趣味の英語  40

                       would
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今回は would です。would は仮定法でよく出てきます。また、仮定法の影響を受けた
用法が多いので、形は過去でも、現在の意味で使われることが多いです。
先ず、would がその形のとおり過去の意味で使われる場合と形は過去でも現在の意味で
使われる場合とにわけて考えてみましょう。

過去を意味する場合

1 時制の一致によるもの

2 過去の強い意志 固執、拒絶など

3 過去の事柄の推量

4 過去の習慣

1の時制の一致によって過去形になるのは、それ程問題ないでしょう。

ただ、shall と will をはっきり区別する人もいるので、直接話法から間接話法に

またはその逆の場合、would だったり should だったりする場合もあるので注意しま

しょう。

この場合問題となるのは、I や we です。

He said , " I will go to school tomorrow."
He said that he would go to school the next day (tomorrow).

 直接話法で I will の部分が shall だと(単純未来と考えて)

He said , " I shall go to school tomorrow."
He said that he would go to school tomorrow."

間接話法がこのようになることもあります。機械的に shall を should にすると他の

意味と誤解されるからではないでしょうか。

2の過去の強い意志に関しては、will の現在での強い意志の用法がそのまま過去にな

 ったものです。

 肯定文では、固執を表し、否定形では、拒絶を表します。

 will や would をこの強い意志の意味で使う場合は、これらの助動詞に強勢を置かな

 いと分からない場合があります。will の場合は、won't のような短縮形は避けるよ

 うにします。would の場合は 'd の形は避けます。wouldn't は使えます。

 will も would もこの意味では、否定で(拒絶)でよく用いられます。

 否定の場合は、意志でも、人だけではなく、ものにも用いられるのが特徴です。

 will も would も単純な意志の用法があるので、書き言葉ではこの区別は難しいと

 思われます。ものに使った否定形は間違うことはまずないでしょう。

 would を過去の強い意志として使う場合は、過去の事柄について言っているという事

 をどこかでわかるような語句がなければいけません。たいていの場合他の助動詞にも 

 言えることでしたね。助動詞の過去形は現在の意味で使われることが多いからです。

 I will try even if I fail. 普通の意志と変わりありません。will に強勢けば強い意志になります。

 He will have his own way. これも同様です。
 彼はどうしても自分のやり方でやろうとする。(〜やるといってきかない。)

 このような will が過去になったものが、would です。

 I tried to give him a good piece of advice but he would do his own way.  
  私はいいことを教えてあげようとしたが、彼はどうしても自分のやり方でやると言ってきかなかった。

 The door wouldn't open. ドアはどうしても開こうとしなかった。

 これは、すぐにわかると思います。普通はものには意志がないのですから、用法が直ぐにわかります。

拒絶を表します。

どうしても〜すると言ってきかない(きかなかった)、どうしても〜しようとしない(しなかった)

のような表現になります。

3の過去の事柄に関する推量も、現在の意味で使われる will の用法を過去にしたもの
 です。
 will の場合は現在の時点における現在の事柄に関する推量です。        
 
would の場合は現在の時点における過去の事柄に関する推量になります。
 
would の場合は過去の事柄に対して今それを振り返って言っているということを分か

 らせなければなりません。
 
そのため

 I suppose that ・・過去  ・・・、I think that ・・・・過去 ・・・・
 
のような形をとります。 suppose , think は現在形でなければいけません。

I suppose that she would be very beautiful when she was young,.
 美しかっただろう、美しかったと思う、のように訳せばいいと思います。

4の過去の習慣はかなり有名な用法でしょう。その訳し方も、よく〜したものだ、の
 
ような表現になることは皆さんきっと知っていると思います。

 そのとおりで、しばしば often , always などの語を伴います。

 また、その表現から、小説や回想文などでよく見かけるはずです。

 これに対し、 used to も大抵の人は知っていると思いますが、回想の感じはなく 

 限りなく単なる過去に近いものです。

 一応、used to ももあわせてここで勉強しましょう。

 would の注意点は、意味の内容から考えても、否定文はありません。
 
(よく)〜しなかったものだ、などの文は無意味ですから、当然ですね。

 疑問文も見たことがないのですが、

 もう一つ注意点があります。それも、よく〜したものだ、という意味を考えてみれば

 分かると思いますが、「〜」には、動作を表す動作動詞しか使うことが出来ません。

 My aunt would often sit up late thinking nothing in the arm chair when she was alive.

 次のように短い期間の反復を表すこともあります。

 From time to time a bus would go past us.
 時々バスが我々のそばを通り過ぎて行った。


 would は used to に比べて期間が短く反復の度合いも低いというのが一般的ですが

 、決定的は区別点にはなれないように思います。

 また、would は個人的な回想に用いられるので、主語は一人称が多くなります。

 used to  形容詞の be used to (〜に慣れている)とは違うので注意してください。
 
動作を表す動作動詞とも状態を表す状態動詞とも結びつきます。(これは、would との大きな違いです。)
      
 A 過去の習慣的な動作 動作を表す動詞と結びつきます。
 B 過去の状態     状態を表す動詞と結びつきます。

 A,B ともに過去の動作・状態に対して、現在との対比を表します。

 従って、文中に表れていなくても、過去に比べて現在は、そうではない、という意味
 
を必ず含みます。

 A 動作動詞と結びつきます。 〜するのが常だった、〜した、〜だった、のような訳になります。

 I used to go to my office by bycicle ( but now I go     、

 I never used to eat raw fish ( but now I do).

 He plays tennis much better than he used to.

 My parents used to visit us to see their grandchildren on Sunday.

 
 B 状態を表す動詞と結びつきます。
  
 これに対応した日本語訳はみあたらないので、普通の過去形のような訳になりま す。

 かつては〜だった、前は〜だった、のように訳せばいいかもしれません。

 He used to live in Osaka ( but now I live in Tokyo).

 I used to hate raw fish ( but now I like it).

 I am not what I used to be.

 There used to be a brige here. 

 疑問文や否定文は次のようにふた通りがあります。

 Did you used to smoke ? (前は)煙草を吸っていたのですか? (今は吸っていないようですが、、)

 He didn't used to smoke. (依然は)煙草を吸っていませんでした。(今は吸っているようですが、、)

 次のように言うことも出来ます。

 Used you to smoke?

 He used not to smoke.

 以上で would が過去の意味で使われる場合の説明は終わります。ペ−ジが長くなり

そうなので、現在の意味で使われる would は次のペ−ジで勉強しましょう。