熊 本 地 震  現 地 写 真 ル ポ   藤 田 観 龍 2016.4.29掲載

熊本地震は2016年4月14日に始まり、14日と16日には、益城町では震度7を2度記録。住宅の被害が5300戸、全壊1500戸を越えている。震度一以上の地震が14日から現在(26日)までに960回を超え毎日活発な地震が続いている。
 地震による死者は益城町20人と西原村や南阿蘇村など、49人が犠牲に。南阿蘇村では不明1人の捜索が続いている。現在も熊本・大分両県で5万人が体育館や学校など600ヶ所での避難生活が続いている。余震の不安から住まいに帰れず運動場や駐車場などでの車中泊を続ける住民が各所で多く見られる。
 今回の地震は熊本の日奈久断層帯と布田川断層帯の二つの活断層が浅い所で動いたことが震度7の大きな被害につながったと見られ、さらに断層の誘発・余震が心配されている。震災での関連でも10数人が亡くなっている。体育館や車中などでの非難生活の長期化では食事も、おにぎりやパンなどを受け取るには避難所での長い列に朝昼夕と並ばねばならず高齢者には負担です。益城町をはじめ地震で全壊した住宅などが軒並み見られ、地震の被害を受けた家屋には雨よけのブルーシートが覆われた光景が多く見られます。(藤田 観龍)






 1 ▲ 4月19日〜22日熊本県益城町をはじめ西村、セスナ機での空撮。南阿蘇村の大規模な土砂崩れ現場、益城町の畑に現れた地震による活断層の地割れや、ブルーシートに覆われた住宅、国の特別史跡の熊本城の被害。石垣や屋根の瓦が落下し修復には10数年かかる模様。住宅の倒壊は地震の激しさが伺える。益城町で19日と20日。



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 2 ▲ 朝食の列に並び避難者、パンにおにぎりを受け取る・益城町・広安小学校で20日。地震での避難者であふれる、益城町保健福祉センターで20日朝。

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 3 ▲ 2枚。熊本地震の余震が続き住まいに帰れず、車中泊をする被災者。エコノミー症候群が心配されている。益城町の「グランメッセ熊本」の駐車場。20日。

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 4▲ 2枚。地震で倒壊下ブロック塀や、道路のマンホールなどが飛び出したり陥没していた。益城町安永で・20日。

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 5▲ 2枚。熊本地震、震度7で土砂崩壊した山肌、国道57号線が土砂で埋まり、黒川渓谷に架かる全長200bの阿蘇大橋も崩落した現場。南阿蘇村・22日。セスナ機から空撮。

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 6 ▲ 空撮2枚。地震で屋根が壊れた住宅や店舗の建物には雨避けのブルーシートが掛けられていた。益城町・22日。国の特別史跡の熊本城(熊本市)は石垣や櫓が崩壊し、国重要文化財6棟が全半壊し天守台の瓦はほとんどが落下していた。修復には10数年架かるとか。

 7 ▲ 震度7の熊本地震で畑に出現した活断層の割れ目が…

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