ビデオキャプチャリング
パソコンで出来る事の一つとして、ビデオキャプチャリング(ビデオ画像の取り込み)があります。
うちのバソコンのビデオカードには、ビデオキャプチャリング機能が付いていまして、結構便利に使っています。
当初は、静止画の利用を試した程度でしたが、今回、動画のキャプチャリングを試してみました。
ビデオ撮影は、昔、カメラの補助で携行していたが、後で見ることもないので、最近ご無沙汰していた。当時、いずれビデオ画像をプリントする時代もくるかもと、思っていたが、こういう形で実現するとは夢にも思わなかった。ただ、撮影状況と、取り込み機能、それぞれの条件で、写真に比べると、鮮やかさは格段にかけるが、何といっても、写真に比べて、無限に近く収録できる点は大きい。試験作品(静止画)⇒練習艦隊出港95 写真集
キャプチャリングできる画像 320×240ピクセル(当ホームページの写真の大きさは幅250前後)
1例としてavi形式 50秒 で 113.937MBでした。(Capture01.avi)
その後、色々試した所、10秒1MB前後のモードもありました。−詳細は後述−
圧縮の種類とか、各種モード、時間、色々あります。
全てavi形式ですが、圧縮形式に対応していない再生ソフトの場合、見れないかも知れません。私のソフトも、自分で録画したくせに、再生できない形式(不正処理とかでハング)も1つ有りました。
縦横各2倍−面積で4倍の段階では、まだ何とかですが、
縦横各3倍−面積で9倍の段階(ほぼモニタの全画面)では、モザイク模様が目立ちます。
また、これは、パソコン録画時の性能(処理能力と画像の精度)にも左右されそうです。
プロジェクタにかませた場合、鮮明度の兼ね合いも有るので、逆にフルサイズでも耐えられるかも知れません。
市販のビデオCDは、このレベルで1枚10件とか入っているようです。
(1例として.avi形式 6分48秒 で 61.619MBでした)=1秒0.15MB
起動時の時間の問題ですが、最初は再生ソフトの起動時間が必要ですが、以後は、一部の再生ソフトを除いてそれほど気になりません(音楽のWAVの場合は、一度完全に取り込むので、音が出るまでに時間がかかります。短い効果音なら直ぐですが、曲だとかなりかかり、余り大きいと処理できません。)
ただ、CD-ROMの場合、中心のトラックに記録されている場合と、外側のトラックに記録されている場合とで、応答速度に差が出る事が有ります。すなわち、息を切らせながら、休み休み再生される場合が有ります。
また、CD-Rの場合、読み取り側装置との相性や記録方式とレスポンスの相乗効果で、更に遅くなる場合が有りそうです。
私のパソコンは、
Canopus ビデオカード PowerWindow DX/AMC
を乗せてまして、こいつは基本のモニタ表示機能の他に、ビデオ入力機能が有ります。
もちろん、専用のビデオ入力ボードから比べると、能力差はありますが、とりあえず、ビデオを撮り込めはします。
ただ、長時間のビデオ画像とか、圧縮処理の負担とかには、ちと苦しそうでした。
ま、単にビデオを見るなら、直接見れば良いし、特定の画像の取り込みは、個別に出来ますから、私の利用にはあまり問題は有りませんが、本格的にやるなら、出来る限り高性能なセットを揃える必要が有りそうです。
今回の試験でも、何度かハングしましたが、実はハングではなかったようで、物凄い時間を食った後普通に終了していました。ディスク残容量1GBのところへ順番に取り込んでいたので、次第に苦しくなってきたか、圧縮処理の負荷のようです。
ビデオカード付属の、Canopus Power Cinema 95 for PW (4.07)
と言うソフトで、録画、再生の処理が出来ます。
ビデオの1こまだけを、jpgに取り込んだりも出来ます。=静止画
また、プログラム設定機能があるので、何本かのビデオを、連続して再生できます。
切り替えの間隔は、数秒なので、特に気にならないと思います。
ビデオ入力ボードは Canopus が得意のようです。
能力に連動して、プロ級の価格が待っています。
能力とは、取り込める画面の大きさとか、単位時間当たりのフレーム数とか、
機能として、ビデオ出力が出来るとか、テレビチューナーがついているとか、
動画編集が出来るとか、色々有ります。
買い直せる価格ではないので、じっくり検討が良いと思います。
特に、ボードのスロットにPCIと、ISAと、2種類の系統が有るので、自分のマザーボードのスロットの空きと相談する必要が有ります。
パソコンを買ったばかりの方にはちと寂しい話ですが、ビデオキャプチャ専用ボードよりも、ビデオキャプチャ機能付きビデオボードの方が割安です。また、大衆価格帯の場合は、機能も良いようです。
また、動画キャプチャリング、静止画キャプチャリング の機能差に注意。
マシンの性能の問題ですが。
CPU、 メモリ、 CD-ROMのスピード、 HDの性能(回転数と空き容量) などが要素ですが、
どうも、必ずしも、正比例はしないようです。
同居している他のソフトの影響なども有るようです。
うちのマシンの半分以下の性能のマシンでさえ、Excelの終了に何秒も要しませんが、なぜかうちのは、2分ほどかかります。
その意味では、実地に確認しないと、なんとも言えないようです。
ま、つまらないソフトをぐちゃぐちゃ入れないほうが良いという事ですね。
これは、DLLの影響が大きいようなので、ソフト本体を削除やアンインストールすれば解決するものでも有りません。
試したデータの諸元
- Capture01.avi 〜 Capture02.avi
- Capture3.avi 〜 Capture31.avi ヘリ飛来の場面
- Capture32.avi 96.09.11の第2部(はじまり) 約11分
- Capture33.avi 96.09.11の第2部(つづき) 約8分
- Capture34.avi 96.09.11の第2部(終盤)〜 96.09.13の第1部(前半) 約23分
- Capture35.avi 96.09.13の第2部 約30分
- Capture36.avi 96.09.13の第2部〜夜間演習のさわり 約35分
全て、96年 総合火力演習での撮影。暗めなのは当日の天候の影響。
圧縮形式 Intel Indeo(R) Video Interctive 圧縮の品質 85 品質最高
- (Capture01.avi)50秒 113.937MB
1秒辺りのフレーム数 30 (フレームドロップ発生)
- (Capture02.avi)52秒 138.237MB
1秒辺りのフレーム数 20 (フレームドロップ発生)
- (Capture03avi)10秒 27.129MB
1秒辺りのフレーム数 30 (フレームドロップ発生)
- (Capture04.avi)10秒 27.236MB
1秒辺りのフレーム数 20 (フレームドロップ発生)
- (Capture05.avi)10秒 15.327MB
1秒辺りのフレーム数 10
- (Capture06.avi)10秒 22.706MB
1秒辺りのフレーム数 15
- (Capture07.avi)10秒 27.839MB
1秒辺りのフレーム数 20 (202フレーム取得/ドロップ18)
- (Capture08.avi)10秒 27.3783MB
1秒辺りのフレーム数 30 (299フレーム取得/ドロップ118)
- (Capture09.avi)10秒 27.242MB
1秒辺りのフレーム数 25 (251フレーム取得/ドロップ71)
- (Capture08.avi)10秒 1.218MB
1秒辺りのフレーム数 30 (346フレーム取得/ドロップ209)
後半(規定時間後)のドロップ多
- (Capture21.avi)10秒 0.643MB
1秒辺りのフレーム数 20 (218フレーム取得/ドロップ149)
- (Capture30.avi)10秒 1.089MB
1秒辺りのフレーム数 20 (222フレーム取得/ドロップ96)
- (Capture35.avi)1800秒 28.876MB
1秒辺りのフレーム数 18 (32419フレーム取得/ドロップ31228)
ドロップ多 動画になっていない。
圧縮形式 Intel Indeo(R) Video Interctive 圧縮の品質 85 品質良
- (Capture17.avi)10秒 0.975MB
1秒辺りのフレーム数 30 (343フレーム取得/ドロップ201)
後半(規定時間後)のドロップ多
- (Capture31.avi)10秒 0.951MB
1秒辺りのフレーム数 20 (221フレーム取得/ドロップ87)
圧縮形式 Intel Indeo(R) Video Interctive 圧縮の品質 80 品質最高
- (Capture19.avi)10秒 0.876MB
1秒辺りのフレーム数 30 (333フレーム取得/ドロップ195)
後半(規定時間後)のドロップ多
- (Capture20.avi)10秒 0.731MB
1秒辺りのフレーム数 20 (181フレーム取得/ドロップ58)
後半(規定時間後)のドロップ多
圧縮形式 Intel Indeo(R) Video Interctive 圧縮の品質 70 品質最高
- (Capture18.avi)10秒 0.605MB
1秒辺りのフレーム数 30 (317フレーム取得/ドロップ176)
後半(規定時間後)のドロップ多
圧縮形式 Cinepack Codec by Radius 圧縮の品質 100
- (Capture12.avi)10秒 2.7428MB
1秒辺りのフレーム数 30 (325フレーム取得/ドロップ200)
後半のドロップ多
- (Capture22.avi)10秒 1.484MB
1秒辺りのフレーム数 20 (223フレーム取得/ドロップ142)
- (Capture33.avi)480秒 15.338MB
1秒辺りのフレーム数 20 (9574フレーム取得/ドロップ9185)
音がロスト?
圧縮形式 Intel Indeo(R) Video R3.2 圧縮の品質 65
- (Capture13.avi)10秒 0.782MB
1秒辺りのフレーム数 30 (304フレーム取得/ドロップ146)
極めて荒い
- (Capture23.avi)10秒 0.559MB
1秒辺りのフレーム数 20 (203フレーム取得/ドロップ95)
圧縮形式 Microsoft Video 1 圧縮の品質 75
- (Capture10.avi)10秒 27.411MB
1秒辺りのフレーム数 30 (303フレーム取得/ドロップ120)
- (Capture24.avi)10秒 1.389MB
1秒辺りのフレーム数 20 (202フレーム取得/ドロップ21)
- (Capture34.avi)1200秒 84.371MB
1秒辺りのフレーム数 18 (21188フレーム取得/ドロップ4757)
- (Capture36.avi)1800秒 115.421MB
1秒辺りのフレーム数 18 (32401フレーム取得/ドロップ6674)
少々色むらが目立つ
圧縮形式 Canopus Motion image JPEG Codec 圧縮の品質 62
- (Capture11.avi)10秒 1.468MB
1秒辺りのフレーム数 30 (303フレーム取得/ドロップ126)
- (Capture25.avi)10秒 1.267MB
1秒辺りのフレーム数 20 (201フレーム取得/ドロップ50)
- (Capture32.avi)600秒 41.966MB
1秒辺りのフレーム数 20 (120001フレーム取得/ドロップ6675)
圧縮形式 Intel Indeo(TM) Video[16] 圧縮の品質 100
- (Capture14.avi)10秒 3.686MB
1秒辺りのフレーム数 30 (299フレーム取得/ドロップ136)
- (Capture26.avi)10秒 2.935MB
1秒辺りのフレーム数 20 (200フレーム取得/ドロップ71)
- (Capture27.avi)10秒 2.978MB
1秒辺りのフレーム数 20 (201フレーム取得/ドロップ71)
圧縮形式 Intel Indeo(TM) Video Raw R1.1 圧縮の品質 -
- (Capture15.avi)10秒 13.572MB
1秒辺りのフレーム数 30 (301フレーム取得/ドロップ142)
再生すると★ハング★する
- (Capture29.avi)10秒 10.357MB
1秒辺りのフレーム数 20 (201フレーム取得/ドロップ80)
再生すると★ハング★する
圧縮形式 全フレーム(未圧縮) 圧縮の品質 -
- (Capture16.avi)10秒 27.677MB
1秒辺りのフレーム数 30 (302フレーム取得/ドロップ120)
- (Capture28.avi)10秒 27.377MB
1秒辺りのフレーム数 20 (201フレーム取得/ドロップ20)
フレーム数/ ビデオテープの画像は、普通1秒間に30枚(か60枚)のフレームをもっています。
フレーム数が減ると、ヘリのローターなどの動きが目立ちます。(滑らかさが失われる)
フレームドロップ/ ビデオテープの画像を、完全に取り込む事が出来ず、取りこぼす事。
マシン性能が劣ると多発する。
1秒辺りのフレーム数を大きくしていても、ドロップ=取りこぼし が多発すれば、結局撮れているフレームは少なくなるし、その場合負荷に応じて適当に落ちるので、あらかじめ無理の無い設定にしたほうが、結局安定した流れが確保できる。
尚、同様の事は 再生の場合にも発生する(単位時間内に規定のフレームを表示できない場合、すっ飛ばされる)ので、すべてのフレームが記録されていても、滑らかな画像が選られるとは限らない。
処理時間
ビデオのキャプチャリング(パソコンへの録画)は、ビデオ信号の入力解析、パソコンの形式への変換、ディスクへの記録 というステップがあり、マシン性能にかなり依存します。当方のマシン本体の現状では、この搭載ボードのキャプチャリング能力の7割程度が限度のようです。従って、全体の能力バランスを考えないと、一部の装置だけ張り込んでも威力が発揮できません。
最新のマシンは、CPU 450MHzなど現時点での高水準の構成のようですが、私の搭載ボードを差し込んだ場合のキャプチャリング能力が最高値を発揮できるかどうか、確証は有りません。=640*480のキャプチャボードを乗せた場合、100%のキャプチャ能力は難しいかもしれません。もちろん、各種設定とか、専用機にしているとかの変動要素は有りますが、個人利用の多用途機の場合、現状の私と相似の要素は有ります。
320*240 と 640*480 は、面積で4倍ですから、単純計算、CPU 200MHz 64MBにおいて320*240を扱うのと、CPU 800MHz 256MBにおいて640*480を扱うのが、相似の関係に有ります。
もちろん、正比例するものではなく、CPU能力が指数関数的に向上すれば、この限りでは有りません。MMXとか、色々な技術が加味されてきていますから。
試験の前半、軒並み大容量のキャプチャリングとなっているが、後半では同じモードにも関わらず、極めてコンパクトに収まっているが、その差違原因は不明。
直前の録画モードの容量を継承してしまっている可能性有り。
或いは「圧縮形式 全フレーム(未圧縮)」で処理してしまっている可能性有り。
画像サイズは 640*480 320*240 160*120 などがある
当然 大きいサイズは高性能のビデオキャプチャボードでないと取れない
うちのは 320*240 静止画なら640*480も取れる
記録容量 モードにも左右されます
640*480 約18分 2GB
320*240 約50分 2GB
が目安らしいです。
キャプチャリング(録画)ソフト
- ビデオカード付属 Canopus DirectVideo for Power Window (4.02.0101b)
動画、静止画のキャプチャリングが出来るが、編集は出来ない。
再生ソフト
- ビデオカード付属 Canopus DirectVideo for Power Window (4.02.0101b)
キャプチャリングソフトで、ビデオデッキのようなハンドリングが出来る。
複数のものを連続再生プログラムが可能。
- Netscape Communicator 4.0
JAVAにより再生されるので、JAVA起動に結構時間がかかる。細かいハンドリングが出来ない。また、ビデオソース自体も一旦読み込むようで、遅い。
- インターネットエクスプローラー
ActiveMovie を介して再生される
- メディア プレーヤー(スタートメニュー/プログラム/アクセサリ/マルチメディア/メディア プレーヤー)
ActiveMovie を介して再生されるが、ビデオデッキのようなハンドリングが出来るようだ。
- ActiveMovie Control(スタートメニュー/プログラム/アクセサリ/マルチメディア/ActiveMovie Control)
Windows95の基本プレーヤーのようだ。シンプルだが、バーにより任意の位置に移れる。
- Just View
一太郎のインターネットソフトに有るようです。
Netscape Communicator 4.0 よりも処理開始に時間を要するようです。
などがあります。
当方のマシン環境(核心部分の抜粋)
CPU 200MHz
CD-ROM 最大32倍速
Canopus ビデオカード PowerWindow DX/AMC
ビデオカード付属 Canopus Power Cinema 95 for PW (4.07)
ビデオカード付属 Canopus DirectVideo for Power Window (4.02.0101b)
当方のマシン環境
製造年月日 98.1.4 製造所 自宅
Processor AMD K6 200.3MHz [AuthenticAMD family 5 model 6 step 2]
解像度 1024x768 256色(8Bit)
Display Power Window DX
Memory 64.524MB
OS Windows 95 4.0 (Build: 1111)
SCSI = Adaptec AIC-7850 PCI SCSI Controller
A = FD GENERIC NEC FLOPPY DISK
B = FD GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = HD4G GENERIC IDE DISK TYPE46
D = HD4G GENERIC IDE DISK TYPE47
E = HD0.7G GENERIC IDE DISK TYPE00
F = TOSHIBA CD-ROM XM-6102B Rev 1112
G = MO640MB FUJITSU M2513A Rev 1700
H = MO230MB FUJITSU M2512E Rev 0040
I = SONY CD-R CDU948S Rev 1.1g
Printer PM750C
フラットベッドスキャナー
Canopus ビデオカード PowerWindow DX/AMC
ビデオカード付属 Canopus Power Cinema 95 for PW (4.07)
ビデオカード付属 Canopus DirectVideo for Power Window (4.02.0101b)
最新の状況は:当方のマシン環境 をご覧ください
⇒ビデオキャプチャリング(静止画)
新規作成日:1999年6月13日/最終更新日:1999年6月13日