趣味の英語 22
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今日は、形容詞と副詞をごちゃ混ぜにした勉強になりそうです、、
a ball in the box で in the box の品詞は?
そう、これは、a ball を修飾しているので、形容詞(句)ですよね。
「箱の中のボール」 ですからね。
でも、これは、もともと
a ball which is in the box
「箱の中にあるボール」ですよね。
which is は which が主語、is が完全自動詞で存在を意味しています。
in the box は場所を意味する副詞句ですね。
勿論、
a ball in the box = a ball which is in
the box
です。
左は,右で which is を省略したものと考えられます。
左では、in the box は 形容詞 そして、右では,
in the box は副詞です。
右は動詞を修飾してるから、副詞です。その動詞が省略されてなくなり、左の
ように名詞に直接付けば、形容詞となります。
しかし、a ball in the box だけを取り上げているから、こう言う説明になる
のであって、ひとたび文章の中に入れば、今度は、その文章の中でどんな役割を
しているかによって、説明も、それぞれの品詞も違ってくる可能性が出てきます。
いずれにせよ副詞句はそのまま形容詞句として使われることもあるので注意して
下さい。
形容詞句はもともとは副詞句だった、ということが出来ます。
(1) I saw a boy in the room.
これは、何と訳しますか?
では、次の文はどうですか?
(2) I saw a ball in the box.
(2) の文では、in the box を副詞と思う人はいないでしょうね。
副詞だったら、「箱の中で」と訳すことになりますからね。
これは、明らかに、形容詞と考えなければいけません。
では、(1)はどうでしょうか?
動詞を修飾する単独の副詞は文の中で、かなり自由に色々な場所に置くことが
出来ます。
句の場合もかなり自由なのですが、置く場所によっては、意味不明になることも
ありますね。大抵は文の後ろの方に置くことになります。必ずしも動詞の直ぐうしろ
ではなくても言い訳です。
(1)の場合だったら、当然 in the room は文の最後に置くでしょう?
と、言うことは、(1)では、in the room は文の動詞である saw を修飾している
と考える方が自然かもしれません。
「私は、部屋で少年を見た。」となります。「部屋で見た」だから、「見た」を修飾し
ているので副詞です。「で」に相当するのが in
です。
この場合は話者も 部屋 にいたことになりますね。
でも、ちょっと待ってください。
家の外から、部屋にいる少年を見た、のかもしれません。
なにしろ、形容詞句は名詞の直後に置かれるのが普通ですから、、
現に、in the room は boy の直後に置かれているので、形容詞かもしれません。
形容詞だったら、「〜で」と訳せません。「〜の」と訳さなくてはいけなくなります。
なのに、全ての語順が全く同じです。
そうなんです。
語順だけでは全く区別が付かないと言うわけですね。
やはり、前後関係から区別するしかありません。
場所や時間を表す副詞は 前置詞 がないものがありますね。
例えば、here とか there とか、あるいは、yesterday や last
night
は前置詞がありません。
では、次のような文を見てください。
Ask a man there.
there は普段は副詞ですから、動詞 ask を修飾していると考えるのが
普通なはずです。
とすると、there は「あそこで」と訳さなければいけません。
これでは、ちょっと変ですね。聞くにはその場所まで行くと思われるから、結果的
には「〜で」になるかもしれませんが、、、
やはり、ここは あそこの人に尋ねてみなさい、と訳したいものですね。
「あそこの〜」となるわけです。
すると、there は形容詞ということになります。
そう、実際、形容詞的に用いられているのです。
即ち、
Ask a man who is there. のことだったわけでです。
ここでは、there はちゃんとした副詞で who
is there 全体が形容詞です。す。
で、who is が省略されたものと考えるわけです。
ところで、形容詞は名詞の前に置かれます。
ここで、名詞の後ろにあるのは、もともと副詞だったのが、形容詞に転用され
ている名残と言うことが出来ます。こう言う時の there
は名詞の後ろに置き
ます。
ただ、このような場合は、大抵どちらの意味に取っても意味はそれ程違わない
場合が多いと思われます。
I saw him at the party yesterday.
これだったら、at the party は パーティで見ただから、「パーティで」は
「見た」を修飾する副詞ですね。
yesterday は 昨日見た で、やはり 「見た」を修飾していると考えて、
副詞と考えるのが普通ですよね。
そう、at the party も yesterday も saw
を修飾する副詞と考えられます。
しかし、これも
the party which was held yesterday で which
was held が省略されたと思えば
、yesterday は形容詞と考えられます。
形容詞だったら、「昨日のパーティ」のように「〜の」で形容詞的に訳すわけです。
でも、どっちの意味に取っても、全体の意味はそれ程違ってはきません。
ついでながら、さっきは which was held を省略しましたが、which
was だけを省略しても
いいですよ。 その場合は the party held
yesterday となります。「昨日行われたパーティ」
となります。この場合は yesterday は 前の動詞 held を修飾しているので、未だ副詞です。
まとめると、yesterday を形容詞と見れば、
「昨日のパーティで彼を見た。」となるし、
副詞と見れば、
「昨日、パーティで彼を見た。」となります。
でも、全体の意味はそれ程違いはありません。
では、同じ yesterday でも
Do you remember the party yesterday ?
だったら、どうしますか?
ここでは、 yesterday は party を修飾している形容詞と取るかないでしょう
?
remember を修飾しているのですか? 昨日は覚えていますか? となってしまいま
すよ。違いますね。で、
昨日のパーティを覚えていますか? となります。「〜の」となっているのでで形容詞
なはずです。でも、形容詞の後ろに置かれているのに注目してください。
普通だったら、
yesterday party となりそうです。形容詞は名詞の前に置かれるのが普通ですから、
でも、こうは言わないようですよ。
yesterday's party とは言いますよ。
所有格はつねに形容詞になりうるからです。
時間の場合は良いけど、普通は、人意外ではあまり ’s は使わないこと
になっています。近頃はかなり破られているようですが、、、
いずれにしろ時間や場所を表す副詞は副詞だった影響を受けて後ろから名詞
を修飾する場合があるということを覚えておいてください。
尚、次のことは慣用で言い方がきまっていますから、覚えてください。
昨夜は last night と言います。
yesterday night とも yesterday's night
とも言いません。
昨晩は、 yesterday evening と言います。
yesterday's evening とも last evening
とも言いません。
I saw the ball in thebox. ( a でも the でもたいした違いはありません。)
にはもう一つ考え方があるんですよ。
ますますこんがらかりそうです。
see は知覚動詞と言って、第5文型で用いられる用法もあるから、厄介です。
see+ 目的語+目的補語
目的補語には 動詞の原形不定詞 あるいは、現在分詞がくることが可能です。
例えば、
I saw her dance. 彼女が踊るのを見た。
I saw her dancing. 彼女が踊っているのをみた。
のような用法です。(これは see の用法で決まっています。辞書を引かなければ
なりません。)
で、次のようなことが可能になります。
I saw the ball be in the box.
be は 原形ですから、問題ないですよね。ちゃんと ball
の補語になっていま
す。補語として、原形か分詞が来ればいいわけですから、、
そこでこの be を省略すると、
I saw the ball in the box. となります。
今までと同じ考え方をして、
これは、第5文型ですから、
the ball is in the box (目的語と目的補語の関係は 主語と述語の関係です。
この場合は1文型と3文型をたしたもの。)
あるいは、
the ball = in the box 目的補語は 目的語と イコールです。
即ち、そのボールが箱の中の状態で 見た。 となります。
イコールになるような訳しかたをするわけです。目的語=目的補語 なのですから、、
結局、「そのボールが箱に入っているのを見た。」となります。
in the box は形容詞ですが、同じ形容詞でも ball
を修飾する形容詞では
なく補語としての形容詞です。文の構成要素としての形容詞なのです。修飾語では
ありません。
意味もかなり違ってきています。
同じ語も文の中に入ると、その役割によって品詞も働きも違ってきます。
I found the ball in the box.
も同じように考えます。found の意味から考えて、こっちの場合は第5文型と考える
方がずっといいと思います。
ボールがどこかに行っちゃって、それを探していて、「あ、ボールが箱の中にあった!」
と言うわけですね。
in the box が ball を修飾している形容詞と考えれば、「箱の中のボール」と
なります。そして、これはただの修飾語ですよ。
当然、修飾語を取れば、I found the ball. だけが残り、第三文型になります。
でも、ここではさっきも言ったように、第5文型の方がいいはずです。
やさしいような難しいような、、、、分かりましたか?