夜間保育への思い

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<初めに>

夜間保育と聞くと、皆さんはどんなイメージをもたれますか?
最近少しずつ広まってきましたが、まだまだ、マイナーな部分です。
一般的なイメージとしては、夜も預けれられて子どもがかわいそう、とか、
そんなに遅くまで預かってくれて助かる、といった声が聞かれます。
けれども、その中身や実態については、あまり知られていないんじゃないかと思います。

そもそも、私が夜間保育と言うのを知ったのは、、、
まだ専門学校にいたころ、卒業の年、、、もっと学校に行こうかなーと思っている中、
一度は就職活動をしなさいという担任の言葉で、就職活動をはじめました、
そこで、たまたま求人を見て、初めて夜間保育園と言うものがあるのを知りました。

もともとは、養護施設希望だったので、夜間保育と言うものにとても興味を持ち、早速就職試験を受けに行き、、、
そして、現在にいたるわけですが、やっぱり誤解があったり、まだまだ普通じゃない、
特別なもののように考えられていると感じます。



<私の夜間保育のイメージ>

私は中学時代に、一時養護施設に入っていたことがあります。
まあ、家庭のごたごたとか色々ありまして、、、(苦笑)
養護施設って、24時間の保育、、、というか生活の場なんですよね。
そんな環境を体験した中で、私の場合、周りにとても恵まれていたたのと、
期間も短かったことも大きいかもしれませんが、養護施設での経験が、
とてもよかったと思っていますし、保育士を目指した大きな要素となっていました。

その中で、子ども側の視点も、職員側の視点も一応持っているつもりではありますが、
保育と言うのは、保護育成の略、、、家庭でできないことを代わりに
昼間遊んで、たくさん学んで、夜は美味しくご飯を食べて、お風呂に入って、のんびりして、ゆっくり横になる。。。

難しい理屈や理論で説明することもできますが、一番大切なのは、シンプルにそこだと思います。

・安心して過ごせること、自分はここの仲間(家族)なんだ、居場所があるということ。
・自信を持っていられること、自分は役に立っていると感じれ、自己肯定間を感じられる(自分が好きでいられる)こと。
・何より、子どもがありのままの自分でいられること、が夜間保育といわず、保育をするうえで大切だと思っています。



<夜間保育って何?>

そもそも、夜間保育って何なのか?
それこそ、そのまんま夜間の保育をさすものだけれど、その内容は非常に多岐にわたるもの。。。
ほんとに色々なものが求められていると思います。そして、それは子ども親も含め一人一人違うもの・・・、

けれども、夜間だから特別な保育では無いんですよね。
たまたま、夜間の部分で、あまり周りで行われていないから、夜間と名前が付いている。

早朝保育、朝保育、昼前保育、お昼保育、昼下がり保育、夕方保育、etc・・・、

名前をつけていけば、どんどん増やせそうですが(笑)

子どもの生活って、その時間だけを見るのでなく、24時間繋がったものなんですよね。
だから、保育をする上では、全てをみて、その流れを考えないといけません。
そういった観点から言うと、夜間保育、というのは、時間の区分を表す名前ととることもできますね。

まあ、内容を考えるのは、別においといてですが。




<よく言われること>

夜間保育と言うと、子どもは、親といるのが一番だ、、、と言う声も聞かれます。
まあ、それも一理はあると思いますが(そりゃあお母さんお父さん大好きですから)、
同時に、それだけが全てでは無いとも思います。

夜間も・長時間子どもを、あずけないといけない現状を抱えている人も、たくさんいます。
そんな中、大切なのは、理想論を突きつけることでなく、現実に今できる最善の方法をとることだと思います。

人間て、何か問題があったとき、誰かのせいにしてしまう(責任をとってもらう)と、とっても楽なんですよね。
自分で責任を取ることは、とても勇気の要ることです。
まあ、それだけ、勇気に欠けている人が多いともいえますが、、、
(勇気については、アドラー心理学のページを見てくださいな。)

一昔前に流行った、母源病なんて言葉も、その最たるものですね。
だから、夜間保育を利用していて、罪悪感を感じている方がいたら、自分を責めないでください。
そして、その自分を責めるエネルギーを、子どもにとって、少しでも良いように、使ってあげてくださいね♪




<抱えている問題点>

認可園といった、国からきちんとした補助を受けている施設は、ほんとに少ないです。
無認可保育園(いわゆるベビーホテル)等が、そのほとんどを受け持っています。

夜間・長時間の保育の中で、一番大切になってくるのは、保育の質です。

それは、環境でも設備でもなく、一番は、人的環境、、、
保育者の質に大きく左右されます。

これは、夜間保育に限らず、保育全般に言えることですが、
そこで過ごす時間が長くなれば長くなるほど、質が重要になります。


認可保育所の補助金が、1億円単位で出ているのにくらべ、
ほとんど補助金を受けずに運営している施設が、無認可園です。

その運営費となるのが、保育料ですから、割高に感じてしまうと思います。
働くためにあずけているのだから、保育料が高いと困ってしまいますよね。
それが一つの大きな問題点だと思います。

※認可園が保育料が安いのは、あれは行政に支払っているだけで、園には国からお金が出ています。




<問題点A>

けれども、補助金を受けずに安いということは、少し考えてみた方が良いかもしれません。
よっぽど、良心的なところや、きとくな!?スポンサーが付いているなら別として、、、
薄利多売でやら無いと回らないので、子ども一人当たりにかけられる手も減ってしまいます。

基準では、0歳児3人に対して、保育者が1人付かなくてはいけませんが、
赤ちゃんがごろごろいて、泣いてもほったらかし、なんて施設も、残念ながら存在します。。。


ただ、高ければ良い内容の保育園か?といわれれば、それもまた、分かりません。

グループ園であれば、ロイヤリティが数十%かかりますし、そのほかにオーナーの取り分、
駅前であれば、家賃が大分かかりますし、光熱・宣伝費当を差し引いた上で、
保育者の賃金や、環境整備費がかかってきます。

何かをするには、あるものの中でしか、できませんが、
どこにどれだけエネルギーを使っているか、、、そこが重要になってきます、
なかなか外からは見えないのは、難しいところですですが・・・(苦笑)

保育園を見学に行くときは、設備等も大切ですが、
保育者の素の部分の表情や、子どもたちの様子を見るようにしてみてくださいね。



<子どもの力>

子どもって、とてもすごい力を持っています、「生きる力」とでも言うのかな、
今ある環境に適応して、精一杯生きていきます。
だから、仮に、もし劣悪な環境の保育園にあずけてしまった!?と思ったことがあっても、
それで人生決まってしまうわけではないですし、周りの関わりによって、
それを良い体験に変えてしまうこともできます。

夜間保育を求めている人の中には、切羽詰っている、追い詰められている人も多いと思います。
だから、まずは、子どもにとって、今できる最善のことをしてあげてほしいなと思います。

とても良かったと感じるかも知れません、
もしかすると、ああすればよかった、失敗した、と思うこともあるかもしれません。
けれども、その時は、また違う方法を選べば良いんですよね。
過去は変えられないけれど、今(現在)は、いくらでも行動できます。


そして、人は、自分のレンズを通して物事を見ます。

コップに半分ジュースが入っていたら、半分しかない・・・、と感じるか、
半分も残ってる!と感じるかは、人それぞれですよね。

だから、良い保育環境というのも、その時の状態や、その人の受け取り方で変わってきます。
色んな角度から見てみることで、今まで見えなったり、良い面がたくさん出てくるかもしれません。

子どもにとっても、自分にとっても、選択肢がたくさんあると、人生はもっと生きやすくなるのかな〜、なんて思ってみたり。。。




<夜間保育の現状>

夜間保育が一般で無いため、必要としている人にとって、あまり選択肢が無いんですよね。

夜間保育はまだまだ、特別なものといった感じで、競争相手があまりないんですよね、
普通の保育園のように、スタンダードな(基準・目標)となる存在(公立保育園とか)もほとんど無いです、
その中では、試行錯誤だったり、
まあ、保育に点数はつけられないですけどね〜。

子どもの成長においては、とても大切にしたい部分だと思います。
必要性が無いのに、無理に利用する必要は無いですけどね(笑)


もちろん、とてもがんばってる保育園や、すばらしいと思う無認可園もたくさんあります。

けれども、詳しくは書きませんが、理想と現実は中々折り合わないですね。

そんな中、まずは自分たちの周りからでも、少しずつでも、良いものを増やすことで、
それをつなげていく事で、そんな輪をつなげていけたらなと思います。





<最後に>

保育士になってから、ほんと色々ありましたが(笑)
職場が変わっても、また夜間保育に携わったりと、きっと何かの縁があるんだな〜と感じていました、
「同じ大変なら、やりがいのある方をやりたい」ということで、
自分たちで保育園をやろうと地道に夢物語を追ってきましたが、
ついに実現!『にっこりハウス』をオープンすることが出来ました。

現在は7時〜22時までの開所ですが、夜間保育もニーズがあるなら、ぜひやっていきたいと思います♪
安心できる夜間保育園をお探しなら、ぜひにっこりハウスを見てみてくださいね♪

現在は認可外なので、どうしても保育料がかかっててしまいますが、将来的には補助金がもらえるようがんばって生きます。

にっこりハウス
http://nikkorihausu.com/


あと、もしこういったことでお困りであれば、メールにてご相談ください。
色々とやってきましたので、少しはお役に立てるかと思います。