シュナイダープロペラ

フォイト・シュナイダー・プロペラ(V.S.P) Voith Schneider Propeller
船尾に設置されたシュナイダープロペラにより、推進力を得るもの。
また、推力方向の制御により、舵の役目も果たす。
タグボート、カーフェリーなど、細かい操船を求められる船に利用される。
海上自衛隊でも、新型掃海艇で採用予定である。
翼角制御は、回転軸の中心位置の変更によって行われ、翼角は、回転軸に対して常に直角を取り、結果、推進方向が変動できる。


研究は1926年頃に完成し、特許が取られている。
1927.9.12に、実験艇が就役。
日本では1936/37鉄道省に4隻のタグボートが就役。
同様に、帝国海軍の起重機船に採用。
1961年には、出荷数量が1000基を超えている。


Pict_0081.
この図はシュナイダープロペラのイメージで、実際の羽根の数は6枚前後。


Pict_0082.
この図はイメージで、ちと正確ではないので以下に修正中。
ぱっと見、全面で推し出すので推進効率が良く思えるが、この形だと、シュナイダーの円周上を一回転するたびに、各翼が反転し、裏・表・裏・表・・・、となってしまう。
この場合、翼の平面が、前後同一の形状を取る必要があり、流体抵抗上最適な平面を作るためには、翼の進行方向は一定であるほうが好ましいということである。
尚、理論上、この方式も存在するようではある。


翼角制御と推力方向のイメージ。
翼角は、回転軸に対して常に直角を取るが、実際には継手が伸縮するのではなく、複雑な構造を取っている。

ニュートラル状態
Pict_0441.

前進
Pict_0442.

前進、微取舵
Pict_0443.

参考
推進器




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新規作成日:2006年4月10日/最終更新日:2006年4月10日