衛隊 94式水際地雷敷設装置
新規作成日:2003年4月22日/最終更新日:2016年10月24日