艦船写真の写し方(鉄道車両撮影)
鉄道車両撮影
私はいわゆる鉄道ファンではない。
が、嫌いなほうではないので、たまには写しもする。
従ってここでは「写真の写し方」というよりも、私自身の試行錯誤記録でもある。
鉄道車両は、身近な交通機関であるため、カメラを持って出れば簡単に写すことができる。
が、よりよくと考えると、いろいろと難しい。
鉄道の利用途上であれば、ホームで待っていればやってくるわけだが、ホームから身を乗り出そうものなら非常に危険である。
慣れた鉄道ファンなら言うまでもないことなのだが、日ごろ鉄道車両の撮影をしていない者がカメラを構えるとつい夢中になるので注意しなければならない。
事故を起こすのも大変だが、列車を止めると大勢が迷惑する。
また、暗いからといってフラッシュを多用するのは慎もう。
運転手さんの視覚は、利用者の安全に直結する。
白線の内側、人ごみを避けてというと、自ずとホームでの撮影には限界が生じる。
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とりあえず、ホームの端からであれば、入線もしくは出発の撮影ができる。
が、鉄道というものは飛行機より遅いとはいえ、これはあくまで物理的な速度であり、カメラを構える位置関係から見た相対的な変化は極めて急激である。
従って、AFに頼らず、置きピンといわれる、ピントを事前に想定距離に設定しておいて、車輌がその位置に達したときにシャッターを切るという手法が使われる。
しかも、シャッターチャンスはワンチャンスに近い。
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ホームが複数ある場合、隣のホームから停車中の車輌を写すのもお手軽な方法である。
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鉄道車両は全長が長く、真横から全景を撮ろうとすれば、原野か鉄橋などでなければ写しようがない。
また、この場合個々の車輌は小さく、あまり意味もない。
一般には、正面と続く側面がある程度映っていれば満足する。
この場合、仮に全長が写っていても、奥のほうは良くわからないわけだが、カーブのほうがより全長が見やすい。
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鉄道は、船と違い、走行位置が確定している。レール以外を走らないからルートは決まっているし、日本の鉄道の時刻は正確無比である。
情報さえしっかりしていれば、相手の動きは確実である。
したがって、撮影位置を選択すれば外すことはないのだが、このポジションが大変だ。
構図が固定するのでパターンが固定してしまう。
ショットごとでのポジション変更は基本的に不可能だ。
また、架線や柱など現場の構造も色々だ。
その道に通じているものは、地図を見て想像も出来るのだろうが、やはり経験と感がないと、現場を見てもなかなか難しい。
直線で正面から。
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旋回半径の外側から狙う。
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旋回半径の外側から狙う(旋回半径の内側も見通せる位置)。
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旋回半径の内側から狙う。
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ホーム直前などで支線に分岐するポイントを通る場合、速度が抑えられる。
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通過列車がホームの外側を通過する構造は、比較的安全に写せる。
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部分アイテム
運転台、各種機器、客室、台車、パンタグラフなど、趣味によっては部品の数だけあるだろう。
運転台は、走行中は運転手さんが座っているので、機器の全景を写すことは難しい。
ただ、最後部の運転台は、車掌さんが勤務しているが、駅の位置関係によってはあいている。
終点や、相互乗り入れなどでは、運転席から離れることもあるので、チャンスである。
尚、地下鉄や夜間は、ブラインドが下ろされているので写せない。
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とりあえず、看板プレートは集めると楽しい。
方向幕、最近では電光のものも多い。
この電光は、一部では周波数依存のものがあり、1/60以下のシャッタースピードとしないとひどい目に逢う場合がある。
また、方向幕も、時間帯によってはバックライトにより飛んでしまうこともある。
方向幕は、終着駅において表示を変えるので、待っているとお手軽に集められるが、電光の場合はすぐに切り替わってしまう。
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路線
車輌の先頭か最後にいれば、前後が見える。
沿線の様子や、すれ違う列車も、路線上の景観として写すことができる。
先頭車両の場合は、運転台に運転者がいつもいるが、後尾車輌の場合、車掌さんが乗車していると、ホームの位置関係によって、車掌さんの立ち位置が変る。
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駅
駅舎、ホーム、駅名表示、路線案内など、きりもない。
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参考
鉄道撮影ポイント
新規作成日:2004年1月31日/最終更新日:2006年6月18日