艦船写真の写し方(橋上撮影)

出入港時の写真を、一連の流れとして見た。
同一船舶なので、比較がしやすいと思う。
好みのアングルを模索して頂きたい。
尚、多数の画像を掲載する為、個別の画質・色彩は粗い物で妥協した。アングルの比較という事で、見て頂ければ幸いである。

撮影場所は、東京港のレインボーブリッジである。
ここは、晴海埠頭や、IHIへの入出港船舶を、航空写真のように写す事の出来る名所である。
2002.3.31を以って、IHIが横浜へ移転統合された為、IHIへの入出港船舶がなくなってしまったのは残念である。
地上から撮影する場合は、撮影ポイントを定めたら、あとは、単に、目的の船舶の航行らより、アングルが決定されるが、橋からの撮影の場合、橋の上のどの位地から写すか、また、船舶の航行する航路はどこかなど、変動要素が大きい。
尚、季節と時間によって、橋桁の影が、航行する艦船と被る場合があるので、注意が必要である。
ここでは、橋上から写しうる、幾つかのパターンを分析してみたい。

出港1

晴海埠頭沖より、レインボーブリッジをくぐって出港する姿。
レインボーブリッジ ノースルート、台場寄りより撮影。
午前中で、太陽は、本船の左舷側。順光。
カメラはF801S、F601。レンズは、100-300mm、28-70mm。
この船の初めての俯瞰写真なので、無難な位地とした
対象の船舶は、橋の手前で左に舵を切りながら航行する。午前中は、左舷側から日がさすので、ベストポイントは、左舷を狙う位地だ。右舷を狙おうとすると、逆行気味に加え、当初は暫く真正面しか見えず、舵を切った後は、急激に左舷を見せながら航行し、あっという間に橋に差し掛かるので、あわただしい撮影となる。

遠距離の場合、無理に望遠に拘っても、手ぶれなど問題が有る。
そこで、背景と絡めて撮ると、このようになる。
背景のビル群を入れる為に、基本的に、縦位地にしてみた。
背景のビルや煙突など、微妙に印象が変わる。
また、行き交う船舶や、航跡など、ないほうが好ましいが、ある場合、航跡だけと、その船舶が映り込むのと、結果的にどちらが良いだろうか。
back, back, back, back, back, back, back,
横位地だと、背景のビルが切れる。
back, back, back,
この辺から、船のみの撮影。
100-300mmの、300mm寄り。
back, back, back, back, back, back, back, back, back,
100-300mmの、100mm寄り。
この後フレームアウトするので、レンズ交換が必要となる。
この前後のカットが、全景写真として、最も大人しい物ではなかろうか。
撮影位地を、更に航路よりに取れば、更に圧縮感が増し、航路より離れれば、更に大人しい物になって行く。
back,
今回は、2台目のカメラに28-70mmで直ちに対応。1台のカメラで、レンズ交換する時間がなくもないが、ベストチャンスを失うリスクは潜在する。
70mm寄り。
back, back, back, back, back,
背景を絡めてみた。
今回28mmでは、船体を切らない様にすると、背景の市街が十分入りきらなかった。
撮影位地を、更に航路よりに取れば、背景をカットしやすく、航路より離れれば、背景を絡めやすくなる。
back, back,
広角側では、手前が大きく写るので、船首部が、異様に巨大化して写る。
この先、船首から、橋の下に隠れて行く。
舳先の影に注意。この影は、橋桁のもので、この時はあまり海面にせり出していない位置関係だが、季節や時間帯によっては、かなり海面に乗ってくる。冬場の夕方など、影が長い。
back,
2台のカメラを使用すると、適宜、アップも撮れる。
back, back,
船首が、橋の下に隠れても、部分アップは撮れる。
back,

入港

東京西航路を、レインボーブリッジをくぐって入港する姿。
レインボーブリッジ サウスルート、芝浦寄りより撮影。
午後で、太陽は、本船の左舷側。半逆光。
カメラはF801S。レンズは、100-300mm、28-70mm。
二度目の俯瞰写真なので、多少印象的な位地とした


100-300mmの300mm寄り。正面だが、まだ距離が有るので、圧縮感が薄い。
back, back, back, back, back,
今回、撮影場所を少し撮影場所を移動し、正面を外し、斜めになるようにした。
back, back, back, back, back, back, back, back, back, back, back,
100-300mmの、100mmレンジ。この先、フレームアウトするので、レンズ交換が必要となる。
back,
28-70mmの70mmレンジ。
今回は1台のカメラでレンズ交換。為に、中間のアングルは撮影できない。
back, back, back, back, back,
この位置関係では、背景の台場が半端に映り込む。
撮影位地を、更に航路よりに取れば、背景をカットしやすく、航路より離れれば、背景を絡めやすくなる。
また、右側の航跡に注意。これは、伴走のタグボートの物で、本船との位置関係を見極める必要が有る。
back,

出港2

晴海埠頭沖より、レインボーブリッジをくぐって出港する姿。
レインボーブリッジ サウスルート、台場寄りより撮影。
午後で、太陽は、本船の左舷側。半逆光。
カメラはF801S。レンズは、28-70mm、100-300mm。
三度目の俯瞰写真なので、後方からとした。


橋をくぐって現れた段階では、船首部のみであるが、アップが撮れる。
back, back, back, back, back,
この位置関係だと、背景に市街が入る。
back, back, back, back, back,
背景に埠頭が半端に映り込んでいるが、船の位置関係と、難しい所だ。
back,
今回、更に撮影場所を移動し、順次、真後ろの位地を狙って行く。
back, back, back,
28-70mmの、70mmレンジ。
back,
100-300mmに交換。順次ズームイン。
back, back, back, back, back, back,
100-300mmの300mmレンジ。既に距離が有り、圧縮感はない。
back,



戻る TOPに戻る

新規作成日:2001年5月4日/最終更新日:2002年3月30日