艦船写真の写し方(悪天候時の撮影)

悪天候時の撮影

雨など悪天候時は、家でおとなしくしていたほうが無難だ。
大切な機材を濡らしてしまうと故障の元である。
第一出かけるのもくたびれる。
しかし、その日を限りに機会がないなど、捨てがたい局面も多い。
また、期せずして天候が悪化した場合など、作戦を中止できるのかと言う問題もある。

ここで、被害を最小限にする工夫が必要だ。

準備編

装備。
必要最小限にしたい。
余分なものは、濡らしてしまうだけである。
可能であれば、カメラのみで他には一切持たないほうが好ましいくらいだ。
また、天候が悪い中でのレンズ交換はトラブルの元でもあり、レンズを限定することも効果的である。

服装。
まずは体温調整が適温に保てるようにしたい。
また、雨露から直接防ぐためにも、上下のレインコートや長靴は効果的だ。
そのいでたちがみっともないと言う声もあるが、体裁をつくろっても、現場のハードさは緩和されない。
服が直接濡れてくると、染み込んで来て気持ち悪いし、体が冷えてくる。

傘。
移動中は便利かもしれない。
が、撮影中は、特に風が強い場合、帆の役割を果たしあおられてしまう事が多い。
撮影中は畳むなどしたほうが安全な場合もあり、このときにあまり濡れない様にする為にも、装備や服装がポイントになる。

カメラの防水。
カメラを濡らさないようにしたいが、撮影もしたい。
ある程度濡れる事は覚悟しなければならないが、可能な限り局限したい。
簡単なのは、タオルで覆う。
濡れっぱなしだと染みてくるので、予備も持って行きたい。
本格的には、カメラ用コートだろう。

カメラ用コート。
カメラとレンズをすっぽり覆うタイプのものが売られている。
更には本人ごとすっぽり収まるものもあるのだが、定点撮影でない場合は視界が狭く不便である。

カメラの簡易対策
応急的にはコンビニ袋で十分だ。
袋の底の部分に穴を開け、レンズを出し、位置を固定するためにガムテープ等で貼っておく。丸く開ける必要はなく、直線でカットしてレンズをうにうに出せばよい。
カメラ本体側は、袋の口を結ぶか、もうひとつの袋で覆いかぶせる。
ストラップを使用している場合、袋のもち手を切ってストラップを通して結ぶのも良い。
ファインダー部分は穴を開けて、位置を固定するためにガムテープ等で貼っておく。
見てくれは別にして、雨露の直撃を防げば大したものだ。
尚、首からぶら下げた状態だと、ファインダー側は雨に直接さらされるので、カバーが外れていないように注意する。
P1002164. P1002165. P1002166. P1002167. P1002168. P1002169. P1002170. P1002171.
P1003363. P1003364.

カバンの簡易対策
ゴミ袋、大き目のコンビに袋などをすっぽりかぶせておこう。
P1001802. P1001803. P1001804. P1001805.

レインカバー
P1004641. P1004642. P1004643. P1004644.

現場編

撮影時には、レンズにつく水滴に注意しよう。
向かい風で、拭くが早いかまたついてしまう場合でも、少しでもつかないうちであれば効果的だから、瞬時にカメラを構えて撮影することが求められる。
また、水滴を拭き取る場合、水垢や拭きムラにも注意しよう。
水滴や水垢、拭きムラは、ピンボケや乱反射を起こしてしまう。

レンズ等のくもりにも注意しよう。
温度差がある場合、暖かい室内から、急激に外気に冷やされたりすると、レンズの中の湿気でレンズが曇ってしまうことがある。
レンズについた水滴と、レンズ内側のの温度差でさえ、その内側に水滴がつくことがある。
冷えたカメラと、暖かい皮膚によって、ファインダーなども簡単にくもる。
外側なら拭き取ることも出来るが、内側ではくもりが引くまで待つしかない。
この場合、ズームレンズの場合は、ズーミングを繰り返すことにより、レンズ内部がピストン運動によって空気が循環するため、比較的早期にくもりが取れる場合もある。
また、機材そのものに急激な温度変化がおきないように、あらかじめタオル等でくるんで置くなども良いだろう。
この問題は、レンズのみならず、フィルムや、カメラ内部の機器でも起こりうるから注意が必要だ。


雨滴も写る。
Dcim2873/DSC_4547. Dcim2873/DSC_4548.

アフター編

撮影後は機材の手入れをしよう。
水分を拭き取るのは当然のこと。
キャップ等を外して、新聞紙でくるんでおくと、内部の湿気を吸ってくれる。

参考
艦船写真の写し方(撮影機材)
艦船写真の写し方(機材のメンテナンス)
ニコン クリーニングキットプロ
艦船写真の写し方(雪景色)




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新規作成日:2005年8月25日/最終更新日:2009年11月18日