新南極観測船の船名募集

国立極地研究所・南極地域観測統合推進本部では、目下建造中の、新南極観測船の船名を募集する。
応募期間 平成19.8.1-19.9.10

船名の条件は、
・船名は、名所旧跡(例えば山や氷河)の名称を、「ひらがな」で付ける。
・漢字・カタカナ・アルファベット・記号などは除く。 (文字を使うなということで、ひらがな表記にすればよい)
・名称の前後に、だいに(第二)○○、しん(新)○○、○○ごう(号)、○○まる(丸)のように、「だいに」、「しん」、「ごう」、「まる」などを付けない。
・防衛省海上自衛隊所属の砕氷艦になることから、防衛省で現在使われている艦艇名は付けられない。


「名所旧跡(例えば山や氷河)の名称」というのは、ある意味地名に対してオールマイティである。
初代「宗谷」は海上保安庁の船で既にその名前が付いていたわけだが、南極観測船の二代目の「ふじ」は、富士山から付いている。
三代目の「しらせ」は、命名規則から言えば「白瀬雪原」(しらせゆきはら)を由来としているが、実際問題、公募での応募者のほとんどは「白瀬中尉」の名前しか知らないから、白瀬中尉がよくぞ探検当時自分の名前を命名していたという感じだ。

南極に行くわけだから、やはり寒い地域の名前がよいだろう。
「オホーツク海」なんかも「おほーつく」としては有効な応募である。
南極の地名として「大和海浜」というのがあるが「やまと」はあかんだろうなぁ。
八甲田、羊蹄、摩周、阿寒、大雪、などは青函連絡船の名前だが、このうち「ましゅう」は補給艦に命名済みで、「あかん」ではあかんだろうし、「たいせつ」は大切だしなぁ「だいせつ」って書くか。
南極の地名そのもので日本語のものは少ないのだが、そもそも南極は条約によってどこの国にも属さず、わが国の領土ではないから、その意味では外国の地名でも良いのかも知れない。
昭和基地のあるオングル島から「おんぐる」ってのは来ないだろうなぁ。
「南極」そのものの「なんきょく」の応募が多いだろうが、以前は難局につながるとして敬遠された経緯がある。ただ、公募で「ちきゅう」なんて船もJAMSTECには出来上がっているから、オッケーかも知れない。ていうか、子供の応募が優先すればありうる。
十勝、天塩はDE、知床はLST4003、根室はLST4103、につけられていたが、今はあいている。
石狩、湧別はDE、津軽は敷設艦に現存。
釧路、サロマ、国後、択捉、は海上保安庁に同名の船がいるが、かまわないだろう。
積丹は「しゃこたん」なので車高短だしなぁ。
頑張れ「夕張」ってのもあるが、DEに現存。もっとも本艦命名時までにリタイアの可能性も。
「三笠」も北海道の地名だが。
新しらせ、とか、しらせ2、はNGと明示されているが、「にゅうしらせ」はどうなんだろうか。新田原の場合はひとつの地名に存在するが、新白瀬って地名はないからだめだろう。
「ふじ」は、二代目の名前ではあるが、規定に照らせばNGではない。
「えぞふじ」ならまっとうか。南極富士ってのはアリか??

「おーろら」は多そうだが、自然現象なので却下される。
南十字星、北極星、北斗星もありそうだが、星や星座であるから、これも却下。
「タロ・ジロ」はカタカナと・が使えない以前に、動物の名前だ。
同様に「ぺんぎん」「あしか」「とど」「おっとせい」「せいうち」「たてごとあざらし」「うみまる」「うーみん」の類も規定外。
もっとも、集計組織が自衛隊ならただのゴミ扱いだが、国立極地研究所・南極地域観測統合推進本部なので、ユニーク賞候補か。


「入選者のうち1名を進水式に招待します。」とあるので、支綱切断をさせてくれるかもしれない。

ちなみに、南極観測船というのは、文部省(現文部科学省)によるプロジェクトからきている呼び方であって、船舶の管理者たる海上自衛隊においては、艦種は「砕氷艦」である。

詳細は、オフィシャル公示へ。
新南極観測船の船名募集


ご確認、詳細は、直接関係先の方へ。

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新南極観測船の船名に見るルール無視の体質


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新規作成日:2007年7月23日/最終更新日:2007年7月23日