趣味の英語  23

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今日は、関係副詞をやってみましょう。

関係副詞はその名の如く、副詞です。ただし、これが導く節(文)は形容詞ですよ。

また、今までも何回か出てきましたが、関係副詞は副詞の代わりに使うので、名詞

の代わりが関係代名詞なら、こっちは、関係副詞とも言うべきものです。

1 私はその町が大好きです。
2.私はその町で育ちました。
 
英語で言うと、

1. I like the town very much.
2. I was brought up in the town.

同じ town がありますね。これを関係詞にする場合は town は名詞なので、

これに代わる関係しは、関係代名詞にしなければなりません。

ちょっとやってみます。

  I was brought up in which

which だけ移動してもいいのですが、in と which が離れると分かりにくくなる

ので、ここではくっ付けたまま移動しましょう。
2の文で in which を前に移動します。

in which I was brought up

これを、town の後ろに付ければいいのでしたよね。

後ろと言っても、何か切り離せないような修飾語が付いているときは、べつに直後

でなくても

かまいません。

もし、直後に付けたら、修飾語がとんでもないところに行ってしまいます。

例えば、

   I like the town in which I was brought up very much.

となってしまいますよ。これでは、very much は which 節の中の動詞を修飾して

しまうことになっちゃいますよ。

very much の前に「,」を付ければ良いかもしれませんが、これでも、かなり離れ

ていて分かりずらいです。

 I like the town very much in which I was brought up.

ですね。これは、関係代名詞のところでやりました。

元に戻って、

I was brought up in the town. で、

 in the town  全体は 副詞です。この副詞の代わりに関係副詞を使います。

副詞という名が付いているのはこう言う理由です。

説明のため、ここでは、大好き を取りましょう。

 I like the town. I was brought up in the town.

これが、

 I like the town in the town I was brought up.

全く同じものが二つ出てきますね。(the town)

普通は、こんなつなぎ方は出来ないのを、後ろの同じ名詞を関係詞という連結器に

置きかえる事によりつないでいるわけです。

で、the town を関係詞にするには、同じ名詞の一種である関係代名詞を使い、

in the town 全体を関係詞にしたいのなら、これは副詞なので、関係副詞を使う

わけです。前にも行ったように、だから、関係代副詞とでも名前を付けた方がいい、

と言ったわけがわかりますか。

まとめてみましょう。

 前置詞 + 名詞 →  前置詞 + 関係代名詞 → 関係副詞

又は一足飛びに

 前置詞 + 名詞 →  関係副詞 と考えてもいいです。

具体的には

1) the place where 〜
2) the time when 〜
3) the reason why 〜
4) the way how 〜

先の例文のように the town だったら、これは 場所ですから、

1) ですから、 where を使うことになります。

また、I like the town where I was brought up.

の文で、where 以下は town を修飾しています。

だから、where 以下の文は 形容詞(節)と言うことになります。

where そのものは副詞でも、where から後ろまで全体の文は副詞ではありません。

従属節の中では副詞だった、、、、これが、関係副詞の副詞と言う名の由来です。

これらの関係副詞は省略できます。省略されている場合は実は上の4つではなく

that が省略されているのですが、結果的には同じ事です。

関係副詞が省略されると、〜名詞 + 文(節)となり、関係代名詞が省略されて

いるものと誤解しがちなので注意が必要です。

関係代名詞には格がありますが、関係副詞には格がありあません。

例えば、

 名詞 + 文(節)で後ろの 文(節)1〜5文型の完全な文であれば、これは

関係副詞が省略されていることになります。

 目的語とか補語がない不完全な文(節)であれば関係代名詞が省略されている

ことになります。

  This is the town ( ) I ever saw .

では、カッコの中は何が省略されていたでしょうか?

 This is the town ( ) I ever lived.

では、カッコの中には何が省略されていたでしょうか?

前者は、saw の目的語がありません。saw の目的語 town が which となり、

( )の場所に移動したので当然です。

後者は、lived が自動詞なので、完全な1文型です。あとは副詞しかあったもの

と予想されます。
例えば、in the town とか there があったはずです。これが関係副詞となって、

( )の場所

に移動した後、省略されたものと考えられます。

関係副詞の場合は先行詞が省略されこともあります。

したの二つは先行詞が省略されています。

This is where I was born.
Tell me why you said so.

注意点としては、例えば、

 Tell me the reason why you said so.

で、the reason は tell の目的語です。

  why 以下は reason を修飾する形容詞(節)です。

そして、先行詞が省略された場合は

 Tell me why you said so. ですから、

こんどは、 why 以下は tell の目的語となっているので、名詞(節)

になります。

品詞は文の中での役割によってどんどん変わっていきます。

関係代名詞では先行詞は省略することはありません。

関係代名詞も関係副詞(先行詞があれば)も、それらによって導かれる文(節)は

形容詞(節)であることを忘れないようにしましょう。

尚、関係代名詞最初から先行詞を含んでいるものがあります。

 My father gave me what I wanted.

で、what は something which のことです。(別に something でなくても構いません。

兎に角、何か”もの”です。) 先行詞 something が what の中に含まれています。

 my → mine で mine が「私のもの」ですよね。これと同じ感覚です。

また、この種の what や先行詞が省略された場合の when , why , where , how

などは間接疑問文の疑問詞と全く同じです。

明瞭な区別がつかない場合がおおいです。

例えば、先の what の場合

 He asked me what I wanted. →  何が欲しいか尋ねた

なら、what は疑問詞と考えられます。

 My father gave me what I wanted. → 欲しかった物をくれた

なら、what は 関係代名詞というのは意味を考えれば分かりやすいですね。