艦船写真の写し方(プリント)

プリント

写真は少しでも綺麗にありたい。
しかし、こと、船の写真はなかなか難しい。
これは、写真の被写体としてマイナーな分野であることにも起因している。
特に、ラボで大量処理される場合、極めて不本意な場合も多い。
フィルムスキャナーで処理すると、これほど綺麗に写っていたのかと感心することも多い。
これは、RBGで表される光の3原色のバランスが正しく再現されていない為でもあるのだ。

プリントの裏に、NNNN とか、N,1,-2,N というプリントを見たことがあるだろう。
ラボの処理時の、補正状態を記録したものだ。
NNNNは機械の補正はゼロで、それ以外は、明るさや、色調(RGB)で、補正が入っていることを示している。
本来の結果を見るためには、補正ゼロのNNNNのものを見たいわけだ。
逆に、プリント結果が鮮やかでも、NNNNでない場合は、補正の結果としてその状態があるわけだ。
色調がおかしかったりする場合は、この補正が正しい結果となっていないことが多いのだ。
どれかの色がかぶっている場合、それを補正すれば鮮やかになるということである。

もっとも、機械で自動的に処理されるため、あるいはコスト的に量産品質&価格の場合、それに甘んじるしか無いのだが、オペレータにより補正が出来る場合は、改善の余地がある。
また、「この一枚」と言う場合は、手焼き指示とすれば、価格は高いものの、見事な色再現が期待できる。
この場合も、あらかじめ色見本などにより指定しておけば、おかしな色になることもなく、また、やり直しもしてもらえる。

カラーバランス例
ここに一つの実例をお見せしよう。
10月の天気のよい日に順光の条件で撮影したものに対して、RBG各色、1段+(プラス)、−(マイナス)のトーンカーブの補正をしてみた。
どの方向が好みかの問題もあるが、別の方向に補正されると、色が狂うということだ。

-Blue(+Yellow).       +Red(-Cyan).
Dsc_1940-B. Dsc_1940R.
Dsc_1940G. Dsc_1940. Dsc_1940-G.
+Green(-Magenta).       Normal.       -Green(+Magenta).
Dsc_1940-R. Dsc_1940B.
-Red(+Cyan).       +Blue(-Yellow).



2004.2.19/23/3.5 写真プリントの試験
デジタルデータによる、写真プリントを試してみた。
写真プリントも、機械によって自動調整が働くものがあり、結果もばらばらとなった。
また、ホームページに掲載するに当たり、写真プリントの結果をスキャナーで取り込むという動作が入るので、正確な写真プリントの状態を表現できているわけでは無いのだが、ある程度の傾向は表しているようだ。
「反射率18%のグレー」のヒストグラムから解かるように、全般に0.7EVアンダーになっている。
トリミングについても、元データのサイズや縦横比と機械処理により、さまざまである。
今回の元データは、2000 x 1500 で、D100のサイズ比(3008 x 2000, 2240 x 1488)とは若干異なる。
以下、「カラーチャート」を写真プリントし、フラットベッドスキャナー Canon Scanner CanoScan FB636U による高画質カラーでの、スキャン結果とヒストグラム。/右は、スキャン対象の元データ。


色再現の模索
画像の補正




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新規作成日:2004年3月3日/最終更新日:2004年3月20日