艦船写真の写し方(ピンホールレンズ)
ピンホールレンズ
ふと思いたったので試してみた。
ホントは、カメラキャップに孔を開け、缶ジュースのタグに孔を開けたものを取り付けるとよいらしいのだが。。。
とりあえず、紙工作でやってみた。
0.3mm程度の孔を目標としているが。。。
とりあえず0.5mmのシャープペンは貫通できません。
ピンホールレンズの焦点距離は、ピンホール-撮像面までの距離そのものであり、カメラの本来の原理どおりとなる。
その意味では、1000mmのレンズは普通には売っていないが、1mの筒の先に孔を開けて取り付ければ、1000mmのピンホールレンズとなる^^
もっとも、ピンホール径が1mmでも、絞りがF1000などと乾板写真時代の露出時間を要しそうだが。。。
ピンホールレンズの絞り値は「絞り値=焦点距離÷ピンホール径」で求められる。
例えば焦点距離45mm、ピンホール径0.3mmの場合では絞り値はF150になる。
当然、電子接点に接続すべき機器がなんもないから、ピントあわせも露出計測もない。
撮影は、ピントも露出/シャッター速度も、すべてマニュアルモードにする。
低速シャッターとなるため、三脚は必須だし、極端な絞りなので、ローパスフィルターの埃はてきめん写りこむ。
巷の作例では、25秒とか長時間露光が多いのだが。。。
とりあえず試したところ、日中天気がよいと、それほど時間はかからないようだ。
ISO200で、晴れ:1/15〜2秒、日陰や曇り:1/2〜10秒、昼の室内:15〜30秒、夜間:40秒〜程度か。
[試作1号]
焦点距離約50mm、ピンホール径約0.3mm、約F165。
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ISO400, 1/2秒、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、通常撮影(f8, 1/320)。[試作1号]
通常撮影は1/320なので、約7段前後の倍率となる。
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ISO200, 1/2秒、1/2秒、1秒、2秒、通常撮影(f8, 1/400)。[試作1号]
通常撮影は1/400なので、約7段前後の倍率となる。
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ISO200, 1/2秒、2秒 [試作1号]
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ISO200, 1秒、2秒、3秒 [試作1号]
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ISO200, 焦点距離を変えてみたが。。。[試作1号]
筒を前に引き出すと、その分望遠側に振る。
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[試作1号改]
いまいちピントが甘そうなので、孔の部分を2枚重ねであけてみたが。。。
焦点距離約50mm、ピンホール径約0.3mm、約F165。
ISO800, 2秒、4秒、10秒、20秒、30秒、通常撮影(f8, 1/6)。[試作1号改]
通常撮影は1/6なので、約7段前後の倍率となる。
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ISO400, 1/4秒、1/2秒、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒、30秒、通常撮影(f8, 1/1250)。[試作1号改]
通常撮影は1/1250なので、約8段前後の倍率となる。
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ISO400, 1/4秒、1/2秒。[試作1号改]
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ISO400, 1/4秒、1/2秒。[試作1号改]
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ISO400, 1/8秒、1/4秒、1/2秒、1秒。[試作1号改]
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ISO400, 1/4秒、1/2秒、1秒。[試作1号改]
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ISO400, 1秒、2秒、42秒、8秒。[試作1号改]
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ISO400, 2秒、4秒、8秒。[試作1号改]
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ISO400, ストロボ併用、意味なし。[試作1号改]
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だったら1mの筒なら1000mmレンズが簡単にできるジャンと思ったものの。。。
孔開ける前に計算したら、F3000位になるので、だったらも少しあけてもいいんじゃないかと5mmにしたが。。。
今回の構造は、カレンダー郵送用の筒の転用で、それほどしっかりしたつくりでもないので。。。
[試作2号]
長さ430mm ピンホール径5mm
焦点距離約435mm、ピンホール径約5mm、約F87。
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撮影目標
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ISO400, 8秒[試作2号]
確かに望遠効果の切り取りはできているようだが。。。
ピント甘すぎで実用には程遠いか。。。
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ならば100-300mm程度のズームはどうかと思ったが。。。
調べてみると、焦点距離が長くなるほど、撮像面での結像に幅が出てしまうようで。。。望遠系はあまり意味がないようだ。
これは、通常のレンズは、レンズによって撮像面で点を結ぶようにピントを合わせるわけだが、ピンホールレンズはただの孔を通過するだけなので、通過後は、孔の幅に比例して拡散してしまうわけだ。
その意味では、35mmフィルムに比べて、DXフォーマットは、そもそもが同じ結像のサイズでも、占有面積比率が高くなるわけで、結像の幅もでかくなるから、シャープさは厳しいということらしい。
ということは、FXフォーマットとDXフォーマットの面積比に応じて、ピンホールを小さくすれば良いわけだが。。。一般の工作技術として、0.3mmより小さい穴というのは。。。
また、ピンホール部分の厚さも、薄いほどよいらしく、厚い場合は周辺光量の低下を招くらしい。
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その意味では、広角の方が理論上ピンボケが少ないようだが、ミラーアップの構造上、あまりボディ内に食い込む形にもできない。
ということで、ボディぴったりサイズの、焦点距離約45mm型と、広角の焦点距離約40mm型を試作。
[試作3号]
焦点距離約45mm、ピンホール径約0.3mm、約F150。
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[試作4号]
焦点距離約40mm、ピンホール径約0.3mm、約F133。
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ISO400, 1/4秒, f5.6 52mm
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ISO400, 1/6秒, f5.6 35mm
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ISO400, 4秒, 8秒, 15秒, 30秒, [試作1号改]
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ISO400, 4秒, 8秒, 15秒, 30秒, [試作3号]
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ISO400, 4秒, 8秒, 15秒, [試作4号]
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ISO400, 1/3200秒, f5.6 35mm
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ISO200, 1/1000秒, f8 35mm
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ISO200, 1/15秒, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, [試作1号改]
通常撮影は1/1000なので、約8段前後の倍率となる。
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, [試作3号]
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, [試作4号]
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ISO200, 1/500秒, f8 52mm/35mm
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, 2秒, [試作1号改]
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, 2秒, 4秒, [試作3号]
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, [試作4号]
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/2秒, 1秒, [試作4号]
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ISO200, 1/8秒, 1/4秒, 1/4秒, 1/2秒, [試作4号]
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ISO1600, 1/2秒, 1秒, 2秒, 4秒, 10秒, 20秒, 通常撮影(1/40) [試作1号改]
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ISO1600, 1秒, 2秒, 2秒, 2秒, 4秒, 8秒, 15秒, 通常撮影(1/60) [試作3号]
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ISO1600, 1秒, 1秒, 1秒, 2秒, 4秒, 8秒, 15秒, 通常撮影(1/80), 通常撮影(1/80) [試作4号]
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と、どうもしっくりいかない。。。
ヒストグラムを見てみると、一箇所に固まっている。。。
ヒストグラムを調整してみると、そこそこに見えるようになった。
ヒストグラムによる補正。
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元の画像と、ヒストグラム表示。修正後の画像と、そのヒストグラム表示。
2010.1.8 [試作1号改][試作3号][試作4号]
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2010.1.15
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参考
艦船写真の写し方(撮影機材)
艦船写真の写し方(ピンホールレンズ)
新規作成日:2010年1月1日/最終更新日:2010年1月2日