推進器
- 櫓(ろ)、櫂(かい)
基本的に手漕ぎ。
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- ロープ
川の両岸に張ってあるロープの間を、ロープを手繰りながら移動する方式。
- 帆
マストに布を張って、風により推進する。
⇒ 帆船の種類
- 外輪
水車を、船尾か、両舷側に装備するもの。パドル面が、過半数水面上にあり、効率が悪い。櫓を継続的に動かす事から考えられた方式。
パドルボート、外車 とも言う
蒸気機関が発明された19世紀に用いられ、最近では、河川湖上遊覧船などに用いられている。
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- スクリュー/プロペラ
水面下に装備され、羽根が常時水を押すので効率が良い。
キャビテーションを防ぐ為に、スキュード、ハイスキュード・プロペラも使われる。
元来、2軸と言うと、スクリュー軸が2本ある事を言う。
二重反転式は、魚雷などで用いられる。
外輪船の外車に対して、水面下で見えないことから、暗車 とも言う
一般に、固定ピッチだが、可変ピッチのものもある。
スクリュー
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スクリュー
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スクリュー
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ナカシマプロペラ(株) / スクリュープロペラ
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南極観測船ふじ スクリュー軸
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⇒ キャビテーション
- 可変ピッチプロペラ
CPP Controllable Pitch Propeller
翼角を変更することができるため、推進軸の回転を一定のまま、推力ゼロや、後進をかけることができる。
機関、もしくは変速機による変換、逆転をかける必要が無いため、極めてスムーズに推力の変更が可能である。
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- CRP Contra Rotating Propeller
IHI-MU開発による、電気式二重反転プロペラ推進システム。
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- シュナイダープロペラ
フォイト・シュナイダー・プロペラ(V.S.P) Voith Schneider Propeller
船尾に設置されたシュナイダープロペラにより、推進力を得るもの。
また、翼角制御により、舵の役目も果たす。
タグボートなどに利用される。
下の図(の上2枚)はイメージで、ちと正確ではないので修正中。
翼角制御は、回転軸の中心位置の変更によって行われ、翼角は、回転軸に対して常に直角を取り、結果、推進方向が変動できる。
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⇒ シュナイダープロペラ
- コルトノズル
船尾に設置されたコルトノズルにより、推進力を得るもの。
また、噴射制御により、舵の役目も果たす。
タグボートなどに利用される。
- 推進ポッド
船尾に設置された推進ポッドにより、推進力を得るもの。
また、噴射制御により、舵の役目も果たす。
タグボートなどに利用される。
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- ウォータージェット、ポンプジェット
水をポンプにより汲み上げ、噴出する方式。
また、噴射制御により、舵の役目も果たす。
高速艇、魚雷などに利用される。
ポンプによる水流は一定方向のため、後進時は、ノズルにより噴出方向を調整して逆進させる。
ウォータージェット
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石垣 ウォータージェット
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右はリバース状態。
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- (水上)プロペラ
水上部分に設置されたプロペラにより、飛行機の如く推進力を得るもの。
エアクッション艇、高速艇などに利用される。
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- 超電導電磁推進
まだ実用段階に至っていないが、フレミングの法則による、推力の創生により、動力とする。
超電導電磁推進船ヤマト-1搭載推進装置
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超電導機関 模型
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- キャタピラー
小説「レッドオクトーバーを追え」に出てくる、潜水艦用の推進装置。キャタピラーその物は架空の物だが、理論的には、まだ実用化されてはいないが、超伝導方式による、新時代の推進装置。
- リム駆動
防衛装備庁が開発中の推進方式。
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シャフト
機関室 シャフト
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シャフト
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ジョイント
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スクリューシャフト
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鯨類捕獲調査船(母船) 日新丸
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プロペラの回転数
艦艇のガスタービン機関等では、12.5kt程度までは100rpm、それを超える速力では最大約250rpmまでとなっている。
12.5kt程度以下では、プロペラシャフトの回転数は一定のままで、可変ピッチプロペラによって推進効率を変動させて速力を調整する。
12.5kt程度以上では、エンジン出力を増加させてプロペラシャフトの回転数を上げて速力を発揮する。
新規作成日:2004年1月15日/最終更新日:2017年2月4日