艦船写真の写し方(ボケのお遊び)

ある雑誌に面白いものが載っていたので試してみた。

原作は、虫眼鏡のレンズを1枚使用し、☆型の固定絞りを加えて、筒にはめ込んだものだった。
その規格で作成するには、マウントを用意したり、また、ピントが自由に合わせられないなどの事情があるので、独自にやってみることにした。

方法は、レンズに、☆型の開口部、すなわち、☆型に切り抜いた遮光板をつけるものである。

前玉の前面につけるものは、フィルターの先に嵌めればよいので、簡単だが、試験の結果、効果がまったくなかった。

レンズの中間に嵌めるわけに行かないので、後玉につけることになるのだが、いい加減な構造だと、カメラ本体のミラーアップ機構と干渉し、故障のもとだ。

当初、常用のレンズ トキナー ATX280 28-80mm/F2.8につけようとしたが、とりあえず、レンズ トキナー AF287 28-70mm/F2.8-4.5で試すことにした。

果たして第一次試験。
一応それらしく出た。
Dcim0817/DSC_0032. Dcim0817/DSC_0033. Dcim0817/DSC_0034. Dcim0817/DSC_0035.
f4.8 左から、8", 1", 1/10, 1/10
十分露光してしまうと、効果が薄れるようだ。


実施に撮影。
広角側にすると、後玉が後方に寄る為、カメラ本体のミラーアップ機構と干渉する危険がある。
また、現場のあわただしさもあって、初期の成果は得られなかった。
ピントが合ってしまうと、効果はまったくでない。
Dcim0820/DSC_0525. Dcim0820/DSC_0530. Dcim0820/DSC_0531. Dcim0820/DSC_0532. Dcim0820/DSC_0533. Dcim0820/DSC_0534. Dcim0820/DSC_0535. Dcim0820/DSC_0536.

実施に撮影。レインボーブリッジ
Dcim0919/DSC_4344. Dcim0919/DSC_4347.

調査結果として。
・ピントがあっていない部分に効果。
・絞りは開放側。
・広角側より望遠側の方が効果大。
・背景は出来るだけ遠方であるべきこと。
・主要被写体は、極めて接近すべきこと。
・ピントを合わせるべき主要被写体は、2.5m以内たるべきこと。
・オート露出の場合、開放測光機能の関係から、取り付けた遮光板により、1絞り分減光されるわけで、そのままの測光値では、その分明るく、すなわち飛んでしまう。


再度試験。
望遠側にするとドアップになるし、室内だと背景の点光源とのスパンが取れない。
やはり位置関係などの制約が多いと、想定する効果は得がたいものだ。
Dcim0852/DSC_0104.

ふと、50mm/F1.8 のレンズがあったので、2号機を試作した。

果たして試験。
一応それらしく出た。
Dcim0868/DSC_1108. Dcim0868/DSC_1109. Dcim0868/DSC_1110. Dcim0868/DSC_1111. Dcim0868/DSC_1112. Dcim0868/DSC_1113.

実施に撮影。
単焦点レンズなのでドアップになるし、やはり位置関係などの制約が多いと、想定する効果を得るのは難しい。
Dcim0869/DSC_1303. Dcim0869/DSC_1304. Dcim0869/DSC_1305. Dcim0869/DSC_1306. Dcim0869/DSC_1307. Dcim0869/DSC_1308. Dcim0869/DSC_1315. Dcim0869/DSC_1316. Dcim0869/DSC_1317.

実施に撮影。レインボーブリッジ
距離が取れればまったく問題なし。
Dcim0919/DSC_4344. Dcim0919/DSC_4347.

実施に撮影。2004.6.13 晴海ふ頭の艦船
ピントが合うに従ってボケ効果も小さくなる。
Dcim1001/DSC_2133. Dcim1001/DSC_2134. Dcim1001/DSC_2135. Dcim1001/DSC_2136. Dcim1001/DSC_2137. Dcim1001/DSC_2138. Dcim1001/DSC_2139.

実施に撮影 2004.6.25
主要被写体との距離が開くに従ってボケ効果も小さくなる。
Dcim1020/DSC_2848. Dcim1020/DSC_2849. Dcim1020/DSC_2850. Dcim1020/DSC_2851.

実施に撮影。2004.7.9 晴海ふ頭の艦船
合焦点、3m、1.5m、1m、0.7m、0.45m、0.35m。 ピントが外れるに従ってボケ効果も大きくなる。
Dcim1054/DSC_4465. Dcim1054/DSC_4466. Dcim1054/DSC_4467. Dcim1054/DSC_4468. Dcim1054/DSC_4469. Dcim1054/DSC_4470. Dcim1054/DSC_4471.

撮影データ
D70の場合、現有の外付けストロボがTTL調光しない為、
NikonD70, ASA200, +0.3, Aモード, f1.8, (+1/16 FL)
となるが、開放絞りのため、(+1/16 FL)でも強すぎ、照かってしまう。
Dcim1019/DSC_9028. Dcim1019/DSC_9029.
少し外せばよいかと思ったら、明暗が出てしまう。
うまく行かない。
Dcim1019/DSC_9055. Dcim1019/DSC_9051.

が、レンズも小型で内臓ストロボでもけられる事は無いので、
NikonD100, ASA200, +0.7, Aモード, f1.8, (-1.7 FL)
としたら、ある程度グッドだ。
(-1.7 FL)としたのは、主要被写体の占有面積が小さいため、発光量が過度となるのを押さえるためである。
Dcim1020/DSC_2837. Dcim1020/DSC_2834.

ふと、☆が多すぎて、絞ると見やすくなったので、調子こいて写していたが。。。
ある程度絞ると。。。☆の端を、絞り込んでしまって、☆でなくなる。。。

f1.8, f28, f4, f5.6
Dcim5570/DSC_2747. Dcim5570/DSC_2748. Dcim5570/DSC_2749. Dcim5570/DSC_2750.
Dcim5570/DSC_2754. Dcim5570/DSC_2753. Dcim5570/DSC_2752. Dcim5570/DSC_2751.
Dcim5570/DSC_2755. Dcim5570/DSC_2756. Dcim5570/DSC_2757. Dcim5570/DSC_2758.


今度はハート


さて、お星様も好調なので、第二段に打って出た。
今度はハート。
ただ、星の場合は上下左右が傾いてもあまり気にならないが、ハートは横向くとおかしいだろう。
と、斜め45度にしておけば、カメラを横にしてもオッケーじゃん。(^_^)v
星でばっちりなんだから、形をハートにすればオッケーじゃん。と思ったが・・・
果たして第一次試作。
大きく開けすぎたのか、全く効果なし。
第二次試作。
小さくしたら、ハートの形に見えてこない。
うーん、難しい。
果たして第三次試作。
形を強調してみた。
ある程度に見えもするし、見えなくもあり。
ま、これで実施確認。


実施に撮影。2005.3.18
Dcim1597/DSC_8391. Dcim1597/DSC_8393.
一応、ハートとも見えるが・・・


という事で、現地改良。
実施に撮影。2005.3.18
Dcim1597/DSC_8407. Dcim1597/DSC_8411.
だいぶそれらしくなったが、やはり星ほど鮮明には行きそうもないようだ。



今度は汎用試作
ハートはなかなか好評だが、次のリクエストも聞こえてくる。
ということで、汎用化を試作。
枠を共通化して、形だけのバリエーションをこなそう。
必要に応じて現地追加もできるぞ。


簡単なリボン(or ちょうちょ)
実施に撮影。2005.3.20
Dcim1602/DSC_8636. Dcim1602/DSC_8655.
ガーン、AFがロックしないー。今までのパターンと違い、中央が暗いためのようだ。
ピンボケ多発。
おかげでキャッチライトにも反映するぞ。


急遽、現地で工作。
結び目リボン
実施に撮影。2005.3.20
Dcim1602/DSC_8677. Dcim1603/DSC_8767.
それでもAFがロックしない場合がある。


調子に乗って色々写していたが、現場での交換も面倒だし、慣れてくると面白みも減ってきて、結局☆に収束していた。
と、リクエストが聞こえた。
♪だという。
「思いつきで言うのは簡単だが、物理法則ってものがあるんだから無理だろう」と思ったものの、汎用化の効用から試すのも比較的楽なのでやってみた。

実施に撮影。2005.10.22-11.6
Dcim2240/DSC_8172. Dcim2248/DSC_8189. Dcim2248/DSC_8193. Dcim2248/DSC_8207. Dcim2255/DSC_8238.
やはりAFがロックしないー。中央を含め暗いためのようだ。
今時MFで近距離のフォーカスなんて・・・、ピンボケ多発。
3枚写してようやく一枚か。
主要被写体との距離が開くとなかなか厳しいのだが、点光源であれば、縮小画像は別にして、普通のプリントサイズにするとある程度オッケーだ。



汎用試作 増強
パーツが亡失したりしていたが、その復旧を含めて増加試作。



Dcim5901/DSC_3599. Dcim5901/DSC_3585. Dcim5901/DSC_3586. Dcim5901/DSC_3587.

ハート
Dcim5901/DSC_3600. Dcim5901/DSC_3588. Dcim5901/DSC_3589.

リボン
Dcim5901/DSC_3601. Dcim5901/DSC_3590. Dcim5901/DSC_3591.


Dcim5901/DSC_3602. Dcim5901/DSC_3592. Dcim5901/DSC_3593.

ミッキー
Dcim5901/DSC_3603. Dcim5901/DSC_3594. Dcim5901/DSC_3595.

キティ
Dcim5901/DSC_3598. Dcim5901/DSC_3596. Dcim5901/DSC_3597.

詳細分析編
艦船写真の写し方(基本編)
艦船写真の写し方(応用編)
艦船写真の写し方(人物撮影)
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艦船写真の写し方(被写界深度)
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新規作成日:2004年4月3日/最終更新日:2010年4月6日