趣味の英語  20

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関係代名詞から抜け出せなくなりました。

もう少し関係代名詞をやりましょう。

今日のは、ちょっと難しいです。丸暗記は、いざとなると、いつでも不安がともない

ますが、理論が分かれば、英語に自信が付きます。

次の日本語の文を見てください。

  あの屋根が赤い家は私のおじさんの家です。

これは、余計な修飾語句を取り除けば、

  あの家はおじさんの家です。  もっと修飾語句を取り除くと、家は家です。 

となってしまいます。

それでは説明にちょっと不都合なので、つけたままにしておきます。

この文は 

(1) あの家は私のおじさんの家です。

(2) その家の屋根は赤いです。

の二つの文を一緒にしたものです。

さて、「屋根が赤い家」はどのようにして作るのでしょうか?

これは、もとの文は

    「家の屋根は赤いです。」

となります。

元の文とは、前回、前々回でやりました。

また、この講座の最初の方の形容詞のところでもやりました。

何のことかわからない人は、読み直して下さい。

例のごとく、家を他の語で修飾させて見ましょう。

日本語では、後ろに移動すれば良かったですね。

「家」を後ろに移動して、「屋根が赤い」となって赤い部分が紫の部分を修飾して

いることになります。

英語では逆に前に移動すればよかったですね。

ところが、今回は 「家」 に 「の」 が付いています。これがちょっとくせものです。

家が、家は、家を、家に ではありません。所有格なのです。

所有格の代名詞を使うかまたは of  を使わなければなりません。

所有代名詞と言えば、次に来る名詞と切り離して考えないわけにはいかないのです。

修飾させる時の移動を「家」単独で移動させるわけにはいきません。

又、 of  を使った場合も同様です。 上の場合だったら、

whose house  か または、 of the house  で house  や the house だけを

移動出来ないのです。

必ず一緒に移動させることになります。

もう一つ問題があります。それは、house が (2) の文中で目的格ではないという

ことです。目的格の時は、たんに前に移動して、(1)の house  に代入すれば

よかったのですが、ここではそうはいきません。

で、わざわざ2つの文を用意して、関連付けをする作業をするわけです。

関連付けとは、勿論、関係代名詞を使うということです。

 今度は、英語で、二つの文を出します。

 (1) That house is my uncle's .
 (2) The roof of the house is red.

ここで、勿論、house  は同一物とします。

先ず、the house  をwhich にしてみましょう。すると、
 
  The roof of which is red.  となります。 which  を前に出します。

そして、(1)  の文の house  の後ろに付ければ良かったですね。

ただし、前に of  が付いているので、単独では移動できません。

of which で一緒に前に移動しましょう。

すると、
   of which the roof is red  となりますね。

で、これを(1)の文の house の後ろにくっ付けます。

すると、

   The house of which the roof is red   となり、完成です。

また
  (2) の文で、

   The roof of which is red. のところに戻って、さっきは、of which  だけ

を移動しましたが、、of which は roof に付いているので、これらも丸々一緒に

移動する考え方もあります。of によってこれらの結びつきが硬いと考えるわけ

です。

そう、 the roof of which  を一緒に前に移動しなければならないのです。

あらら、、、全体だと、もうすでに前に位置していますね。もう移動する必要はあり

ません。

最初から前にあるのですから、、、

そして、 (1)の house の後ろに付けます。

すると、

  That house the roof of which is red is my uncle's.  となり、完成です。

今度は、「その家の屋根」を別の言い方で言ってみましょう。

(2)の文が少し違ってきます。

(2)は別の言い方で、

  The house's roof  is red.  の表現もできますよね。 で、ここで

関係代名詞と言えば、whose でしょう? そうです、、、

house's の代名詞として、whose を使いますね。

  whose roof is red   と変えて、前に移動するわけですが、これも最初から

前に位置しています。もう移動する必要はありません。

だから、このまま、(1)の house の後にくっ付けます。

すると、

   The house whose roof is red is my uncle's.   となり、完成です。

なお、原則としては、所有格は物には使わないのですが、関係代名詞では構わ

ないです。

まとめます。

英訳は 

「あの屋根が赤い家は私のおじさんの(家)です。」 を英語に訳すんでしたね。

もとの文は、

      (1) あの家はわたしのおじさんの(家)です。 と
      (2) その家の屋根はあかい(です)。 の二つです。

英語では、

      (1) That house is my uncle's.
      (2) The roof of the house is red. 又は、 The house's roof is red.

(1)と(2)を一つの文にすれば、英訳は完成です。

答えは3つありました。

    A  The house of which the roof is red is my uncle's.
    B  The house the roof of chich is red is my uncle's.
    C  The house whose roof is red is my uncle's.

一番おもえやすいのは、最後の C ですね。

A、B は丸暗記では先ずむりでしょう。

理論で覚えればなっとく出来ますよね。特に B などは the house the roof

と the の付いた名詞が二度続くので理解に苦しむところですが、以上説明

した結果なのです。
このようなこともありうるので覚えておいてください。

今日は、ちょっと難しかったですが、分かりましたか?