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絵のない絵本式乗馬教室

第6鞍:速足に挑戦

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「いよいよ、速足の練習をします。並足でできるだけ速く歩かせて下さい。」

「昨日はどうしたんですか。勝手に練習を休んではいけません。それに、その目はどうしたんですか。泣きはらしたように、真っ赤ですよ。昨日はこれでもう、練習に来ないかと思いましたよ。まあ、とにかく、馬上体操から始めましょう。屈伸運動を20回やって下さい。」

「終わりましたか。それでは、今日は馬場を右回りに並足で、5周して下さい。まだ、少し体が硬いようですね。馬場の短い方から長い方の辺へ出た直後に、かかとで馬の腹を蹴って、同時に手綱を少しゆるめて、できるだけ速い並足にして下さい。だめだめ、まだまだ速い並足がでるはずです。次の角が来たら、曲がった直後にもう少し強く蹴って下さい。馬というのは、結構痛覚が鈍いのでもっと強く蹴っても、乗っている人を恨んで振り落としたりしません。そうそうそうです。それが、並足の最高速度です。」

「では、次の角を曲がった直後に、手綱をもっと緩めて、もう一段強く腹を蹴って下さい。速足が出るはずです。」

今がチャンスです。さあ、蹴って下さい。そうです。そうです。速足が出ました。脇の下をそんなに開けてはいけません。あ、バランスが崩れた。あ、どうしたんですか。え、『あまりのひどい上下動で、景色が2重に見えて、息が止まりそうで、それに鐙が片方はずれて落馬しそうになったので止めた』というのですか。速足では、対角線上の2対の足が同時に地面を蹴って着地するので、ドンドンドンという感じに上下動するのです。」

「それでは、こうしましょう。今度は、短い方の辺への角を曲がった直後に速足を出して下さい。そのまま次の角まで速足で走って下さい。そうすれば、速足の区間が短くて済みます。そうしたら、並足でいいです。さあ、もう一度、やって下さい。そう、今蹴って下さい。あー、速足が出たと思ったら、また、馬を止めてしまって。今度は、どーしたんですか。え、また鐙がはずれたのですか。どうして、速足が出たとたん、体ががちがちに硬くなるんですか。そんなに硬くなると、よけいに振動があなたにも、馬にもきますよ。馬がいやがりますよ。馬に嫌われたら、振り落とされるかも知れませんよ。それに、どうして速足になると腕が左右に開いてしまうのですか。」

「じゃ今日はもう、速足の練習はやめましょう。」

「左回りで、並足でいいから輪乗りをして下さい。輪乗りをしながら、話を聞いて下さい。」

「そこからでは馬が歩いていても、足が見えませんね。足を前に出した時でも、見えませんね。でも、肩の部分が、馬が歩くにつれ、少しだけ、出たり引っ込んだりしてますね。出た時が馬がそちらの足を前に出した時です。」

「実は、速足でも人も馬も楽に走ることができます。それには馬の震動にあわせて、腰を上下すればいいのです。そうすると、震動が抜けます。これを軽速足といいます。どこまでもまっすぐ走っているぶんにはこれでいいのです。でも、現実にはどこかで曲がらなくてはいけません。もし、曲がっている時、馬の内側の足が前に出た時に馬に着地すると、遠心力の関係で、馬の足がもつれ易くなり、人にとっても馬にとっても大変危険です。そこで、外側の足が着地したときに鞍に着地しなければなりません。軽速足は、確かに、人にとっても馬にとっても楽ですが、この見分けができないと危険です。速足に慣れてきたら軽速足をやりましょう。

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