ホームに戻る

保育カウンセラーに戻る

初級コースを受けてみて

平成十六年度、6月7日〜11日

第28回の保育カウンセラー養成講座初級コースを受けに、
新幹線に乗って、軽井沢まで行ってきました。

当時は夜間保育園の保育士として働いていて、
その他にボランティアでカウンセラーとしての仕事や勉強。そのほかにも、
BBSと言う法務省管轄の非行少年の健全育成等に関わる活動などを通して、
色々な勉強をしていましたが、本業である保育に特化した心理学や、
カウンセリングと言うものはなかなか無いので、
ぜひそういった内容のものがあったらっぜひ参加したいと思っていた矢先、、、

偶然にもインターネットで調べ物をしていたときに、
私立保育園連盟でこのような講座があることを知り、
これは参加するしかないと思い、参加申し込みをしたのわけです。


一週間と言う長期の宿泊研修で、日々の保育もある中休みを取ることや、
園としては研修としての予算・休みを出さないと言うことを言われ、
一時は参加することも難しかったのですが、
自費で有給を使うと言う条件で参加することができ、
参加できたことに対する喜びも、より大きなものになりました。



講座が始まり最初のうちは、あたりまえですが、
どうしてもカウンセリングの基礎の部分からになります、
この基礎と言うのはプロカウンセラーとしての勉強の中で、
何度も何度も叩き込まれているので、またここからか〜と、、、
とか思ったりもしてしまいましたが、基本は大事ですからね〜、、、

まあ、やっぱり、どうしても知っている内容だと、
日々の保育の疲れもあり集中力が落ちてしまうと言うこともありましたが(苦笑)

しかし、全国各地らの参加者との交流、また、講義を受けている中での、
新たな発見などが多々あり、とても新鮮な気持ちで受講することができました。


特に、初日の、話を聴く距離や姿勢・無視したり相槌を打つ、
言葉を繰り返すと言ったロールプレイをすると、やはり体験的に学べると言うこと、
そして、参加者の生の感想を聴くことによって、改めて、
話を聴くと言うこと・コミュニケーションとはどういうものなのか、
その一つ一つの子どもや親に伝える意味。

それは、こちらが意図していなくてもとても傷付けることもある、
また、ちょっとした気遣いで、相手に伝わるものが変わる、、、
すごく受け止めてもらえたと感じられると言うことを改めて感じましたね。


こういった、コミュニケーションのスキル(行動の意味・内容)を知っているということは、
人を相手にする仕事である保育士にとっては、とても大切なことで、
これからもっと求められて行くものだと思います。

それは、子どもに対しても言えることであるし、保護者との関わりの中でも言えること、
さらには、保育者同士の関わりといった、人間関係全般について言えることだと思います。


他にも一週間と言う中では本当にたくさんのことがあり、
すべてを書くことができないのが惜しいのですが、
フィールドワークを通したネイチャーコラージュ作り、
それはそのまま保育に生かすこともできるし、
こういったアプローチの仕方もあるな・こういったときにやってみようと言う、
ワクワクとするような発見や気付きもあり、
これは、保育園で是非やってみたいと思いました。


また、YG性格検査では、自分のことを改めて見つめなおすきっかけになり、
結果を見てなるほどなーと納得したり、
他人とうまくやっていくにはどういう風に心がけると良いかといったことなどに気付けたり、
とても内容があり充実した研修だったと思います。


講義のお話の中でとても印象に残ったのは、
『一口だけがんばろう』と言うことが大学生の不登校の原因の一つになっている、
と言うお話を受け、「それがすべてではないだろう」「そんなわけは無い」
と言った意見もあるでしょうし、カウンセリングとして考えると別の答えがでてきてしまうのですが、
複雑に考えず、シンプルに「一口」と言うことの意味、
その与える影響などを改めて考えていきたい、
他の職員にも伝えていきたいと感じました。


ちなみに、今回はめずらしく男性保育士が9人もいたと言うこともあり、連日の交流会。。。
(といっても、圧倒的に女性ばかりですが。。。)


そういったことも、色々な話を聴いたり、意見の交換をする機会となりました。

とてもためになった一週間で、講座もほんとうにあっというまでした、
ぜひとも来年の中級講座をに参加できることを楽しみにしています。